第252話 念願の賢者職
主人公は、目の前で魔物が消える、と言うのを皆に経験してもらう事にしたのですが。
当然、それは怖い事なので、Eランクの魔物に対し、風魔法ランク5の風の龍魔法まで使う事に。
「はあ。効率悪いよね」とステータスウィンドウのMPの欄を見ながら、マドリーンが愚痴ってくる。
「見えない相手との戦いだと、しょうがないよ」
そう言うと「アリーサの火魔法でも試してみるの?」と提案してくるが。
「洞窟内では酸素が、って話は覚えている?
アリーサは、魔力操作スキルを持っていないから、上手く洞窟内用の火嵐を設定できないかもしれないし」
「そっか。なら後は、私の水魔法か」
と言う事で、水魔法ランク5の水の龍でも似たような事をして、見えなくなったインプを倒し、地下二階での戦闘訓練を終えた。
戦闘訓練に時間を掛ける過程でこの階層の宝箱の回収は既に終わっているので、そのまま地下3階相当へと繋がる洞窟へと向かう。
洞窟を下って行くと、マドリーンの方から、「地下3階は、Dランクの擬態スライムと、アサシンセンティピードだよね。なのに、もう夜になっているし、危険じゃないの?」と言って来る。
「だね。だから、アッサリ行こうかなって。
擬態スライムの奇襲になれると言うのは、5級職以上で高レベルになった後で。
危険だからね。
アサシンセンティピードも、ワザと近接戦闘を皆に試してもらう事はしないよ。俺が数回戦う程度で」
「それはそうか。危険だしね」とマドリーンがアッサリ納得した。
なので「まあ、レッサーデーモンとの戦いは、アッサリ行くかどうか分からないけどね」と注意点を言っておく。
「うん。注意して行こう」とマドリーンの同意を得ながら、先に進み続けると地下3階相当に到着。
擬態スライムの弱点である核を強化した矢系の魔法で、アサシンセンティピードをノーマルの槍系魔法で倒しながら先に進む。
アサシンセンティピードとの近接戦闘は、ランクが上がったから噛みつき攻撃以外に毒を吹き掛けて来る攻撃とか魔法と言った新たな攻撃手段を持っているのでは、と怖かったんだけど。
ゲームと同様そう言ったことも無く、噛みつき攻撃だけだったので、槍で頭を叩き切ったり槍系魔法で倒したりでクリア。
向こうのステータスが上がっているので、ビッグセンティピードに比べて余裕はあまり無いけどね。
そんな風に検証した後、大量に魔物を倒すだけの作業に入ると皆が転職可能になってくれた。
朝に行った隠されたダンジョンで得た経験値との累計での成果かな。
先ずはマドリーンが、魔究師でLV40になった事により取得するスキルに付いて相談してくるので、「お任せで」と言うと、眉間にしわを寄せて考え込んでしまう。
なので、マドリーンを詳細鑑定し、表示されたスキル一覧を見て「水魔法と風魔法はランク5なんだね。他の魔法は伸ばす気無いの?」
そう聞くと「今更、伸ばしても中途半端になるでしょ」と言って来る。
ならばと、「賢者で取得出来るスキルは、4元素魔法、杖技、幻覚魔法、爆裂魔法、傷治療魔法、状態回復魔法、聖魔法、光魔法、闇魔法、弱体化魔法、呪魔法、魔力操作、覚醒、魔力回復だから、それも考慮に入れて」と教えてあげると、益々悩み始める。
これは時間かかるかも、と思っていると「風魔法を5.1にするよ」と、思っていたよりあっさり決めた。
本人曰く、いずれランク5.99を目指すのだとしたら、今から選択しておくべきと思ったそうだ。
そして、賢者に転職。
待望の魔力操作スキルをランク1で取得した。
そして、今は魔力操作スキルにより各種スキルメニュー内で詳細に設定できるようになったのを確認している。
次のアリーサは、大神官でレベル上限の40になり、スキルの取得の選択。
アッサリ聖魔法を取得し、ランク4から4.5にしたそうだ。
俺が蘇生魔法に拘っているのを覚えているのかもしれない。
そして、賢者に転職。
LV1で、マドリーンと同じく魔力操作スキルを取得し、うっとりしながら各種スキルメニューから設定できることが増えたことを確認している。
次は、クラリッサだ。
マドリーンとアリーサは6級職の賢者に。
桁違いの存在になれたのでしょうか。




