第20話 転職とスキル取得
主人公は、始まりのダンジョン中級の地下一階での戦闘を順調にこなしている様です。
感知スキルが自動作成してくれるマップを埋めながらの移動。
ゴブリンファイターを倒すと経験値が3000、アーチャーが6000,プーリストが4500、メイジが9000の経験値の様だ。
それが成長の加護の恩恵で10倍になるのであっという間に斥候のレベル上限の20に達する事が出来た。
すると目の前に表示されるメッセージ。
『スキルを取得出来ます。
取得出来るスキルは感知、偽装、罠解除スキルです。
一つ選択してください』
『転職しますか。はい/いいえ。
転職可能職:1級職、初心者
2級職、戦士、信者、魔法使い
3級職、狩人、隠密』
まずは、偽装スキルを取得すると選択しランク1から2にする。
これで、ゆっくり動く程度なら偽装スキルの隠形の効果で、ゴブリンアーチャーに感知されることは無くなるのかな。
まあ、他にも俺の偽装スキルとゴブリンアーチャーの感知能力が行う力比べに勝つと言った事も必要なのか。
もっとも、現状でも俺の感知力の方が勝っている感じなのでゴブリンアーチャーの感知能力はそれ程高いとも思えないから、多分大丈夫だろう。
でも、油断は駄目か。
もっと広い範囲を感知出来るけど消費するMPの関係から、感知範囲を狭めているだけかもしれないし。
となると、3級職の隠密とかになり、更に感知や偽装の力を強くしたくなるが、3級職のレベル上限は30となり上限になるのに2556万もの職業経験値が必要になる。
だから、2級職を全て極めてからかな。
3級職の狩人と隠密で一人前になったとされ転職可能になるLV16になるまでレベル上げをしてスキルを取得すると言う方法もあるが、現状、強化した火矢を使い戦う分には危険を感じない。
だから、それは地下2階に行く時で良いか。
と決断し、『はい』を選択し、転職先を戦士とする。
これで、斥候職に付いている事による俊敏の補正がなくなるから、注意が必要だ。
偽装スキルがランク2になったから、大丈夫だと思うけど慎重に行こう。
しかし、斥候職でLV20になったから隠密に転職出来るのは分かったが、狩人にも転職出来るとはな。
ああ。
狩人は斥候寄りの職業なので、斥候でLV20、戦士でLV11以上になっていれば転職条件が得られるのだったか。
そんな事も思い出しながら、次の獲物に向かった。
始まりのダンジョン中級の地下一階のマップを隅から隅まで歩き回っている。
宝箱を回収する為だ。
始まりのダンジョン中級は、初級と違って中味が決まっている宝箱は武器と防具が入っているモノだけで、確実に決まった宝玉が入っている宝箱はボス倒すと発生する宝箱以外に無い。
だから、ダンジョンを廻る順番をあまり意識していないんだけど、宝箱の回収を意識した方が良かったかな。
そう思いつつ、今しがた宝箱から入手したミスリルの剣Ⅲ(グレード3)を手にしている。
その後は、ミスリルの槌Ⅲ、魔晶石B3個、現金25342GAZUと続き、この階の宝箱はハズレかな、と思っていると聖魔法スキルの宝玉が手に入った。
うん。
この時点ではありがたい魔法。
早速使って聖魔法Ⅰを取得。
まあ、ランク1では、浄化、ブレス耐性向上、魔法耐性向上、物理耐性向上、状態異常耐性向上、精神異常耐性向上と言う魔法しか使えないが。
でも、ランク1で極限まで鍛えればランク2の、範囲浄化、範囲祝福、範囲ブレス耐性向上、範囲魔法耐性向上、範囲物理耐性向上、範囲状態異常耐性向上、範囲精神異常耐性向上、聖魔障壁まで使える様になる筈だから、まあ、やっぱり、あった方がいい。
宝箱を全て回収し終え、マップを全て埋めたころには、戦士、魔法使いでLV20になり、信者もあと少しでレベル上限の20になる。
戦士では更に槌技Ⅰを、魔法使いでは風魔法Ⅰを手に入れ、信者では異常治療魔法か杖技かなと考えながら戦っていると、信者でもLV20となった。
すると、また目の前に半透明のメッセージが表示される
『スキルを取得出来ます。
取得出来るスキルは傷治療魔法、異常治療魔法、杖技スキルです。
一つ選択してください』
『転職しますか。はい/いいえ。
転職可能職:1級職、初心者
2級職、戦士、魔法使い、斥候
3級職、重戦士、狩人、魔法戦士、神官、隠密、魔導士』
スキルは、未だ取得していなかった杖技を選び、転職は……。
どうしよう。
主人公は、2級職全てでレベル上限になる事により3級職6つに転職出来る様になったようです。