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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第223話 地下2階では

 王都近くの隠されたダンジョン。

 その地下一階は、レベルが上がりFランクからEランクにランクアップしているコボルト。

 そのレベルアップの過程で、スキルを得てスキルをランクアップさせているのだろう。

 なので、それを利用し、隠形が見破られると言う経験を皆にさせました。

 そして、次はハイコボルトのいる地下2階に向かうようです。

 ワニス王国の王都近くの始まりのダンジョン地下1階では、コボルトの種族LVが1ではなく21だ。


 なので、LV1時にはFランクなのにEランクの魔物になっている。


 人族と同じならLVが11,21時にスキルを取得するので、それ次第で、コボルト達の各種スキルランクがそれなりに変わってくる。


 ラファエラの隠形だと、そんなコボルトに見破られての戦闘になってしまった。


 まあ、消費MPの事を考えて、隠形の強度を『標準』にしていたから、だろうけどね。


 隠形が見破られた事にラファエラが落ち込んだ感じになったので、隠形を見破られる経験をしておくべきだと教えて、隠形の強度を更に下げてもらい、敵に隠形を見破られ戦闘になる、と言うのを何度も経験してもらう。


 強敵に隠形を見破られて動揺したまま或いは準備不足で戦闘に入った、なんて致命的な事態になりかねないから、ここで慣れておくべきだろうしね。


 そんな経験を終えて、宝箱を回収し、地下2階への階段を下りながら、皆を見る。


 すると、説明して欲しそうなので、一応もう一度同じ事を言っておく。


 「地下2階にいるのは、Eランクのハイコボルト。地下1階と違って、今まで行った隠されたダンジョンと同じ様にLV1の固体が基本。

  感知能力が特に高いという事は無かったから、さっきの検証を続けるのだとしたら、ラファエラの偽装の強度は『弱め』か『最弱』で良いかもね」


 「ヨシマサちゃんは、検証を続けるべきだと思う?」と聞いて来るのはサブリーダーのマドリーンだ。


 「同じコボルトのLV1でも、能力に違いがあるらしいからね。正直相手次第だから、細かく検証しても無駄だとも思ったし、数回やって後は先を急ぐで良いと思うけど」


 「先を急いでどうするの?」と、マドリーンは急ぐ理由が知りたい様で確認してくる。


 「地下3階はDランクのグレーターコボルトが居るから、それを大量に倒して、レベル上限になるか、次の隠されたダンジョンに行くか、かな」


 「次の?」と、マドリーンは不思議そうだ。


 「ああ。今日防具造るのに時間が掛かったから微妙だけど、明日以降は王都近くの隠されたダンジョンを1日で2つ回るのも良いのかなって思っているんだ」


 「なんで?」と、マドリーンは詳細まで確認してくる。


 「お告げだと、王都近くの隠されたダンジョンは、何処もボスがCランクで地下3階までなんだけど、それに似合わぬそれなりに強いスキルのスキル追加の宝玉が1個手に入るんだよね」


 「あ~。それは聞いたことあったか」と、マドリーンはその部分は納得したようだ。


 「そう。例えば、明鏡止水とか身体強化とか覚醒と言ったスキルだね。本来ならCランク程度のダンジョンでは手に入らないスキルだからね。

  それを手に入れて強くなる、と言うのも出来るだけ早く必要と思っているんだよね」


 「そうなんだ。次に優先的に行くのは、始まりのダンジョンの上級じゃないんだね」と、マドリーンは確認してくる。


 「ああ。それも行くけどね。その前に、俺も皆も5級職以上になっておきたいかなって」


 「わかったよ」と言うマドリーンの返事を聞いて、到達していた地下二階へと入って行った。



 地下二階のハイコボルト。


 皆に、『感知能力が特に高いという事は無かった』とは言ったが、犬ベースの魔物だからゲームと違って感知能力が高いかも、と少し警戒していたんだけど。


 でも、ラファエラに偽装の強度を『弱め』に設定して貰っても発見される事がなかった。


 なので、基本隠れたままの討伐。


 念の為に姿を現しての戦闘を数回行った程度で、さっさと地下二階を終わらせて、地下三階へと向かう。


 すると、また説明してって感じになったので、説明を開始する。


 「地下3階にいるのはグレーターコボルト。Dランクの魔物だね。ボスも居るんだけど、それはCランクのコボルトキング。

  グレーターやキングになると、装備もちゃんとしているし、基礎のステータスも高いから注意かな。

  ただ、地下2階と同じで、基本レベル1の筈だから、ひょっとしたら強くない可能性もあるけどね」


 「うん。なんて言うか、本当に何の怖さも無かったもんね。ハイコボルトのレベル1は」とマドリーンは俺と同意見の様だし、他のみんなも同じ意見の様だ。


 なので「まあ、俺達は2つ以上の基本職の系統を極めて行っている恩恵でスキルのランクが高いのと、4級職で高レベルだからと言うのはあるだろうけどね」と一応くぎを刺しておく。


 「そうだね。どれか1の系統の職業にしか就けない場合と神酒を使わせてもらった今とではスキルのランクが全然違ってくるのは実感しているよ。でも、3級職と4級職でも、結構違うのかな」とマドリーンが確認してくる。


 「その辺は細かく調べていないけど、スキルに確認したのだと、偽装スキルに影響する器用ステータスが低くなるから、発見される危険性は高くなるって話だね。

  まあ、それでもラファエラの偽装スキルはランク5だから、3級職でも強度さえ上げておけばハイコボルト程度なら問題にならないとは思うけど」


 「そうだよね。ランク5の偽装スキルだもんね。ハイコボルトに対し偽装スキルの隠形の強度を『弱め』にしても一度も見つからなかったんだから、グレーターコボルトでも強度が『弱め』で良いんじゃないかなって思ったもん」とマドリーンは自身の推測を言ってくれる。


 「まあ、それでどうなるかも気になるけど、一応Dランクの魔物だから、強度は『標準』で行こうか。蘇生の手段を手に入れて危険に対して余裕を持てる様になった後、機会があれば強度を『最弱』とか隠形なしの戦闘とかも試そう」


 そんな話をしながら地下三階へと到着した。

 主人公達は、地下2階をアッサリクリアし、地下3階へと向かっている様です。

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