第246話 ムカデの魔物との戦いは
主人公は、ポイズンスライムとの戦闘を一通りこなしてみたようです。
次は、ムカデの魔物との戦闘になる様なのですが。
王都近くの隠されたダンジョン。
ここは洞窟タイプなんだけど、地下一階にいるのはポイズンスライムとビッグセンティピード。
ポイズンスライムとの戦闘についての考察・訓練を終えたから、次はビッグセンティピード。
大ムカデの魔物との戦いなんだけど。
案の定、動いていない状態のビッグセンティピードでも、少しビビっている感じのマドリーンとアリーサ。
まあ、クラリッサもラファエラも、嫌そうにはしているが。
まずは、俺が各種矢系魔法で頭部を攻撃してみたんだけど、倒し切れない。
こいつも、甲殻を持つタイプだからかな。
でも、偽装スキルの隠形で隠れている俺達を見つけられない様なので、強化した矢系魔法を更に撃ち込むと、頭部を破壊出来て戦利品の魔石へと変わって行く。
ムカデって切ってもしばらく生きているイメージがあったから、戦利品に直ぐならないのでは、と思っていたんだけどな。
と今度は、頭の少し下くらいを狙って爆裂火矢を撃ってみると、頭部と胴体が離れたまま暴れているし。
う~ん。
ムカデの魔物の場合、脳とか破壊した時点で、世界の理から見て倒したと言う事になるのかな。
と爆裂火矢を頭部に撃ち込むと、破壊された頭部と、切り離されていた胴体が立ち消えて、戦利品の魔石だけが残る。
まあ、ムカデの魔物に脳があるかどうかは兎も角、頭部を破壊すれば良いと分かったので良かったのかな。
ああ。
頭部に魔石があるのか。
どうも、戦利品の魔石のランクが下がっている感じだから、そういう事なんだろう。
次は、近接戦闘を試そうと、ミスリルの槍を装備する。
なんせ、10メートル程度ありそうなムカデだからね。
剣や槌では、ちょっと届かないかもしれないと言うか、間合いを取れる武器にしたいと言うか。
4匹のムカデの群れに向かい、毒牙で噛みついて来るところを、槍で突いたり、切り上げたり、切り落としたり、切り落とした頭に振り下ろしたり。
では、近接はこれで良いかと思ったんだけど、よく考えればクラリッサやラファエラが剣で戦うんだよな。
と、武器を剣と盾にかえて次のビッグセンティピードに向かう。
襲い掛かってくる大ムカデに剣で立ち向かうんだけど、やっぱり、間合いが近くて怖いね。
それでも、Eランクのビッグセンティピードを圧倒するステータスだから何とかなるかと、脳及び魔石を狙って頭部を真っ二つにするんだけど、殺し切れなかった一匹に体当たりされてしまう。
自分及び自分のモノを透過に設定していた為に強度を下げていた聖魔障壁は破壊されてしまい、構えていた盾で防いだとはいえ弾き飛ばされてしまう。
弾き飛ばされた俺に対し、残った2匹が襲い掛かってくるが、その頭部を慎重に真っ二つにすると、状態異常耐性スキルが毒を浴びていると教えて来る。
はあ。
先ずはと、生活魔法で自分自身に洗浄魔法を掛けて浴びていた毒を消滅させ、異常治療魔法を唱えて、毒消しを行う。
ふう。
とため息ついていると、皆が駆け寄って来た。
「危ないじゃない。なんで剣で戦うのよ」
「いや。クラリッサやラファエラが、剣で戦うかもしれないって思ったから、先に俺が試しておくべきだって」
「それは、私達がやりますから」とクラリッサが言って来るが。
「でも、状態異常耐性とか物理耐性とか、持っていたっけ?」
「状態異常耐性も物理耐性も持っていますよ」とクラリッサは軽く窘める来るように言って来る。
「私は、状態異常耐性だけですけど」とラファエラは、申し訳なさそうに。
「そっか。なら気を廻し過ぎたのかもしれないけど、間合いが近くなる近接武器で戦う場合は、かなりしぶとい魔物だから注意だね。
多分だけど、頭の部分にある脳か魔石を破壊すれば良いけど、微妙に外す事があるって分かったんだし、良かったんじゃない」
「良いのかな?」と困った感じのアリーサが呟くと、「良くない」とマドリーンが怒っている。
苦戦すると分かっていて、あえて接近戦をしたのが気に入らないのだろうか。
そう思いつつ「で、とりあえず俺の検証は終わったから、皆は戦ってみるの?」と話を逸らすと、皆嫌な顔をしている。
「長距離からの魔法攻撃くらいは経験しておいた方が良いと思うけど」
そう言うと「いえ。私も剣で戦います」と言うクラリッサと、横で頷いているラファエラ。
まあ、油断しなければ大丈夫だろうと、皆にも戦ってもらう事に。
後衛組は、事前に強化した矢系の魔法が必要と分かっていたので、それで攻撃しているが、それでも倒し切れない事があり、暴れまくっている大ムカデに追加の魔法を撃ち込んだりしている。
それで、しぶとい魔物だなと思ったんだけど、ムカデを見るのも嫌であまりちゃんとターゲットをロックしていない可能性もあるのかも。
まあ、そんな事は俺が指摘するまでの事も無い。
前衛組は、油断すると跳ね飛ばされると分かっているが、それでも急所を一撃で倒し切れずに、俺と同様に跳ね飛ばされたりしている。
スピードの次元が違うので、頭部への攻撃は出来ているんだけど、魔石の位置に個体差があるのか、微妙にずれたりするようだ。
でも、頭部を真っ二つに出来ているので、噛みつかれたりはしていない。
こういう場合は、盾持ちの方がダメージは少なそうか。
クラリッサの方へ慌てて駆けて行って、状態治療魔法や傷治療魔法をかけて治療する事数回。
より正確に急所を攻撃出来る様になったり、タイミング良く後ろに下がりながら斬る事で回避の余裕を作ったり、攻撃の反動を使って後ろに回避したり、斬りつけた事で暴れ始めた奴の体を冷静に避けたりで、何とかなる様になった処で、後衛にも近接戦闘をしてみるか聞いてみる。
「し、しないと駄目かな」と、小声で聞いて来るアリーサ。
「必ず魔法で倒す、でも良いけど」
そう言うと、嫌そうに二人も杖で戦ってみる事にした様だ。
俺や前衛組の戦いを見ていて、色々と思う処はあった様だけど。
頭部を杖で破壊したけど倒しきれなかった場合には、どうしてもビッグセンティピードの体当たりを食らってしまう。
その後は、少しビビり気味になり、杖の攻撃で頭部を破壊しきれない状況になったりまでした。
スピードは俊敏ステータスの高さでこちらが圧倒しているから、必ず頭部に攻撃は当てられるんだけど、どうしても体格の違いが出て噛みつき攻撃を避けても体当たりを受けてしまう様だ。
まあ、攻撃を撃ち込んだ反動で後ろに回避とかも、それなりの確率で成功はしているんだけどね。
何度も二人を治療して、とりあえず今後の課題にして、最後もう一度俺一人でビッグセンティビードと近接で戦ってみる。
違うのは、違うのは聖魔障壁を自分及び自分のモノを透過設定にした上で、可能な限り強度を上げての戦闘だ。
急所を外しながら頭部を破壊し、体当たりを受けたが、流石に聖魔法ランク4.5と魔力操作ランク5で限界まで強化していると、本来脆くなる筈の透過設定の聖魔障壁でも、Eランクの魔物程度の体当たりは防げるようだ。
後、思い付いた戦法として、先ずは普通に聖魔障壁を張り、噛みつき攻撃をそれで弾いた後、聖魔障壁を解除してその頭部を破壊すると言う戦法も試してみた。
聖魔障壁に弾かれた途端、頭を高い位置に持っていく奴は、混乱している感じの間に胴体を切り裂いて頭部を地上に落としとどめを。
その場で混乱している個体は、その場で剣で頭部を叩き割ってやった。
「ああいう戦い方もあるんだね」とのアリーサの総括を得た処で、宝箱の回収を優先し、地下二階相当へ向かう事にした。
主人公達は、大ムカデの魔物との戦闘訓練を無事に終えられたようです。




