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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第263話 鉱山タイプのダンジョンで

 主人公達は、今日も王都近くの隠されたダンジョンへ。

 そこの魔物の配置は、生まれ故郷のルリード王国の王都近くの隠されたダンジョンと同じ。

 ポイズンモスとの戦闘で毒まみれになった事を、まだ怒っている人や、自分も経験すると言う人が。

 どうするのでしょう。

 今日行く事になった王都近くの隠されたダンジョンは、ルリード王国の王都近くの隠されたダンジョンと同じ魔物の配置。


 ポイズンモスの弱めの毒で、毒の犯されると言う事がどういう事か、毒に犯されながら戦うのがどういう事かを経験したダンジョンでもある。


 一人でビッグビーの集団と戦って刺されたりもしたかな。


 それを思い出したマドリーンは怒りを滲ませているし、俺のした経験と同じ経験をすると言ってくるラファエラとクラリッサ。


 はあ。


 嫌なんだけどね。


 そう思って状態異常耐性を手に入れてから、なんて言ったら、持っていますとの反論だ。


 はあ。


 まあ、俺が死んだあと、彼女達が生き残っていく為には、毒に犯されながら戦うのも必要な経験だとも思うんだけどさ。


 とりあえず、ポイズンモスは地下2階にいる魔物だし、先送りにして、クラリッサとラファエラに転職してもらう。


 クラリッサは、聖騎士LV36から斥候LV1に。


 ラファエラは、上忍LV36から信者LV1に。


 これで、鍛えて行くと、クラリッサは斥候から隠密を経て忍びに。


 それだけでなく、戦士と斥候の複合上位職である狩人になれ、更にレンジャーへと転職が可能に。


 その上で、忍びとレンジャーの上位職である上忍へと転職可能になる、という道筋だ。


 ラファエラは、信者を経て、神官と大神官になる。


 後は、神官と重戦士との複合上位職である騎士へとなり、その後聖騎士へと転職する事になる。


 二人のその後の転職先となると、神像の祠を巡って得た職業を極めるかどうかで就ける職業が変わってくる。


 具体的に言うと、聖騎士と魔物使いを極めれば竜騎士に。


 後は、生産系を極めて行けば魔機工士になれるとか、隠れ職業の幾つかになれるとかあるんだけど、今は良いか。


 「スキルは選んだ?」と聞くと、クラリッサは斥候LV1で感知を、ラファエラは信者LV1で傷治療魔法を選んだそうだ。


 まだ、どのスキルを取得するか悩む段階じゃないか。


 と言うか、欲しいスキルが決まったから、基本四職の3つ目の才能を選んだのだろうから。



 鉱山タイプの隠されたダンジョンの奥へと、皆で向かう。


 暗視の魔法は、既に皆に掛けた。


 なので、地下一階相当に向かっているのだけど。


 「洞窟タイプなのかな」とアリーサが聞いて来る。


 「ああ。ここは鉱山タイプだね。鉱山タイプに入るのは初めてだったか。

  いや。鍛冶神の祠が鉱山タイプだったよね」


 「そっか。あそこと同じで、所々崩れない様に柱とかがあるのか」とアリーサは鉱山タイプのダンジョンの特徴を思い出したようだ。


 「鉱石とか取れるの?」とアリーサが引き続き確認してくる。


 「ボスですらCランクだからね。銅とか鉄とかかな。

  後は、銀とか金とかも少量ならあるかも。

  ああ。でも、未発見だから、長い年月を掛けてミスリルとかもあるかもね」


 鉱石と言ってもこの世界の鉱山は特殊だ。


 と言うのも、前世だと砂金とかの例外を除くとその多くが岩や石にしか見えない鉱石の中に含まれている金属を溶かす等して取り出して、金属とするのが一般的な方法だった。


 まあ、その辺は次代とか金属によって違ったかもしれないけど、この世界では鉱石と言うと、ほぼ金属の状態の塊で土の中に埋まっている物を言う。


 つまり、そのまま鍛冶スキルで加工できるほどの純度になっている。


 まあ、採掘・鍛冶スキルの『分離』を使って更に純度を上げたインゴットをつくり、それを原料とした方が間違いないんだけどね。


 ちなみに、前世だと当たり前にあったステンレスとかアルミとかチタンとかは一般的な金属では無い。


 生産職の最高職である魔機工士になれば、使ったりするのだろうか。


 ゲームを思い出してみると、アルミ並みに軽いけどスキルと魔力により際限なく強くなるのでは・何にでも出来るのではと言うミスリルの存在。


 熱に強いヒヒイロカネ、重いが凄く硬く粘り気もあるアダマンタイト、少し軽めの最初から不懐属性が付いているオリハルコンと言った魔法的金属の存在があるし、この世界では使われない金属なのかな。


 なお、魔法的金属と言うのは、前世にもあった鉄などの金属よりスキルや魔力により、より性質をかえられる金属の事を言う。


 また、魔素の濃い場所に生成される事から、魔物の戦利品の様に魔素によって生成されるのではとか、岩とかが魔素によって性質をかえられ生成されているのでは、と言われていると言う設定だったか。


 なお、これらの魔法的金属は錆びないし、鉄などに混ぜると、錆びない属性が付与されたりする便利な金属だし、チタンやクロムと言った金属は必要とされないのかもね。


 そんな事を思い出しつつ、皆に必要かもしれない事を説明しておく。


 「ちなみに、全員採掘スキルを持っているから、スキルをONにしたり、鉱石を意識したりしていると見つけられるだろうね」


 そう言うと「……、鉄とか銅とかは必要でしょうか?」とクラリッサが聞いて来る。


 俺の発言前に、採掘スキルを使って感知したのかもしれない。


 「鉄とか銅とかなら、魔物が持っている武器を回収して亜空間収納内に入れてあるから、それを使うのでもいいけどね。

  まあ、魔物の使っていた武器を調理器具やお皿とかに加工は嫌だろうから、そう言った物用の鉱石は確保しておいても良いのかな」


 「そっか。使い道はあるんですね」とクラリッサは採取する意義を理解してくれた様だ。


 「うん。最初に出会う魔物は、ゴブリンファイターとメイジとプーリストとアーチャーだよ。準備しておいて」


 そう言って先へと進んだ。

 ボスがCランク程度の鉱山系ダンジョンでは、大したものは得られそうになさそうですが。

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