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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第211話 隠れ職業の極忍と英雄は

 主人公は、皆のリクエストにこたえる為、隠れ職業について詳細に説明を始めました。

 隠れ職業は7級職に分類されている。


 だけど、隠れ職業は6.5倍職とも呼ばれる事がある事からも分かるように、7級職の大賢者や勇者とは違う点もある。


 その説明した後、今までの職業とは比べ物にならない数の種類のスキルや、その職業に必要そうな強力なスキルが手に入ると具体例を挙げながら説明する。


 すると「……。聖者に、心眼とかが必要なの?」と、ピンと来なかった感じのマドリーンが聞いて来る。


 「さあ。聖者と言う職業に就いた事を悪用されない為には必要なんじゃない。

  ああ。人を正しく導いたり救ったりするには、その人達や世界を正しく理解する必要がある、だったかな」


 そう設定を思い出して付け加える。


 「そう言う事なのか」と、マドリーンはあまり納得した感じじゃないけど、話を先に進める。


 「で、次は極忍。昨日、これについては軽く話したけど、その内容についての取扱いに注意して欲しいかな」


 「どういう事でしょうか?」と、ラファエラが少し不安そうに聞いて来る。


 現状でも上忍になれる自分が就くべき職業だと思っているから、『取り扱いに注意!』との発言に少し不安になったのかもしれない。


 全ての隠れ職業の情報について、取り扱いに注意して欲しいんだけど、極忍の転職条件だと分かりやすいからこのタイミングで『取り扱い注意』って言っただけなんだけどね。


 まあ、その辺は最後の締めにでもキッチリ話そう。


 そう思いつつ、話を続ける。


 「転職条件は、上忍でLV50になる事と、7千人を暗殺する事。

  この暗殺は、相手に気が付かれずに殺す事だとの事なんだけど、こんな転職条件が世界中に知れ渡ったらどうなると思う?」


 「えっ……。人殺しが横行すると言う事ですか」とラファエラが眉をひそめながら言ってくる。


 「まあ、先ず戦士系と斥候系に才能が必要な上忍でLV50になれる人が、そうは居ない。だけどね」


 そう言って、ラファエラを見ると、危険な流れになる事を理解してくれたようだ。


 「だから、極忍になった人は、その力を使って忍びか上忍であると偽装し続けてもらうのが間違いないだろうね。職業名を確認され、転職条件を話せって話になること自体を避けた方が良いだろうから」


 「分かりました」と、決意した感じでラファエラが言ってくる。


 まあ、そんな情報はラファエラの命には代えられないんだけど、今は先に話しを進めよう。


 「得られるスキルは、近接戦闘系から影魔法と言った魔法系。限界突破とか即死撃とか、様々な力から取得するスキルを選ぶことになる。

  まあ、困るくらいに数はあるから、それまでにスキル追加の宝玉で絶対に取得しなければならないスキルを減らしておきたいかな。

  まあ、錬金術でスキル追加の宝玉を造る予定の無い人は良いんだろうけど」


 「選べる力が、聖者より多いんですね」とラファエラが確認してくる。


 「うん。大神官より上忍の方が持っている力が多様でしょ。つまり隠れ職業に就くことで取得できるスキルは、ベースとなる職業の違いも影響しているって事だと推測している」


 「はい」と今度はラファエラが覚悟は決めていますって感じで返事をしてくれた。


 なので「一応言っておくと、こんな情報なんて、皆の命に比べれば屑だからね。命に係わるようなら話して問題ないから、判断を間違えないでね」


 そう言うと、皆複雑そう。


 だけど、それは無視して話を先に進める。


 「次が、英雄。まあ、厄介な職業だよ」


 「厄介なのですか?」


 そう聞いて来たのはクラリッサ。


 憧れでも有るのだろうか。


 いや。


 前衛なら目指すべき職業だからか。


 「英雄は、面倒だよ。幸い、戦士系・信者系・魔法使い系の才能が必要な6級職の天騎士ではなく、戦士系と信者系に才能が有ればなれる5級職の聖騎士でLV50になる事が転職条件の一つと言うのは良いんだけど。

  でも、他の転職条件がね」


 「何なのですか?」と、クラリッサは現状の自分の素質でも就ける隠れ職業だと知ったからか、身を乗り出してくる感じなので順次説明する。


 「例えば、一般の人にとって恐怖の対象となるCランク以上の魔物を700万匹以上倒す」


 「えっ」とクラリッサは驚いている。


 「他には、魔王・魔皇帝をパーティの中心となって倒す。

  後は、魔物の集団暴走スタンピート軍団兵レギオンから市町村を守り、被害を出さないで撃退し、その中心となったパーティで一定以上の戦果を挙げる、だったかな」


 「……、可能性が高そうなのは、スタンピートやレギオンから市町村を守るでしょうか?

  でも、被害を出さずにと言うのが無理、と言う気もしますけど」


 そう言って考え込んだクラリッサは、「メェ~」とのメルの泣き声で食事の催促を受け、「ごめんね」と言いつつ慌てて食事を食べさせている。


 その姿にホッコリしながら話を続ける。


 「ああ。でも、被害には城壁の上で戦っている人や城壁の外に出て戦っている人は含まれないから、可能性はあるよ。6人パーティで一度に5人同時に転職条件を得たって事例もあったかな」


 ゲームでの話だけど、と思いつつも、そう告げると。


 「……、一定以上の戦果をあげられなかったと、1人だけ転職条件を満たさなかったのですか?」と、クラリッサは何かが心配になったようでメルをぎゅっと抱きしめて俺に聞いて来た。

 隠れ職業の英雄への転職条件を得るのは、大変そうです。

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