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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第276話 プロポーズをしてみたけど

 主人公は、昼間と夕方にラファエラとマドリーンとエッチを。

 それなのに、今晩もクラリッサと。

 エッチをしたい以外にも理由はあるのでしょうか。

 夕食を終えて借りている建屋に戻り、リビングで少し寛いだ。


 そして、クラリッサの手を引き地下へ行き、奥まったところに亜空間部屋をつくり中に入る。


 生活魔法の簡易家具作成を使い、ベッドと布団をだして、クラリッサと座り込む。


 するとクラリッサが「本当にするんですか?」と、聞いて来た。


 「ん。明日の方が良い?」


 「え~と、そう言う意味じゃなくて、一日に3人と出来るのかなって」


 「うん、行けると思うよ。

  それに、激しく求めた気はするけど、みんな待っているから本当に軽めにしたんだけどね」


 「そうなんですか。軽めに」とクラリッサは何故は不安な感じ。


 なのに「ステータスが上がって、そう言う体力も付いている感じだし」と余計な事を言ってしまう俺。


 「……、その辺は良く分かりませんが、ヨシマサさんの相手は大変なのかな」


 「あ~、どうだろう。

  でも、クラリッサだってステータスが上がって、そう言う体力上がっていると思うけど」


 「……、ステータスが低かったのは、最初の時だけですから、比較しようがないかも」


 「その辺は、2級職でエッチしてから5級職でエッチすると分かる気がするけど、そんな事を比較するのもね」


 「そうですね。私は、ヨシマサさんが無理しているのでなければ良いだけですから」


 クラリッサは、そう気持ちを切り替えた感じで言ってくれる。


 「そう。心配かけたね」


 そう言ってキスをする。


 エルフだからか、彼女の個性からか、少し儚げに見えてしまうクラリッサ。


 そのクラリッサは、俺が死ぬ事を前提として、色々と話したり行動したりした事をどう思っているのだろう。


 「クラリッサは、昨日の俺の言動をどう思ったの?」


 「……、勇者候補がそろそろ襲ってくるかもしれない、と言う件ですか」


 「うん」


 「どうしようもないですよね。ヨシマサさんは『襲われる位なら、こちらから襲撃する』って選択肢は取らないんですよね」


 「ああ。隠れて逃げ回りつつダンジョンで鍛え、こちらを探して時間を無駄にしている奴らより強くなれる様にしてみようかなって感じだしね。

  上手く行くかどうか疑問もあるけど」


 「そうなんですか。なら、私もそれを支持します」


 「……、覚悟を決めている感じなんだ」


 「私は既に、愛する人達を失っていますからね」


 「ご両親の事?」


 「はい」


 「ご両親に比べれば、俺が死ぬ事なんて、なんて事ないか」


 そう言うと、クラリッサの表情が曇る。


 「どうして、そう思うんですか?」


 「盗賊から助けた事と、御両親の敵を討たせてあげた事と、俺が勇者候補だから、俺の女でいてくれるんじゃないかって。

  俺に対する愛情なんて無いんじゃないかって、不安なんだよね」


 「そう言う部分もありますけど、だからと言って死んでも悲しくないなんて事は無いですよ」


 「そっか~」


 ラファエラに言ったように、正式に好きだと言うかべきなのだろうか、と考えてしまう。


 すると、こちらを覗き込んでいたクラリッサが苦笑している。


 「ん。どうしたの?」


 「ヨシマサさんは、私の事を愛しているんですか?」


 「えっ」と言いつつ、彼女とはそう言う会話イベントがあったとも思い出す。


 なら、俺の気持ちを伝えよう。


 それが、ゲームでの選択肢の中でも、正解だったし。


 でも、勇者候補同士で殺し合い、死ぬ可能性が高いのに、無責任にそんな事を言っていいのか。


 そうも思うが……。


 「俺はクラリッサを愛している。生涯を共にしたい」


 そう言うと苦笑しながら「私エルフですから、ヨシマサさんより長生きですよ」と言ってくる。


 「うん。だから、看取ってもらいたい。それまで愛を育み続けたい」


 「……、せめて1対1なら……。ヨシマサさんがエルフなら『はい』って言えたんですけど」


 「駄目なの?」


 「まだ、良く分かりません」


 「そっか。振られたわけじゃなさそうなのかな」


 「ええ」


 「でも、俺の気持ちは伝えたからね」


 「でも、人間の気持ちは変化しやすいから真に受けたら駄目だよって、母には教わっていますよ」


 「そっか。まあ、そういう事もあるよね」


 「……、否定しないんですね」


 「否定できるほど、人を知らない訳じゃないからな」


 そう言うと、クラリッサが苦笑した処で、会話イベントが終わる筈なんだけど。


 「……、ヨシマサさんて、時々16歳に思えない事がありますよね」と、会話が続く。


 「そう? 村で変な苦労したからかな」


 「そんな次元では、無い気もしますけど」


 「そう?」


 「はい」


 「そっか。それで、クラリッサとエッチをしても大丈夫なのかな。そんなに愛されていないみたいだけど」


 そう冗談ぽく言ったのだけど冗談にはならなかった様で、クラリッサが真面目に答えて来る。


 「……、そう言われると、私が尻軽みたいですけど。いえ。尻軽なのか」


 「そうじゃないのは知っているけどね」


 そう言うとクラリッサは「私が他に好きな人を作ったら、どうするつもりなんですか?」と目をそらしてから少し小声で聞いてくる。


 「クラリッサ次第だね。

  クラリッサが本気の男性ですと言う奴以外に、クラリッサを渡す気は無いし」


 「私に本当に好きな人が出来たら、諦めるんですか?」と少し悲しそうに聞いてくる。


 「それは、もうどうしようもないでしょ。

  だから、男性は出来るだけ近づけない様に、男は仲間にしないけどね」


 そう改めて男性は仲間にしないと心に誓っていると、クラリッサは微妙な笑顔を浮かべている。


 そして、俺にキスをしてきた。


 彼女の服を脱がせ、優しく押し倒し、もう一度キスから始める。


 畜生。


 俺が複数の女性と関係を持っていると言う後ろめたさがあっても、本当は誰にも渡したくない。


 だから、ゲーム知識だけでなく、卑怯だとも思うけどスキルに頼る。


 交流術スキルがONになっている事を改めて確認し、彼女の肌に指と舌を這わせつつ彼女だけに没頭する事にした。

 主人公とクラリッサの関係は、まだ微妙な感じのようです。

 着実に好感度が上がっていれば良いのですが、ゲームみたいには行かない気がしますね。

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