表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

213/283

第213話 隠れ職業の修羅は

 主人公は、皆に隠れ職業の転職条件や得られるスキル等について説明を続けています。

 隠れ職業についての説明を皆に催促されて、順次行っている。


 聖者、極忍、英雄、韋駄天について説明し、次は厄介な修羅について説明をする事に。


 「修羅が厄介なの?」と続けてマドリーンが確認してくる。


 「ああ。重戦士でLV30になれば良いと言う転職条件は、戦士系に才能のある人の多さと併せて考えると、ある意味一番ハードルが低いんだけど、残りの転職条件がね。

  2つの条件の内どちらかを満たせばいいんだけど。

  その条件だけど、7日間戦い続けると言うのと、7年間毎日戦うと言う条件なんだ」


 勿体付けずに一気に条件を教えると「戦い続けるのが転職条件なんだ」と口にしたマドリーンだけでなく、皆が軽く驚いた感じ。


 ああ。


 既に戦士系に素質を持っているクラリッサとラファエラは、口が空いたままになっている程、驚いているか。


 だけど、皆にその難しさについて理解してもらう為に気が付いている事を話す事にする。


 「そう。7日間寝ないで魔物を倒し続けるって、それこそ7級職の耐久ステータスでも厳しそうでしょ?」


 そう言うと皆考え込んでしまった。


 その難易度の高さについて、考察しているのだろう。


 7日間の方は、単純に眠いとか疲れそうだから、だけでなく、MPが足りなくなるとか武器が壊れるとか。


 7年間の方は、7年もの期間になると毎日確実に魔物を狩りに出られるかどうか、とか色々問題がありそうだって気が付くだろうからね。


 ちなみに、7年間の方は、ゲームだと達成する人は殆ど居なかったんじゃないかな。


 7年間と言うゲーム内時間を、リアルの時間に直すと10分の1になるから、252日で6048時間。


 だけど、ゲームを中断している時は、その時間経過が止まるから、結構な期間、修羅への転職条件を意識したゲームプレイが必要になる。


 更に言うと、ゲームを周回すれば、それだけ成長の加護の倍率が上がっていくシステムだから、ゲームをクリアしないで延々やり続ける意味は少なかったし。


 そんな事を思い出したが、皆にキッチリ情報を渡さないと、とゲームでの設定を細かく話して行く事にする。


 「ちなみに、『戦う』には虐殺が含まれないという事で、あまりに力の差がある相手はカウントされないらしいから」


 「自分と力の差があまりない魔物とかと7年間毎日とか7日間戦い続けないと駄目なの」と、マドリーンが驚いた表情で聞いて来る。


 「そういう事。まあ、7年間毎日戦う方だと、4級職でそれなりのレベルなら本人がD~Cランクという事で、2~3ランク程度下のFランク以下やEランク以下の魔物を倒しても駄目、くらいの判定だったけどね。

  7日間戦い続ける方だと、3~4ランク程度下のGランクやFランク以下の魔物を倒しても駄目とかだったかな。まあ、それ以前に7日間の方は『戦い続ける』と言う条件を満たす為か、戦う間隔が空き過ぎて転職条件を得るのに失敗してやり直しとかあるし、結構面倒だよ」


 そう言うと、皆黙り込んでしまった。


 あのゲームだとリアルの10倍のスピードで時間が進むから、7日の10分の1で16.8時間、そこそこの強さの魔物を倒せばよかったんだけど、それでも面倒だった。


 その上、戦いが終え次の戦闘を開始するまでの時間だけでなく、戦闘中のコマンド入力の間隔までチェックされていたからね。


 だから、修羅に転職する為には、継戦力を上げる為にMPを回復させる手段を複数用意する事がまず必要。


 そして、挑発スキルがランク3になると身に付ける瞬時に魔物との戦闘に入れる『魔物誘因』技能を使うか、敵とのエンカウント率が高い場所で戦い続けないと、移動による敵とのエンカウント前に失敗になる事もあったし。


 戦う場所もキッチリ選ばないと、魔物と戦ったけど修羅への転職条件を満たさない弱い魔物だった、とかもあった。


 しかも、戦っている間にレベルアップし強くなった結果『戦い』に該当しない、とかもあったし。


 だけど、修羅職への転職条件を満たせる戦闘間隔が、リアルだからと10倍になるのだとしたら、あれよりはノンビリ出来るのかな?


 でも、ゲームの方は、オンラインゲームじゃなかったから、トイレとか風呂とか食事とかはゲームを中断して出来たし、失敗したら途中でセーブしていたのをロードし直して再開するとかも出来た。


 だけど、当然、異世界の現実ではそんな事は出来ない。


 その上、修羅への転職クエストのウィンドウを表示させておけば、クエストの達成状況とかクエストが失敗した事が分かるんだけど、それも無いんだよな。


 ゲームでの戦闘間隔条件は、コマンド入力は20秒以内に、敵とのエンカウントは1分以内にとかだったけど。


 異世界の現実だと、コマンド入力なんて無いし、その部分がどうなっているか分からないもんな。


 その上、リアルだからと時間判定が10倍なら良いけど、そうでなく魔物との戦いを終えて1分以内に別の魔物との戦いを始め続けないと失敗になるとか結構辛い。


 と言うかそんなに魔物が居る場所で戦ったらエンドレスで7日間魔物に襲い掛かられている状況になるか、倒し過ぎて周りに魔物が居なくなる状態が出来て慌てて移動する羽目になる気がする。


 強さに差があり過ぎて『戦い』にならない、なんて判定される事すらあるのに、異世界の現実だとゲームみたいに魔物の分布が奇麗に分かれていないのに。


 考えれば考えるほど、異世界の現実だと、修羅になるなんて不可能って気がしてきたけど……。


 転職クエスト失敗になるまでの時間がゲームの10倍だとしたら、それなりに楽にはなるけど、それでも……。


 うん。


 とりあえず、修羅については諦めると言うか、先送りにしておこう。


 ……。


 そう言えば、ゲームだと主人公が特定の場所へと訪れる事や特定のキャラに話しかける事がトリガーでイベントが始まる事が多かったけど、異世界の現実に比べて10分の1の時間しか余裕がないんだから当然だったのかな。


 そう言うのも、ゲームと異世界の現実が違って来る原因になりそうだから、心に止めておかないと。


 そう思考が横にそれた俺を皆は心配そうに見ている。


 なので、言霊使いについて話を始める事にした。

 主人公は、修羅への転職は、とりあえず諦めたようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ