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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第212話 隠れ職業の英雄と韋駄天は

 主人公は、隠れ職業の英雄に付いて説明しています。

 しかし、英雄職に就くために必要な事の説明によりラファエラが不安になったようです。

 隠れ職業の英雄職。


 前衛の意識があるラファエラは最初から興味を持っていた様だけど、戦士系と信者系に才能を持つ自分なら今でも就ける隠れ職業だと知って、更に英雄になりたいと言う思いが強くなった感じ。


 なので、3つある転職条件を真剣に聞いていたんだけど。


 ラファエラからすると一番可能性の有りそうな『魔物の集団暴走スタンピート軍団兵レギオンから市町村を守り、被害を出さないで撃退し、その中心となったパーティで一定以上の戦果を挙げる』と言う転職条件について、6人パーティで5人同時に転職条件を得た事例もあった、と言うと不安そうになった。


 そして「……、一定以上の戦果をあげられなかったと、1人だけ転職条件を満たさなかったのですか?」と、クラリッサは何かが心配になったようでメルをぎゅっと抱きしめて俺に聞いて来る。


 まあ、俺がゲームをプレイした時の話なんだけどね。


 猛者には7人パーティでも全員英雄職へ転職可能になったとか居るんだけど、その為に強めの魔物を大量に倒せる攻撃魔法を全員が持っているパーティ構成でゲームをプレイし続けるって言うのを、俺はやらなかったんだよね。


 それより、好みの人達と……って感じで。


 まあ、ゲームは、異世界の現実とは違って始まりのダンジョンを1か所しか行けなかったので、得られるスキル追加の宝玉や神酒の数が少なく、全員に魔物を大量に討伐できる力をあげられなかった、と言うのも大きな理由になるんだろうけど。


 そんな事を思い出しつつ「そう言う話になっていたね」と言うと、クラリッサは困り顔でだま込んでしまった。


 すると「メェ~」とメルに鳴き声で食事を催促され、クラリッサは「なんて言うか、大変そうですね」と言いつつ草を与えている。


 「スタンピートとかレギオンを強力な攻撃魔法で全滅させられれば行けそうなんだけど、まあ、普通はMPが不足して倒しきれず被害が出たり、魔物を短時間で大量に倒せる力をパーティの全員が持っているなんて事は無いだろうからね」


 「……、英雄への転職条件を得られなかった人ってどういう職業なんですか?」とクラリッサは不安そうに聞いてくる。


 「お告げだと、大神官とか生産系をメインとするパーティメンバーだと、得られない事が多かったね。

  後は、忍びとか聖騎士とかも、大量に魔物を倒すスキルを持っていない状態だと戦い方次第で得られない事があったかな」と俺のゲームプレイ時の状況を教える。


 「騎士系の職業だと、英雄職への転職条件を得られたり得られなかったりするんですか」と相変わらず不安そうにクラリッサが確認してくる。


 「ああ。強い敵を倒したりすれば、攻撃魔法とかで魔物を大量に倒さなくても、高い戦果になるようだだから、その辺で違ってくるみたいだね」


 「そっか。そうなんですね。でも、難しそうですね」と表情が暗くなるクラリッサ。


 英雄職への拘りがあるのなら、攻撃魔法とかが欲しくなり、3つ目の基本職の才能の選択に影響が出そうか。


 まあ、それはそれで良いんだろうけど。


 そう思いつつも、それ以外の方法も提示しておく。


 「宝箱から得た四元素魔法の宝玉で攻撃魔法を高ランクにすれば良いだけだから、皆にチャンスはあると思うよ」


 そう言うとクラリッサは「そんなにスキル追加の宝玉を使わせてもらうなんて」とか言っている。


 「え~と。全員に最低でも基本4職の内、3つに才能を得て貰うでしょ。だとしたら、同時に大量に魔物を倒せる攻撃魔法を持っていないのは、魔法使い系を選ばなかった人だけになるのかな。

  現状で、その可能性があるのはラファエラとクラリッサだけ。

  しかも、4元素魔法のスキル追加の宝玉は、現状でも30個以上あるからね。

  その4元素魔法のどれか一つについて、スキル追加の宝玉を4個使って槍系魔法が多弾頭化してもらうのは、パーティ全体の強化の為に行う事だから、気にする事ではないと思うけど。

  そういう意味だと、都合よく条件を満たせそうなスタンピートやレギオンと出会えるか、と言う方がハードルが高いと思うよ」


 そこまで言うと「はい」と返事をしてきたクラリッサの表情は明るくなったかな。


 「次が、韋駄天。一つ目の転職条件が忍びでLV40になる事。もう一つが、世界を7万キロ走る事だね」


 「えっ」と驚きの声を上げたのはラファエラか。


 極忍と韋駄天のどちらか又はどちらにもなろうと考えているのだろう。


 「斥候系にのみ才能があれば良いから、ある意味ハードルが低いけど、上がっているステータスで、一日700キロ走っても100日掛かるのか。

  うん。やっぱりハードルは低いかもね。

  でも、『世界を7万キロ』と言う条件の意味が、同じ場所を走るのではカウントされないと言う意味だから、世界中を走り回る必要があるけど」


 ゲームだと、街道の上をオートで走る機能があったから楽だったけど、異世界の現実だと面倒かもなとも思うが、それでも楽な方の転職条件だろうな。


 そう思っていると「いえ。一日700キロも走るとなると、それ以外何も出来ないですよね。それが100日って……」と、ラファエラは言って来る。


 「でも、転職条件さえ知っていれば、年単位で考えれば確実になれる隠れ職業だからね」


 「そっか。そうですね」


 「そう言えば、ヨシマサちゃんが毎朝走っているのって、関係あるの?」とマドリーンも確認してくる。


 「勿論、他の勇者候補の状況の確認と、始まりのダンジョン巡りと、転移で移動できる場所を増やす目的と併せて、だけどね」


 「そっか……」マドリーンは自分も走るべきなのかって感じだけど。


 そう言えば、通常のクエストはクエストのキーになる人に話しかけたり、キーとなる場所に行くとクエストを受けるかどうかの確認があり、それで『はい』を選択するとクエストを受けた事になり、未達成クエスト一覧に表示されるようになった。


 なのに、隠れ職業クエストは突然クエスト受注のメッセージが出て未達成クエストになるのと、仲間を含むNPCから「韋駄天って隠れ職業があるらしいよ」との話を聞くと、クエスト受注のメッセージが出て未達成クエストになるのと2種類あったか。


 突然、未達成クエストが発生するのが、最初から実装されていた隠れ職業である、英雄、聖者、修羅だったか。


 Cランク以上の魔物を倒したり、無償で人を治療したり、虐殺にならない魔物討伐をしたりしたら、クエスト受注のメッセージが出て、未達成クエスト一覧に該当するクエストの内容と達成状況が表示され、クエストの達成の為のカウントが始まるんたんだったな。


 これに対し、配信で実装された隠れ職業である韋駄天、言霊使い、極忍は、配信による実装後に最初に話すNPCから隠れ職業名を聞く事で、未達成クエストに隠れ職業クエストが追加されたんだったか。


 という事は、後の方の隠れ職業は誰かから話を聞かないと駄目なんだっけ?


 ああ。


 何故かゲームに関する事だけはハッキリと覚えている前世の記憶だと、攻略本の設定集部分には『その職業の存在を知る事で、その隠れ職業への転職判定が始まる』って話だったか。


 という事は、俺は前世の記憶が戻った時に、判定が始まっているという事だよな。


 だけど、改めて職業に付いて誰かから聞かないと駄目なのだとしたら、早朝走っているのとか、まだ韋駄天の転職へのカウントが進んでいない事になってしまうか。


 まあ、設定通りだとしたら、大丈夫なんだろうけど。


 どちらにしろ、途中経過がみられるクエスト機能は欲しかった。


 そう結論付けると、また皆が黙り込んでしまった俺を心配そうに見ている。


 なので、軽く微笑みながら、次の隠れ職業に付いて話し始める事にする。


 「次が、また厄介な修羅だ」と。

 隠れ職業の転職条件を得るのは、大変そうです。

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