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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第215話 勇者職と隠れ職業の問題点

 主人公は、隠れ職業の転職条件等について皆に話しました。

 すると。

 皆に隠れ職業の転職条件を教えていたんだけど、その流れで大賢者の転職条件を言うと「……、そう言えば、勇者って私達もなれるんだっけ?」と、ふと思いついた感じでマドリーンが訊ねてくる。


 「勇者は、また面倒だよ」


 そう嫌そうに言ったのだけど、マドリーンは興味がある感じで「そうなの?」と説明を要求してくる感じ。


 「基本4職の全てについて才能が必要なのは大賢者と同じだけど、大賢者と違って生まれついての勇者候補でないと、世界に対し勇気を示さないと駄目だから」


 「勇気?」と4人が異口同音に呟いている。


 「勇者は、勇気を持って困難に立ち向かう者。だから、格上を倒さないと駄目なんだ」


 「今日、ヨシマサちゃんがしたリーサルスパイダー戦みたいな事をしないと駄目なんだ」とマドリーンは言ってくるが。


 「いや。あれは多分、少し格下だよ」


 「……、駄目じゃん」と、マドリーンは投げやりな感じで言って来る。


 「ああ。だからかパーティでの戦いの中で、その人にとっての格上を倒す事に貢献すると、それも勇気を示すに含まれる様だよ。

  ただし、その場合は、貢献度を世界の理か神が裁定するのか分からないけど、数百から数百万回、そう言う戦闘が必要らしいけどね」


 そうゲームでの設定を皆に告げる。


 実はゲームだと、仲間キャラ達をそんな回数格上と戦わせる前にクリアし、周回していたから、一度も俺は仲間キャラを勇者にした事は無かった。


 まあ、それ以前に、勇者になるには基本4職の全てに才能が必要と言うのが大きかったけど。


 と言うのも、仲間になるNPCはシングル(基本4職の内1つに才能がある人)が多くトリプル(基本4職の内3つに才能がある人)までしかいない。


 そして、3つ目の才能までは、対応する神に1本神酒を奉納すれば良かったのに、4つ目の才能を得る時には4本の神酒を最後に残った神に奉納しなければならない。


 だから、大賢者候補(勇者へ転職可能になっていない基本4職の全てに才能がある人)に、仲間のNPCをすると言うのは、ハードルが高いんだよね。


 俊敏ステータス重視で好みのキャラを最低10人、多い時は24人とか仲間にしていたし。


 それに、異世界の現実と違いゲームでは確実に手に入る神酒は、生まれ育った村にある始まりのダンジョンで手に入る6本だけ。


 だから、神酒を一人に4本以上使うという事は、殆どしなかったから。


 そんな事を思い出していると「……、駄目では無いけど」とマドリーンは世界に勇気を示すと言う事の難しさに険しい表情になっている。


 「まあ、難しいだろうね。弱い人が安全に格上を倒せるパーティ編成をすると、多分貢献度が稼げずに数百万回とかになるだろうし」


 「……、ひょっとして、今朝預かった成長の宝玉は、4つの基本職に才能を得て大賢者候補になって使えなくても、勇者に転職できる様になったら、その時に使えるかどうか試さないと駄目なのかな」と流石サブリーダーのマドリーンは俺の意図をくみ取った様だ。


 「そういう事だね」


 「はあ。厄介だね。で、ヨシマサちゃんは韋駄天までどのくらいなの?」とマドリーンは気持ちを入れ替えた感じで聞いてくる。


 「まだ3000から5000キロ程度しか走っていないと思うよ」


 「そっか。それでも、そこまで走っているんだ」


 「正確な数値は測っていないけどね。ちなみに、成長の加護の影響は、隠れ職業の転職条件を得る為の回数なんかには影響が無いんだよね。

  残念だけど」


 「そうなの。あっても良さそうなのに」とマドリーンは不服そう。


 「転職条件を得る為に色んな行動を決まった条件まで行うのは、成長や経験値では無いって事なのかもね」とゲームで文句を言われていた事を思い出す。


 まあ、何度もクリアして再スタートすると、成長の加護の倍数が数十倍以上になる。


 だから、それを前提とした数値にするか、成長の加護の効果外にするかと言う制作サイドの判断だったって話でもあったかな。


 そんな逸話を思い出しつつ「ちなみに、今日聞いた話は基本秘密にね。極忍程酷い事が予想できる訳じゃないけど、どんな影響があるか分からないし」と皆に言っておく。


 すると「でも、皆の為に明かした方が良い条件もあるような気もしますけど」とラファエラが聞いて来るけど。


 「でも、一番転職条件を得られる人が多い修羅の転職条件を満たそうとして、無茶する人がどれだけ出て、どれだけ死ぬかとか考えない?」


 「ああ」とラファエラは納得した感じに。


 「それに、俺の知っているお告げの情報が、本当に正しいって言いきれるなら良いけどね。

  違っていたら、嘘つきの人殺しって呼ばれることになるし」


 「……、聖者の転職条件を得る為に、国民をワザと傷付けて治療させる、とかも起こったりするかもしれないか」と、マドリーンが危険性を認識したようで、更に困る事例を言ってくれる。


 「韋駄天だって、走る為に城壁の外へ出た結果、イレギュラーな魔物に襲われて死ぬ人が出る可能性もあるかもしれませんね」とクラリッサも問題あるかもと、思ってくれたようだ。


 「情報を明かすにしても、俺達が実際転職出来る様になって、更に世界の様子を見てからの方が良いと思うよ。

  後は、信頼できる人に、間違っているかもしれないけど、という形で告げる程度にしておく事が間違いない気もする。

  なんせ、今までの勇者候補が広く伝えていない事、伝わっていない事に何か理由があるかもしれないしね」


 「そっか。どんな落とし穴があるか分からないのか」と、言いつつマドリーンが考え込んでしまった。


 皆と隠れ職業についての意思共有は出来た様だけど、ここにもゲームと異世界の違いが在りそうなので「後は、俺の知らない隠れ職業がどれだけあるかって言うのもあるか」とも言っておく。


 「ヨシマサちゃんが知らない隠れ職業もありそうなんだ」とマドリーンは驚いているが。


 「お告げの情報は限られているからね。

  暗黒騎士とか吟遊詩人なんて職業をお告げの中で聞いたことは有るんだけど、どんな転職条件でどんな力が得られるか、とかは知らないんだよね。

  まあ、そう言うのも探そうと言う意識と、そう言う職業に就いている敵が居るかもしれない、とも思っておいた方が良いと思うよ」


 そう言うと、皆複雑そうだが、頷いてはくれた。

 主人公が知らない隠れ職業があったり、逆に主人公が皆に説明した6つの隠れ職業の中に他の勇者候補が知らない隠れ職業があったりするのでしょうか。

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