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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第225話 タニバル王国の王都ラルムド近くの隠されたダンジョン

 主人公は、一人での早朝の始まりのダンジョン巡りを終え、皆とワニス王国の王都ラーガス近くの隠されたダンジョンをクリアしました。

 あまり戦闘訓練や検証を行わなかったので、未だお昼過ぎ。

 なので、もう一つ王都近くの隠されたダンジョンへと行くようです。

 タニバル王国の王都ラルムド近郊へ隠れたまま転移。


 そこから隠されたダンジョンへと向かう。


 小高い丘の途中の小さな崖に『偽物だ』と思いつつ触れると、そこをすり抜ける。


 皆も俺に続いて入って来たが、ここは明かりのある迷宮タイプじゃなくて、暗い洞窟タイプのダンジョンの様だ。


 明かりを点けてのダンジョン探索も趣深いが、その光が偽装を見破られる切っ掛けになるかもしれないので、闇魔法の暗視を皆に掛け、洞窟を奥に向かい始める。


 それなりの角度で地下へ潜っていくトンネル。


 幸い、地面が湿っていて苔が生えていて滑るという事は無さそう。


 まあ、それでも奇麗な状態の階段みたいにはいかないけど。


 また、探索スキルにより感知をした範囲内だと、通路の広さや高さは5メートル以上ある場所が殆ど。


 狭い場所でも3メートルはありそうだから、ゲームと同様に洞窟内を這って前進と言った事はしないで探索が可能そうだ。



 探索スキルの網を広げ、分布する魔物のパターンを確認する。


 すると、マドリーン達が説明して欲しそうなので、魔物の分布について説明を始める。


 「地下一階にいるのが、アサシンアント(殺人蟻)とビッグバット(大きな蝙蝠)。

  どちらもEランクの魔物だね。

  アサシンアントは、ダンジョンの外に居るのとは違って、巣がありその中に女王が居て兵隊アリが大量に居ると言う訳では無い筈。

  ビッグバットも、寝床の巣だから大量に居ると言うパターンじゃないのは同じかな。

  ビッグバットは、天上にぶら下がっていて、そこから攻撃に向かって来るからそのつもりで。

  アサシンアントは地面に穴を掘っていていきなり現れると言うパターンもあるんだけど、ここは隠されたダンジョンだから、地上で寝ている状態で待機しているのなら、それは無いかもしれない。まあ、地下に待機しているなら奇襲される事もあるかもしれないけどね。

  後は、隠されたダンジョン以外だと、多くの場合地下からの奇襲を受けるって覚えておいた方が良いとは思うけど」


 そう言って皆を見渡すと、シッカリ話を聞いて覚えている様だから、話を続ける。


 「次に、地下2階にいるのは、Eランクの中位スケルトン。

  ここに居るのはファイター、メイジ、スカウト、プーリストの様だね。

  当然、スカウトタイプは感知能力が高いけどEランクだから、今の俺達だと大丈夫な気がする。所詮Eランクレベル1の魔物だから。

  地下三階がDランクのファングアースワーム(牙で武装した巨大ミミズ)とワイト。

  ファングアースワームも、始まりのダンジョン以外だと地下に居て、獲物が来たと襲い掛かってくる筈なんだけど、ここは隠されたダンジョンだから寝た状態で敵が来るのを待っているので、難易度が違うと思う。

  でも、ビッグアントと同様に、地下に待機している奴が俺達を感知して奇襲してくるって事もあるかもしれないから、注意はしておこう。

  ワイトは、何度か戦った事のある死霊系の魔物だから、聖魔法の浄化を上手く使おう」


 そう言って皆の様子を再度確認すると、上手く戦えるかどうか等に少し不安が出てきた感じなのかな。


 だけど、説明を全てしてしまおうと、話を続ける。


 「ボスは、Cランクのネイルモウル。爪で武装したモグラの魔物だ。

  地下からの攻撃や地中に潜られて足場を崩されるのが怖い。だから、奇襲で倒せるなら奇襲で倒そうかな。今日2つ目のダンジョンだから、あまり時間に余裕がないし」


 「なんか、地下に潜るタイプが多いんだね」とアリーサが不思議そうに聞いてくる。


 「そうだね。洞窟タイプのダンジョンだからかもしれないけど、隠されたダンジョンだし、どんな感じになるかな」


 「お告げでは分からないの?」とマドリーンが真剣な表情で聞いてくる。


 ゲームだと、魔物が現れるグラフィックスが地面から出て来ると言うパターンと言う違いと、感知スキルの察知か探索と言った探る系の力をONにしていないと奇襲を受け1ターン攻撃を受けるだけになる事が多いと言う違いだった。


 でも、戦闘については違いがなく普通に戦って倒していたんだよな。


 ああ。


 土探知魔法を使い続けておくとかでも、奇襲を避けられたか。


 そんな事を思い出しつつ「お告げだと、他の魔物とあんまり変わらないんだよな。やっぱりお告げは完ぺきでは無い。って事なんだろうね」と更に皆に言うと、緊張感を持ってくれたようだ。


 これはこれで、皆の戦闘訓練と言う意味では良いのだろう。

 洞窟タイプのダンジョンの為、今までと違う点がありそうですが、大丈夫なのでしょうか。

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