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第22話 メルと重戦士

 主人公は、始まりのダンジョン中級地下一階での宝箱の回収を終え、地下二階へと向かう様です。

 敵は同じEランクだけど少し強くなっている筈。

 でも、その前にスモールシープのメルの事を確認する様です。

 始まりのダンジョン中級の地下2階へと進む為、大がかりな階段を降りて行く。


 階段の途中で、簡易転移の加護で瞬間移動できるように『場所指定』をしておく。


 そして、影の中からメルを呼び出して色々と聞いておく事にする。


 「メル。でておいで」


 そう言うと、俺の影から現れるメル。


 そして「メェ~」とひと泣きした。


 『御呼びですか』って言っている気がするので「ちょっと、ステータスを確認させてね」と言って、『メルのステータスウィンドウ』と念じてステータスウィンドウを表示し、更に『従魔メニュー』と念じでメニューを表示。


 ああ。


 従魔メニュー内にスキル取得って欄が新たに表示された上に点滅している。


 レベル10になって、新たにスキルが取得出来る様になったんだろう。


 スキル取得を選択と意識すると、頭突き、羊毛技、従魔影侵入スキルが選択できるようだ。


 「メル。スキルを取得出来るから、取得させるけど、何か欲しいスキルはある?」


 「メェ~」


 「そう。俺に任せるって言うんだね。なら、羊毛技かな」


 「メェ~」


 「それで良いんだね。なら取得させるよ」


 そう言って、メニュー内で羊毛技を選択。


 羊毛技ランク2に。


 従魔の所持するスキルは、俺の所持するスキルに準ずるそうで、完全自動モードとか指導モードとかは無いけど、会話モードには設定できるとの事。


 それでスキルに聞いたところ、これで羊毛感知と言う力が使用できるようになったそうだ。


 ランク1で得られる羊毛操作の力により人に見えない程の細い毛を操作して、対象に伸ばしたり、一定のエリアに張ったりした上で、羊毛感知と言う力でその羊毛の触れたモノの情報を得られる力との事。


 まあ、人に見えない程の細い毛とは言え、感知スキルとかでバレルから、使い物になるかどうかは疑問もあるけど。


 まあ、相手次第と使いようかな。


 例えばスパイ映画であるように、家の扉に糸を張っておいて、それが切れたらってパターンとかね。


 ゲームでの従魔は、愛玩動物であると共に一緒に戦ってくれる仲間って感じだったけど、異世界の現実だと戦い以外でも役に立ってくれるのだろうか。


 そう言えば、従魔に感知とか頼めば、自分の所持するスキルを使わなくてもマップ表示とか出来ていたから、戦い以外でも役立ってはいたのか。


 でも、そんな異世界の現実では役立ちそうにないゲームの知識を思い出してもしょうがないか。


 気持ちを切り替えて「メル。影の中はどう? 寂しくない?」と聞いてみる。


 羊は群れで行動する生き物なので、一匹だけだとストレスがと言った話を聞いた覚えがあるので。


 「メェ~」


 「そう。俺の存在を感じているから寂しくはないんだ。

  それで、影の中からこちらは見えるの?」


 「メェ、メェ~」


 「ああ。それをすると消費MPが増えて影の中にずっといる事が出来なくなるし、主人からの許可がないと出来ないんだ」


 「メェ~」


 「その通りです、か。まあ、寂しくないのなら良いよ。メルが魔物に殺されてしまうと、まだ簡単に生き返らせることが出来ないから、やっぱり影の中に居てね」


 「メェ~」との返事で、メルは影の中に入って行った。



 メルを影の中に入れて地下2階へと入る。


 さて、この階層の敵は未だ中位ゴブリンと同じEランクの魔物だが、それよりは多少強い魔物が配置されていた。


 その分、得られる経験値も多いのだけど。


 たしか居たのは、オークとファングウルフ。


 そう思い出しながら階段を下りて行き、武器を鋼鉄の槍Ⅱから、ミスリルの剣Ⅲにする。


 接近戦になった時に、少しでもダメージを与えられる武器とする為だけど、どうなる事やら。


 そんな風に自分を戒めながらの地下2階の調査は、最初から宝箱を回収しつつマップを埋めるとの方針で移動を開始する。


 最初に居たのはオーク。


 人型の豚、人型のイノシシ、中型の鬼と言った要素のある人型の魔物だったけど、この世界では人型の豚。


 しかも悪そうな顔で口から牙が見えているタイプの様だ。


 豚って確か、太った人間より脂肪が少ないとかあったな。


 と言う事は、あれは筋肉なのか。


 そう思っていると、俺を見つけ涎をたらしながらドスドスと走ってくる。


 ああ。


 MPが減って来たので、階段の移動中は偽装スキルの隠形を解いてMPを回復させていたのを忘れていたな。


 そう反省しつつ、爆裂火矢を2つ発生させ頭目掛けて打ち込む。


 避けようとしたが、スピードも上げてある強化した爆裂火矢は避けきれず、頭に命中し、頭の一部が焼け焦げた状態に。


 ゆっくりと倒れ込む途中で、戦利品の魔石となった。


 後は、鉄の槌も戦利品として落ちている。


 ステータスウィンドウのログを見ると、入っている経験値は12万とかだ。


 う~ん。


 一匹倒すと、それで魔導士職レベル16になれるんだ。


 そんな事を考えつつ戦利品を回収し、次は土魔法を取得し、重戦士へと転職した。


 それで表示されるメッセージが


 『スキルを取得します。

  取得可能スキルは、剣技、槍技、槌技、斧技、盾技、体術、強打です。

  一つ選択してください』

 

 と言う事は、戦士で得られるスキルに強打スキルが追加されたのか。

 

 後、取得していないのは、斧、盾、体術、強打か。


 ならば、一通り取ればいいと、盾技スキルを取得する。


 そして、格納箱から、鋼鉄の盾Ⅲを取り出して左手に装備する。


 今使っているミスリルの剣Ⅲは、比較的軽く、両手でも片手でも使えるブロードソードタイプだったので、盾も装備してみる事にした。


 そして、次の魔物に向かおうとしたのだが。

 主人公は、順調に強くなりながら、ダンジョンの探索を続けている様です。

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