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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第273話 マドリーンとの話し合い

 主人公は、今日二つ目の王都近くの隠されたダンジョンのボスを倒しました。

 障壁で身を守る相手に対し、攻撃手段が足りないと思いつつですが。

 ボス部屋の後ろにある小部屋に行って宝箱の中身を回収し、宿を借りている王都へ近くへと転移する。


 この隠されたダンジョンの戦利品は、地下一階が風魔法・水魔法・盾技・杖技・生活魔法・鑑定の宝玉、44932GAZU、魔晶石B3個、ミスリルの剣Ⅲ、ミスリルの斧Ⅲ。


 地下2階が、火魔法・土魔法・槍技・剣技・格納箱・闇魔法の宝玉、287221GAZU、魔晶石C26個、ミスリルの弓Ⅲ及びミスリルの矢200本、ミスリルの槍Ⅲ、ミスリルの盾Ⅲ、エリクサーⅡ11個。


 地下3階が、水魔法・光魔法・影魔法・弓技・斧技の宝玉、742324GAZU、MP回復薬Ⅲ7個、アダマンタイトの剣Ⅲ、アダマンタイトの槍Ⅲ、魔晶石B8個。


 ボス部屋の後ろにあった宝箱から、身体強化・錬金術・転移の宝玉、46343GAZU、エリクサーⅣ6本、魔晶石A3個。


 ここで、必ず手に入るのは身体強化の宝玉か。


 覚醒、限界突破と併せて使えるステータスアップ系だから助かるが、ランク1程度だとあまり強化にはならないんだよな。


 でも、ギリギリの戦いでは生死を分ける可能性もあるか。


 ありがたく思っておこう。


 しかし、結局欲しいと思っていた交流術スキルの宝玉は手に入らなかった。


 まあ、ゲームでも手に入らなかったスキルだし、最初に手に入れられたのが、幸運だったんだろうな。


 と言うか、ゲームだと皆とのイベントで好感度が上がる時に補正はあったけど、必要ってスキルじゃなかったから気にならなかったけど、殆ど手に入らないスキルだったからな。



 転移で宿を借りている王都近くに移動。


 そこから走って王都に戻る。


 まだ日が高い内に帰るのは、久しぶりか。


 借りている建屋のドアをくぐると同時に、マドリーンの後ろに素早く回り込み、抱き上げてお姫様抱っこだ。


 そのまま何も言わず地下室の方へ。


 マドリーンも不貞腐れている感じだけど何も言って来ない。


 俺の『いつもより嫌味が多い』発言を怒っているのだろう。


 一応感知スキルで、悪意のある探りが有るかどうかを確認し、亜空間部屋をつくり中に入る。


 生活魔法の簡易家具作成で大き目のベッドと布団を出して、その上に座り、マドリーンを膝に乗せる。


 そして「さあ。言いたい事を言いなさい」と冗談交じりで言うと。


 「別に何も無いわよ」との返事。


 「昨日、心眼スキルの宝玉を取得したからね。

  スキルの力が弱いから、本気で嘘をつかれると分からないみたいだけど、そんな御座なりの嘘だと見破ってくれるだろうから、今すぐ使ってマドリーンの嘘を見破ろうか?」


 そう言うと黙り込んだ。


 「なるほど。エッチの方が先なんだで」と防具を脱がせ始めると「なんでよ」と怒ってくる。


 少しは調子が戻ったのかな。


 そう思いつつも、ついでと言う事で革鎧は脱がしておく。


 すると怒っている様だけど、まだ何も言って来ない。


 と言う事で、ブーツとか手袋も脱がせていくと、少し呆れた感じになって来て「はぁ」と溜息をついている。


 「うん。革鎧を脱いたインナー姿も色っぽいね」と褒めると『駄目だこりゃ』って感じかな。


 「文句があるならハッキリ言わないと。俺に通じないって分かっているでしょ」


 そこまで言っても何も言って来ない。


 これは重症かな。


 いや。


 言ってもどうしようない事だからか。


 そんな風に思っていると、「ラファエラちゃんとは何を話したのよ」と聞いて来る。


 「ああ。俺達の剣と盾になるって決めたのに、俺一人で戦いに出て置いてけぼりにされたり、一緒に戦えば足を引っ張ったりしている、って落ち込んでいたな。

  後は、俺が死ぬ事を前提として行動しているのを見ているのが辛い、とも言われたか」


 「……」


 「そう言われても、どうしようもないけどね。

  すべきと思っている強くなる努力はしているし。

  マドリーンの様子が変になったのも、昨日俺がそろそろ他の勇者候補からの襲撃があるかもしれないって言った後だったから『似たような事なのかな』とは思っているけど」


 「……」


 「何も言ってくれないんだね」


 「……、言ったって、どうしようもないじゃん」


 「だよね」


 そう言ってマドリーンを抱き寄せる。


 勿論、胸とかお尻とかは触らずに、何か話してくれないかなと思つつ、しばらく待ってみる。


 「死んだら嫌だよ」と、涙声で言って来たかと思ったら、しゃくりあげ始めた。

 マドリーンも、主人公の行動には思うところがあったようです。

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