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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第219話 この世界のダンジョン

 主人公達は、昨日得た裁縫スキルと裁縫の原材料を使い、皮鎧及びインナーを各自で造ったようです。

 防御力UPですが、デザインに拘りのある人も居るようで、それなりに時間を費やし、今日の探索に行くようです。

 王都を出て、木々や岩や地形によりスキル・魔法で感知し辛い場所に移動。


 偽装スキルの隠形で隠れ、転移で移動する前に各自に皮鎧を自作してもらい防御力UPだ。


 その為に、昨日裁縫神の祠に行ったんだから。


 まあ、制作によってそれなりに時間が経過してしまったが、まあ、しょうがない。


 という事で、王都近くで裁縫をした後、ワニス王国の王都ラーガル近郊へと転移し、こっそりと目的地であるダンジョンに向かっている。


 その合間に「いや。裁縫スキル、舐めていたよ」と興奮気味に言って来るのはマドリーンだ。


 「選べるデザインも多いし、肌触りや着心地が全然違うんだもん。

  これなら、朝、ヨシマサちゃんを待っている間に、裁縫スキルで何が出来るか調べておけばよかったよ」


 とマドリーンは興奮冷めやらぬ様だ。


 「俺が原材料を地下室に置いて出掛ければ良かったんだけど。

  ああ。走っている途中に気が付いたんだから、その時に戻ってきて提供しておけば良かったか」


 「そっか。その方が確かに良かったよね」とマドリーンは、確かにって感じ。


 「これなら、売りに出せそうですよね」とクラリッサも嬉しそうに言って来る。


 「ホントだよ」と、マドリーンも同意見の様だ。


 「まあ、売るならDランクの魔物の素材ではなく、EランクかFランクの素材にした方が良いだろうけどね」と、俺が目立たない様にと注意点を指摘すると。


 「そっか。裁縫神の祠の地下1階や2階の素材で作らないと貴重品になっちゃうのか」と、クラリッサはその意味を理解してくれたようだ。


 「まあ、その分丈夫さとか着心地とかにも影響があるかもしれないけどね」


 そんな話をしながら向かっているのは、ワニス王国の王都近くにある未発見の隠されたダンジョンだ。


 ボスがCランクだし、地下3階でクリアしやすいし、必ず1つは貴重なスキルのスキル追加の宝玉が手に入るし、この国に転生者は居なかったし、未発見ダンジョンだから宝箱が多く入手できるから。


 という事で、王都ラーガルには入らずそのままダンジョンへと向かっている。


 革鎧の作成で時間を取られたしね。


 まあ、余裕があれば帰りに寄ろう。


 岩がむき出しになっている崖の斜面で、その岩を偽物と思いつつ触ると、手がすり抜けた。


 なので、ゆっくりと入ると、皆が付いて来る。


 さて。これからは宝探しと狩りの時間だ。



 この世界のダンジョン。


 かなりの数が存在する。


 それらは、ゲームの様に魔物分布が同じだったり違ったりするのだろう。


 始まりのダンジョンだけで考えると、初級、中級、上級、終末と4種類。


 このうち、初級・中級・上級は2階・4階・6階しかなく、魔物の分布はそれぞれ2種類しかない。


 魔物の分布をランダムにすると、攻略の難易度が変わり過ぎる、との事で決まったパターンを割り当てると言うのはゲームだと理解できるが。


 これは、異世界の現実だ。


 まさかとは思うが、この世界を造った神がいて、考えるのが面倒だとか、世界のリソース。


 つまりゲームに置き換えるとHDD、SDカード、ブルーレイディスク、メモリの容量が足りなくなるとかと似た理由で、決まったパターンで世界の多くの部分を造っている、なんて事はないよな。


 まあ、そんな事がありそうだから、怖いんだけどね。


 そう予想できる俺は、世界の理を理解できる分、有利な状況に居るのなら良いんだけど、そんな事も無いよな。


 ちなみに、始まりのダンジョン終末は、魔物の分布は決まっていなくて、凡そ、その階層に居る魔物のランクだけが決まっているんだったか。


 地下100階まであるんだけどね。


 終末は、ゲームスタート時に魔物の分布がランダムで決まるんだったけど、異世界の現実だとどうなんだろう。


 まあ、それなりの期間死なずに済むのなら、宝箱の入手の為に行く事になるんだろうけど、どうなるかね。


 そんな事を考えつつ、王都近くの隠されたダンジョンの地下一階への階段を下りてく。


 王都近くの隠されたダンジョンの魔物の分布は5パターンだったか。


 ただ、ゲームを『NEW GAME』で始めると、幾つかある形から選ばれるパターンのダンジョンだから、ダンジョンの形、宝箱の位置、一つの宝箱以外の宝箱の内容、どの魔物の分布になるか等は毎回違っていたけど。


 ここのパターンは、感知スキルで探索しながら記憶と照合すると、やはり不自然なほどはっきりと思い出せるのは今まで通りか。


 助かるんだけど。


 そう思いつつ、感知の結果とゲーム知識の照合結果を、皆に説明をする。


 「このダンジョンに居るのは、コボルト系の魔物だ。

  地下1階がEランクのコボルト。

  地下2階がEランクのハイコボルト。

  地下3階がDランクのグレーターコボルトで、

  ボスがCランクのコボルトキングだね」


 「1種類しか居ないんだね」とアリーサが不思議そうに聞いて来る。


 「ゴブリンとは違ってファイターとかアサシンとかって名称は付かないけど、ゴブリンと同様に多様な力を持っている種族だからね。

  だから、名称で判断出来ない事がある点に、注意する必要があるんだよ」


 「そうなの?」とアリーサは可愛く首を傾げながら聞いて来るので説明を続ける。


 「ああ。オークは、ハイオーク、グレーターオークって名称の付くオークと同じパターンかな。

  まあ、オークよりはワンランク低いけどね。

  例外として名称にメイジとか、シャーマンとか付く場合があるのは同じかな」


 「地下一階がEランクのコボルトで地下2階Eランクのハイコボルトなんですか?」と、コボルトとハイコボルトの魔物ランクが同じ事に気が付いて聞いて来たのはラファエラだ。


 「ああ。ここのコボルトはLVが21あって、ワンランク上になるんだ」


 「そうなんだ。そのレベルアップの過程で違う力を持っているんだとしたら、厄介なんじゃない」と、マドリーンは問題点に気が付いた様で指摘してくる。


 「その通りだよ。だけど、多分俺の偽装を見破れる程の固体は居ないから、まあ、一方的に倒して終わりだろうね」


 「……、戦闘訓練はどうするのですか?」と、クラリッサが聞いて来る。


 「まあ、俺が戦ってみて必要そうと言うか、意義がありそうならやっておく程度かな」


 そう言うと皆を代表して「了解」とマドリーンが了承してくれた。

 今日攻略する王都近くの隠されたダンジョンは、コボルトのダンジョンの様です。

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