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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第264話 スキルの選択は悩ましい

 主人公達は、鉱山タイプのダンジョンを攻略しています。

 俺達が今いる王都近くの隠されたダンジョンは、鉱山タイプ。


 掘ろうと思えば、鉱石と言うか金属が取れる。


 全員、採掘スキルを持っているし、採掘はスキルとMPを使い簡単に行える。


 だけど、この辺の魔素の濃さだと魔法的金属はとれず、銅とか鉄とか程度だろう。


 という事で、この階層に居るオークやゴブリンファイターやメイジと言った中位ゴブリン達を倒しつつ先に進むことに。


 まずは、俺の偽装スキルの隠形で隠れたまま、爆裂火矢で倒す。


 感知能力が高い筈のゴブリンアーチャーも居たので、ワザとそいつだけ遅めに爆裂火矢が命中する様に意識してみた。


 結果は、攻撃が仲間に命中しても、こちらを認識出来ていない様だったのは安心材料か。


 また、中位ゴブリンは11匹も居たので、成長の加護の44倍と併せれば、これで2級職の2人はレベル上限になる筈だ。


 そう思って二人の方を見ると、スキル選択をしている感じか。


 俺の視線を感じたクラリッサは「3つスキルが提示されていて、一通り取るので良いんですよね」と聞いて来る。


 横でラファエラも「私もです」と言って来る。


 「ああ。どれも必要なスキルだから、拘りが無いのならそれで良いと思うよ」


 「拘り?」とクラリッサが不思議そうに聞いて来る。


 「例えば、偽装は一つも取得せずに感知だけ取り続けるとかね」


 「……、それも有効な選び方なんですよね」とクラリッサは少し悩み始めた様だ。


 「そうだね。俺とラファエラは、感知と偽装をほぼ同ランクにしているけど、そう言う万能タイプではなく尖ったタイプになるのも手だね。

  万能タイプは既に2人居るから。

  まあ、それでも、どちらかだと尖り過ぎた能力になるし、必要な力だから偽装と感知ならランク3とか4程度にはしておいた方が良い気はするけど」


 「そうなんですね」


 「だから、俺と同じ考え方なら、まだ一通り取れば良いと思うけど」


 「そうですね」と言ってクラリッサはスキルを一通り取得した様で「隠密と狩人が転職先に増えていますけど、どちらでもいいですよね」と確認してくる。


 なので「ああ。得られるスキルが多いのは狩人だったかな。だから、隠密でスキルを取得してからの方が迷わないかもね」とも説明しておく。


 すると、隠密に転職しLV1で感知、偽装、罠解除、回避スキルの中から新しく取得出来る様になった回避スキルを取得したそうだ。


 すると今度は私の番と言う感じでラファエラが「私も一通り取得で良いんですよね」と、一応確認と言う感じで聞いて来る。


 「ああ。傷治療に特化したいとか、異常治療に特化したいとか、無いよね?」


 「特化した方が良いのですか?」


 「ラファエラは、聖魔法を極めるつもり? 

  それとも聖魔障壁とか聖の祝福と言った魔法の取得までのつもり?」


 「蘇生魔法は、聖魔法をランク5にする必要があるんですよね」


 「うん」


 「ならランク5を目指すと思いますけど」


 「そうか。なら、聖魔法ランク5で覚える完治と言う魔法が、エリクサーと同様に再生まで出来る上に、状態異常も完治させられる魔法だから上位互換になる。

  もっとも、MPを大量に使うから、傷治療魔法や異常治療魔法の方が使い勝手は良い。

  後は、傷治療魔法はランク5になると継続傷治療リジェネレーションと言う魔法が使え、その魔法をかけておくと、継続して傷治療が発動している状態になり、ダメージに強くなる。

  異常治療魔法もランク5になると、異常無効付与と言う魔法が使え、標準で3分間異常状態になり難くなる。

  この説明で分かるだろうけど、無効とあるけど異常攻撃を絶対に防げるものでは無いらしいけどね」


 そう言うと「全部必要そうですけど」と、ラファエラは困った感じで言って来る。


 「全部は無理だから、それを取捨選択しないとね。

  まあ、治療系の魔法についてもぼちぼちスキル追加の宝玉が出始めているし、拘っても正解は出ないかもね」


 そう言っていると「ヨシマサちゃん、私達の時は、そこまで説明してくれなかった」と不満そうな声が聞こえて来た。


 なので「ああ。そうだ。マドリーンには言ったんだけど、だからこそ一通りスキルを取得して、スキルと会話して、そのスキルが何を出来るかを把握して選択するのが良いと思うよ」とマドリーンの認識間違いを正しておく。


 すると『む~』と言った感じで不満そうにこちらを睨んでいる感じのマドリーンを横目にラファエラの様子を見ていると、スキルを選んだようだ。


 そして「一通りスキルを取得しました。でも、転職先は神官しか増えていませんけど」とラファエラは少し残念そうに言ってくる。


 「ああ。狩人は2級職の斥候と戦士の上位職だけど、騎士は3級職の重戦士と神官の上位職だから、転職先が派生するのは次からだよ」


 そう指摘すると「そうなんですね。選べるスキルは、生活魔法と精神異常耐性が増えているんですね」と気を取り直した感じで言ってくる。


 なので俺が「何を選ぶの?」と確認すると。


 「生活魔法は、昨日貰いましたし、精神異常耐性をランク3くらいにはしておいた方が良いって聞いた覚えがあるので」


 「そうだね。それで良いと思うよ」


 そう言って、ラファエラが精神異常耐性スキルを選択した処で、先に進む事にした。

 新しく転職できる職業を増やした、クラリッサとラファエラの育成が始まった様です。

 スキルの取捨選択に悩みつつ、強くなって行くようです。

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