第237話 過保護な小心者
主人公は、今日も夕食後、皆と話し合い。
皆は、3つ目の才能を決めずに強くなる方向で行くようです。
今日はラファエラの日だ。
皆が各自の寝室に入り、二人っきりになる。
そこで後ろから抱き着いて、ホホにキスを。
そして、抱き上げて俺の寝室へと向かう。
そして、ベッドに下ろし軽めのキスをしていたのだけど、何か話したそうにしている気がする。
交流術スキルがそう教えてくれたので、と彼女の横に寝転んで会話から始める。
「今日も大変だったね」
「本当です。スケルトン達との戦いで落ち込んでいたら、今度はあんな特殊な魔物と戦っている姿を見る事になるなんて」
「まあ、手探りで戦い方を学んでいるのは、ラファエラだけでなく俺もそうだって分かってもらえたか」
「はい。失敗しても生き残りさえすれば、ちゃんと事態を把握して次に生かす事さえ出来れば、とは思えました」とラファエラは明るい感じで言ってくるから、本心からそう思ってくれている様だ。
なので「あれでCランクだからな。もう直ぐBランクの魔物とも戦わなければならないって思っているんだけど」と軽く愚痴ってみる。
すると「危険ですよね」とラファエラが心配そうになるが。
「う~ん。あそこまで危険なのが当たり前なのだとしたら、ダンジョンから冒険者や騎士団とかが戻ってこられない気がするんだけどね。
だから、俺達の運が悪いのか、魔王の狂乱の影響が大きいのか、他の人達がもっと安全マージを取っているのか」
「そうですね。どの理由なんでしょう?」
「俺らが隠されたダンジョンへ行くのは、宝箱目当てだけでなく、成長していないレベル1の魔物が多いからで、そう言う意味だと安全マージは取っている筈なんだけどな。
それでも足りないのか、何か別に大きな理由があるのか。
後は、俺達の戦い方が拙いと言うのもあるかもね」
「そうなんですか?」
「俺は、誰かに魔物との戦い方を教わった訳では無いからね。
どこかで学ぶ機会をつくった方が良いのかも。
でも、スキルに教わっているのが、それって気もするし。
時間が出来たら、冒険者ギルドの新人講習みたいなのを受けても良いんだけど、あるのかな」
「それより、ご主人様の自力を高めておく選択の方が間違いない気がしますけど。
冒険者ギルドの講習とかは、私達だけで受けて、ご主人様と情報を共有するでも良いと思いますけど」
「でもな。女性だけだと絡まれる気がする。男性に偽装でも良いのかもしれないけど、ギルド証と内容が違って来るからな」
「そうですね。既に一度、俺達ダブルだからと絡まれたとも聞いていますし」とラファエラは困り顔で言ってくる。
「ああ。そう言うのが心配だから、気が進まないな」
「私達だって、ご主人様だけ戦わせるのは、気が進まないんですよ」とラファエラは苦笑している。
「それとは、意味が違う気がする」
「そうですね。そう言えばお風呂で『ボス戦の前に自分を強化しているのかと思ったら、私達が退避する場所を造る為の強化だったね。ヨシマサ君は、飛翔スキル持ちだから、足場なんて必要ないのに。結局、また自分より私達を優先していたよ』ってアリーサさんが心配していましたよ」
「いや。俺も結界を足場にしていたでしょ」
「あれは、お告げにより、モグラの魔物が地面をグチャグチャにするって知っていたからなんですよね?」
「いや。お告げには無かった。お告げだと他の魔物と同じ様に戦い倒せていたから」とゲームでの戦闘を思い出しつつ答えておく。
すると「それって……、どう考えればいいんですか?」とラファエラは不安そうになってしまった。
「やっぱり、お告げは情報不足って事だろうね。
お告げはかなり助けになる部分はあるけど、そうでない部分もあるから、自分で考えて足りない部分を補強しないと、アッサリ死にそうになるだろう、と注意深く行かないと駄目なんだろうね」
「私は、私達は、何をすればいいんでしょう。どうご主人様を助ければいいんでしょう?」
「正直、傍にいてくれるだけで頑張ろうって思えるから、それだけでも良いんだけどね。
まあ、皆の事が心配で不安だから、強くなって欲しいと言うのもあるけど。
それ以外だと、魔物やダンジョンや勇者候補について書かれている本を探してもらおうかな。
まあ、勇者候補の本を集めていると、目を付けられる可能性もありそうだから、それとバレない程度に、となるだろうけど」
「そっか。そうですね。私達にだってやれる事はありますね。私頑張ります」
「でも、危険な事は止めてね。心臓が止まりそうになるから」
「ご主人様は危険に飛び込んで行っているじゃないですか」とラファエラは不満そうに言ってくるが。
「それは、皆と生き残り、順風満帆な人生を送る為に必要だと思っているからなんだけどね」
「私達だって、強くなる事で、順風満帆な人生を送る手助けになると思いますよ」とラファエラは可愛く言ってくるが。
「だろうけどさ。なんだろうね。俺は愛が重いのかな。ああ。臆病なのか」
「過保護なんだと思います」
「過保護は、自立心や自主性が無くなるとか、悪影響があるんだったかな」
「そうなんですか?」
「まあ、子供に対する過保護の話だったかな。でも、恋人に対しても過保護すぎるのは良くないんだろうけど」
「愛情なんですよね」とラファエラは俺に問いかけてくる感じ。
「だね。その上、小心者だから」
そう言うと、「私達だって心配なんですよ」と言いつつ苦笑している。
そして、手を握ってきたので、それを握り返しつつラファエラにキスをする。
少しづつ激しいキスに移りつつ、ラファエラの夜着を脱がしていく。
なんて言うか、ボタンをはずして少し着衣が乱れるだけでも色っぽいよね。
後は、ただ本能に従い、彼女を求め愛し合う事にした。
主人公は、ラファエラとの時間を過ごしたようです。




