第２６９話 前衛二人の成長
主人公は、王都近くの隠されたダンジョンの地下３階で、宝箱の回収と前衛二人の育成を始めました。
ラファエラが４級職の大神官へと転職。
４級職ともなると、一安心かな。
地下三階は、魔物がDランクなので、成長の加護持ちの俺が倒せばそれなりのスピードで皆のレベルは上がっていく。
そう思いつつファングアリゲーターやザハギンの集団を倒すと、あっという間にクラリッサが狩人でLV３０になる。
スキルは、狩人で取得出来るスキルで持っていなかったモノを一通り取得したそうだ。
弓技を取得したのを機会に「弓って得意？」とゲームのエルフを思い出しながら言うと、使える様に御両親に教わっているそうだ。
なら、もっと早めに渡せばよかったと思いつつ、ミスリルの弓Ⅲとミスリルの矢２００本を渡す。
「弓矢がどうしても消耗品になるんですけど、使って良いのでしょうか？」
そう聞いて来るので「必要だと思ったら使ってよ。ああ、試し打ちも必要か」と、次のザハギンの集団への奇襲時に俺が魔法で攻撃する前に弓を射ってもらった。
その結果は、スキルの力も有るのだろうけど見事なモノだ。
ザハギンの急所であるだろう、頭を奇麗に打ち抜くし。
ファングアリゲーターの方は、一撃で倒せる気がしないので、と攻撃をしなかったが。
弓用の攻撃力を上げるスキルって何かあったかな。
ああ。
強打スキルが、弓の攻撃力を上げられるのか。
でも、矢が壊れる可能性が高まると言うリスクもあるようだね。
なお、クラリッサは、次はレンジャーに転職した。
感知、偽装、弓技、感覚強化、狙撃、挑発、生命力回復、魔力回復と得られるスキルから、魔力回復を選択したそうだ。
そこから、LV１１で生命力回復をランク１で、２１で感知スキルを取得しランク２から３へ。
３１で偽装スキルを取得してランク３から４へと強化したようだ。
それに対し、ラファエラは大神官でLV11、２１、３１になった事により、一気に聖魔法をランク４にした。
これで、３級職の人は居なくなったし、ラファエラは念願の聖魔障壁を手に入れたし、クラリッサは感知をランク３で取得したので、最低限の強化は終わった。
でも、出来れば４級職も卒業させるべきだと倒し続けるが、宝箱の回収が終わったので、ボス部屋の前に設置していた場所指定へと簡易転移し、ボス戦に突入する。
前は一人で戦ったけど、今度は大丈夫か、と全員でボス部屋の中へ。
ワーウルフはCランクで感知能力が高いとはいえ、もう俺の偽装スキルは５．１。
行けるかなと、爆裂火槍を８発発生させ打ち込むと、撃ち込むと同時に感知したようだけど、それを避けきれずに頭部に食らい、戦利品と化していった。
戦利品にかわるラーウルフを見ていると「アッサリ勝ってしまいましたね」とクラリッサが言って来る。
マドリーンは、『宿に帰ったら二人っきりで話そう』と言った後は黙り込んだままだしね。
「戦闘訓練をしても良かったんだけど、全員が５級職以上になってからかな」
「そうですね」と返事をしてくれたクラリッサ達を連れて、ボス部屋の後ろにある宝箱のある部屋へ行き、宝箱の中身を回収。
この宝箱は、感知スキルの宝玉が決まって入っている奴だったようだ。
このダンジョンでの獲得物は、採掘スキルの力により地下１階と２階では鉄の塊３８個と銅の塊４４個。
地下３階では、銀の塊を２３個、金の塊を２１個、ミスリルの塊を１１個ほど入手できた。
ミスリル以外は、マダマダありそうだったけどね。
宝箱からは、地下一階が火魔法・土魔法・槍技・斧技・鑑定・格納箱スキルの宝玉、４８３３２ＧＡＺＵ、魔晶石Ｃ４個、ミスリルの大剣Ⅲ、ミスリルの弓Ⅲ及びミスリルの弓矢２００本。
地下２階が、風魔法・水魔法・剣技・杖技・生活魔法・聖魔法の宝玉、１９４２２４ＧＡＺＵ、魔晶石B７個、ミスリルの剣Ⅲ、ミスリルの槍Ⅲ、ミスリルの盾Ⅲ、エリクサーⅡ８個。
地下３階が、水魔法・闇魔法・精神異常耐性・弓技・鞭技の宝玉、６７２３２４GAZU、MP回復薬Ⅲ８個、アダマンタイトの剣Ⅲ、アダマンタイトの槌Ⅲ、魔晶石B７個。
ボス部屋の後ろにあった宝箱から感知・光魔法・睡眠の宝玉、７６３４３９GAZU、エリクサーⅣ６本、魔晶石A３個。
俺が欲しがっているから、交流術スキルの宝玉が出てくれるかと思ったんだけど駄目だったか。
まあ、しょうがない。
時間はあるし、もう一つ行こう。
新たに職業を得たクラリッサとラファエラの育成は順調の様です。
そして、時間があるので次のダンジョンに向かうようです。
