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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第200話 裁縫神の祠の地下一階と二階

 主人公は、裁縫神の祠近くの都市の冒険者ギルドで、祠の話を聞いて、行くことにしたようです。

 裁縫神の祠へ裁縫士への転職条件を得に行くのは、3倍職のパーティだときついかもしれない。


 そんな情報を冒険者ギルドの受付嬢から聞いて裁縫神の祠に向かう。


 俺達は4倍職だから大丈夫だろう。


 まあ、イレギュラーが怖いと言う情報も有ったんだけど。


 自作の皮鎧とかが造れる様になる、裁縫スキルが欲しいんだよね。


 まあ、ゲームと違って、防具屋ではランクの低い魔物素材のノーマル品しか売っていない、って事は無いんだけど。


 でも、裁縫スキルのランクが低い人が造っているからか、Dランク以下の魔物素材でグレードが2以下の物しか防具屋で見たことない上に値段も高いし。


 しかも、ゲーム内でも自動修復とかが付いていないと、それなりの頻度で壊れたくらいだから、現実だともっと壊れるだろうし。


 なので、ゲーム同様、自作あるいは仲間の造った防具に中盤か終盤まで頼る事になりそうだし、さっさと欲しいんだよね。


 裁縫スキル。


 裁縫神の祠に辿り着くまでの道中で偽装スキルの隠形を使い、俺達パーティの存在を隠して、ダンジョンの入り口へと向かう。


 隠されているダンジョン以外からはダンジョンの入り口から魔素が噴き出しているので魔力を感知出来るランクになった感知スキルを使えば直ぐに場所が分かる。


 特に、ギルド職員が監視している訳では無かったが、隠れた状態のままダンジョンへと入る。


 地下一階への階段で、ゲームでの知識を皆に説明する事に。


 「ここは、地下に平原タイプのダンジョンがある。

  それは料理神の祠と同じだけど、一つの階層が狭い分地下4階まである。更に、料理神の祠と違って、魔物が連絡し合い襲い掛かってくると言う事はないから、料理神の祠よりは難易度は低い。

  また、神像の祠だから、裁縫に関する戦利品を出す魔物が多いと言うか全部かな。

  芋虫の魔物であるビッグキャタピラー系は、絹糸の原料を。

  羊の魔物であるビッグシープ系は、毛糸の原料を。

  蜘蛛の魔物であるビッグスパイダー系は、裁縫に使える蜘蛛の糸を。

  草の魔物であるキラーグラス系は、麻の原料の靭皮や綿花を戦利品として落とす」


 そう皆に説明をしたんだけど、改めてゲームでのご都合主義がここだと現実なんだ、と改めて違和感を持ってしまう。


 まあ、ゲーム違う部分も当然あるけどさ。


 そんな事を考えつつ、ゲームでの知識を説明し続ける。


 「地下一階が、Eランクのアサシンキャタピラーとアサシンシープ。

  地下二階が、Eランクのビッグスパイダーとハイキラーグラス。

  地下三階が、Dランクのリーサルキャタピラーとリーサルシープ。

  地下4階が、Dランクのアサシンスパイダーとグレーターキラーグラス。

  ボスが、Cランクのリーサルスパイダーなんだけど。

  モンスターの階層移動もあり得るから、参考程度の情報かな。

  何度も話に出た通り、レベルの上がっている個体が居る事もあるから注意ね。まあ、主に俺が感知するんだけど、マドリーンは風探索を、ラファエラは感知を頑張ってみて」


 「うん」「はい」との返事で、地下一階へと入った。



 地下一階に入り、先ずは感知の探索を常設以外に任意発動させて地下一階全体を把握する。


 一階当たりの面積は、やはり狭い。


 天上の高さもそれ程では無い。


 草原の所々に土が見えていて、それなりの頻度で木が生えている、起伏の少ない平原と言う感じだ。


 ここでは、十数組のパーティが魔物と戦っているので、ここでは戦わずに地下二階に急ぐことに。


 地下一階から地下二階への階段を下りているとマドリーンが声を掛けて来る。


 「地下一階で戦わなくても良いの?」


 「ああ。偽装スキルで隠れて入っているから戦えないでしょ」


 「それはそうだけど。ここで裁縫用の原材料が欲しいとか無いの?」とマドリーンは裁縫をしたいのか、確認してくる。


 「地下3階にも人が居たら、後で姿を現した状態で戦利品獲得に戻っても良いだろうけど、地下三階の方が品質は良い筈だし」


 「そっか」と言ったやり取りで地下二階へ。


 地下二階でも感知スキルの探索をすると、数組の冒険者達が魔物達と戦っている。


 なので、ここでも戦わずに階段へと向かい、地下三階へと降りる。


 すると、またマドリーンが声を掛けて来た。


 「正直、ヨシマサちゃんは蘇生の手段を手に入れるまで、イレギュラーがあるかもしれない種類のダンジョンに来るって思っていなかったんだけど、大丈夫なのかな?」


 そう言われて、改めて4人を見ると少し不安そうか。


 なので、説明しておくことに。


 「ああ。でも、持っている聖魔法スキルの宝玉を使えば、蘇生魔法を覚えられるランク5になれる処までは来ているよ。

  それに一応、毎月1回は神像お祈りツアーで神像にお祈りに行っている訳でしょ。そこで魔物は間引かれている筈だからね」


 「そっか。そんなに強い魔物は居ないのか」


 「まあ、人数が多いから・強い奴が居るからとツアーのグループに戦いを挑まないタイプの魔物が居るパターンもあるから、油断は駄目だけどね」と、ゲームではなく異世界モノでみた注意点を一応言っておく。


 「……、結局油断できないんじゃん」と、マドリーンは恨めしそうにこちらを見て来るが。


 「まあね。俺の感知にすら引っ掛からない敵、となるとかなり厄介な敵の可能性はあるし」と、注意すべき点を言うと、黙って俺を睨んでくる。


 その圧に負けて言い訳を始める。


 「幸いと言うか、だから来たんだけど、感知は強者の域に達したばかりのランク5,偽装は強者に達したばかりに毛が生えた程度のランク5.1になっているからね。

  だから、Cランクのダンジョン程度なら何とかなるとは思っているけど、どちらかに特化した相手だと厳しいかもね。

  という事で、地下3階からは偽装の隠形だけでなく聖魔障壁を張りっぱなしで移動するから。

  戦闘訓練や検証は他の場所でするから、無理をせず神像へ行くって感じで」


 そう安心材料を言ってしまったが、緊張感を維持してほしいんだけどね。


 「そっか。慎重なヨシマサちゃんだもんね」と、マドリーンは気を抜いた感じではなく言って来るので、心配し過ぎないで大丈夫か。


 そんな風に分析しつつ「まあ、少し無理している感じはあるけどね。でも、何処かで経験しなければならない事だし、時間の余裕が減って来たし」と、その他の状況も伝えておく。


 「時間の余裕って、王女を助けるって件?」と、マドリーンは一応と言う感じで確認してくる。


 「そう。それまでに、ちゃんとした防具も用意しておきたい」


 「そっか。じゃあ、私達も頑張る」と、マドリーンは残りの3人の表情も確認しつつ言ってくる。


 そんな会話をしていると、地下3階に到着した。

 主人公は、裁縫神の祠の地下3階へとたどり着いたようです。

 順調なのでしょうか。

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