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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第229話 地下での火魔法は

 主人公達は、王都近くの隠されたダンジョンを攻略しています。

 斥候系の魔物が居るダンジョンでの戦闘。


 戦いの気配を感じて、遠くからでも魔物達がやってくる。


 結果、膨大な数の魔物達が次々とやってくる。


 勿論、それには限界があるのだけど、俺以外の皆は感知系の力を使って、それを確認する事を忘れていた様なので、キッチリ教える事にした。


 まあ、一度失敗したら、多分MP不足と言った状況でもないと、2度としない失敗だろう。


 という事で、印象に残してもらう為に、ワザと必要ないエリクサーの消費まで了承した。


 その辺を説明すると、感知をしなかった事を落ち込んだ皆は普段の雰囲気になったので、先に進む。


 結構な数の、スケルトン系の魔物を倒し、この階層の宝箱を全て回収した。


 そして、3階層に相当する洞窟へと下り始めたんだけど。


 「次は、Dランクのファングアースワームとワイトが居るんだよね。結構危ないのかな?」


 そう聞いて来たのはマドリーン。


 「ワイトとは、前も戦ったことあるでしょ」


 「うん。飛び回っていた死霊の魔物だよね。

  範囲浄化を位置指定で発生させても、対象指定で発生させても上手く複数倒せなくて困った魔物。

  ワイトになるとLV1でもランク2から3の魔法を使うんだったよね」


 苦戦した事を覚えているのか、アリーサが初体験のラファエラにも分かるように説明してくれる。


 「そう。それが大量に居るね」


 「まあ、ヨシマサちゃんの範囲浄化なら、飛んで逃げ回ろうと大量に倒せそうか」とマドリーンは、地下2階の戦いで見せた俺の範囲浄化の効果範囲なら、と言ってくる。


 それは、その通りなので、更に皆知っているであろう、補足情報も一応言っておく。


 「まあ、攻撃魔法で魔石のある部位を攻撃し倒すと、魔石のランクが下がるからね」


 「それでもう一方の方は?」とマドリーンは戦い方を事前に知りたい様だ。


 「ファングアースワームは、正直戦いに付いてのお告げは無いかな。

  アサシンアントの様に、地上に居てくれればいいけど、感知した感じだと地上に居ない」


 「……、どうするの?」とマドリーンは少し不安そうになる。


 「ああ。感知スキルの探索でも感知出来る地表近くに居る奴ばかりじゃないかもしれないから、土探知魔法で地下を探って行ってみているところだよ」


 「で、どんな感じ」とマドリーンは感知出来ている事に安心した様で軽く聞いてくる。


 「うん。地下深くには居ない。地表程度に居るけど、それは俺達を奇襲する為かな」


 「どうするの?」と聞いてくるマドリーンに自分で考えさそうかな、と思ったけど、まあ、それ程の事でもないかと、俺の考えを言っておく。


 「俺とアリーサが土魔法を高ランクで持っているから、それで引きずり出して攻撃か、地下に居るままで倒すか、とかかな」


 「土魔法は、ヨシマサ君がランク5で、私がランク4.5だけど……」とアリーサが『どう倒すの?』って感じで聞いてくる。


 「ランク3の土の壁を使って、ファングアースワームの周りの土を陥没させたり、土ごと隆起させて地上へ引きずり出したりかな。

  俺はランク5の大地創造で似たような事をもっと大規模に出来るし、大地創造はそもそも攻撃魔法でもあるから、それで倒せるか試してみるかな。

  後は、ワザと襲われるのを俺一人で確かめてみて、皆にどう対処するか考えて貰うとかか」


 「やっぱり、1人でオトリになるんだ」とマドリーンは眉を顰めつつ言ってくる。


 「その方が安全なのは間違いないだろうからね」


 「それはそうだけどさ」とマドリーンは不服そう。


 なので「巨大なミミズに噛みつかれたい?」と聞くと「いや」とハッキリ言ってくる。


 「俺も皆がミミズに噛みつかれるのは嫌だって事だよ。見るだけでなく実際の経験も必要だと思ったら、経験する事をお願いするけどね」


 「は~」と言った返事で、ファングアースワームの居る場所へ。


 俺達が歩いた事により起こる地面の振動とか、感知しそうだけど、どうなんだろうな。


 まあ、この距離で出て来ても奇襲では無いし良いんだけど、と思いつつ土魔法ランク3の土の壁を使用する。


 土魔法の土探知と感知スキルの探索で感知しているファングアースワームを周りの土ごと土魔法の土の壁で隆起させる。


 それでも、まだ動かないので土魔法ランク4の硬化を使い、固めるのではなく土や岩を砂状にすると現れる鋭い牙が並んだ大きな口を持つ十数メートルのミミズが地面に撃ちあげられた感じになる。


 人間の胴体以上の太ささかな。


 でも、地上で素早く動けない様なので、口の位置から予想する頭部らしきところをロックオンし火槍を打ち込むが。


 嫌なにおいと煙をまき散らしながら暴れまくっている。


 ああ。


 ミミズって小さな脳に相当するモノがイッパイあるんだっけ?


 まあ、前世の魔物でないミミズと同じとは限らないが。


 ならば、と火嵐で全てを焼き尽くす事にした。


 狭い洞窟で火を使ったので、酸欠を少し心配したが、幸い一発程度では大丈夫の様だ。


 まあ、長時間物を燃やしている訳では無いからな。


 とは言え、と火嵐に必要な酸素も魔力で作り出しての広域炎攻撃が出来るかとスキルに聞くと、炎に必要な物を全て魔力で作り出す事が出来るらしい。


 地下用火嵐とか名前を付けて造っておいた方が良いのかな。


 と、火魔法メニューで火嵐を選択し魔法強化内容メニュー内に、火嵐に必要なモノを全てMPで供給及び有害なモノを発生させないと意識する。


 すると、『魔法に必要なモノを全てMPにより供給』と『有害物質消去』と言う強化内容が表示され、供給の方が消費MPが40、消去の方が20必要になるらしい。


 なので、地下用火嵐として、『高温化』、『魔法に必要なモノを全てMPにより供給』と『有害物質消去』を選択。消費MPが120+40+40+20で220となったが、まあしょうがないだろう。


 ならばと、火魔法ランク5の業火についても設定しようとしたが、彼方は炎による攻撃ではなく、魔力で一定領域を超高温にする攻撃で、燃やしたりする訳では無いので酸素とか必要ないとの事。


 まあ、業火によってモノが燃えたら、それには酸素が使われるらしいが、そこまで気にしなくても良いかな。


 ここは洞窟系ダンジョンで、基本燃えるモノは無いし。


 という事は、火嵐ではなく業火で攻撃した方が良さそうなのかな。


 規模を小さくすれば、消費MPを抑えられるだろうし。


 まあ、敵とか周りの物を超高温にするので、それで有害物質は発生する事があり、それの消去は設定しても良いらしいが。


 そんな事を確認していると「何しているの?」とマドリーンが皆を代表して聞いて来た。

 主人公は、地下での戦いでの危険性に気が付き、対処を始めたようです。

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