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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第187話 ボス戦の前に

 主人公は、Dランクの魔物を倒し、ラファエラを何度も転職させ、最低限の強化を終えた感じです。

 となれば、後は地下3階にいるボス戦でしょうか。

 その前に、する事もあるようですが。

 ラファエラの転職が一段落したので、魔物を隠れた状態で倒しまくりながら、宝箱を回収。


 余裕が出来たので、戦いの途中にふと気が付く。


 今いるのは、世界の理により隠されているタイプのダンジョンで、且つ魔物同士で殺し合う事が無いタイプのダンジョン。


 なので、イレギュラーでもない限りレベルが上がっている個体が居ない。


 ここは、そんなダンジョンだから良いが、レベルが上がり偽装スキルのランクが上がったアサシンマンティスを感知出来ず強襲される、と言った事を想定すると結構な恐怖だよな。


 感知スキルも、さっさとランク5にして更に上を目指すべきか。


 しかし、とりあえずはボス戦だ。


 ボスの居る場所に向かいながら皆に提案しておく。


 「ボスとは俺だけで戦った方が良さそうなんだけど、どう思う?」


 「私達が行っても危険な目にあうだけと言う事ですよね」と、過去の事を思い出して黙ったマドリーンに気を使いながら、と言う感じでクラリッサが返事をしてくれた。


 「ああ。Cランクのリーサルビートルだから、苦戦する可能性が高いし」


 「……、足手まといって事だよね」と、マドリーンは俺の方を軽く睨みながら言って来る。


 だけど「ハッキリ言ってしまうとそうだけど」と事実を告げると「それで、私達にどうしろって言うの」と、次善の策を聞きたいようだ。


 「ビートル系は匂いに敏感な可能性があるけど、幸いなことにマドリーンが風を操作できるでしょ。

  だから、自分達の匂いとかがボスの方向に流れない様に注意しながら、近くで姿を隠し様子を見ていて欲しいかな」


 「……、それでいいなら良いけど」と、マドリーンは迷宮の外で待っていて、と言われた前回よりはましだと納得してくれたようだ。


 「とりあえずはね。

  倒すのを諦めて逃げる可能性もあるから、その可能性も頭に入れておいて欲しいかな。

  後は、土魔法の宝玉を2個使い、土魔法のランクを5にするのを認めてほしいかな」


 「それは、別に私達が認める・認めないって話じゃないでしょ。

  死なない為に必要な事と思っているのなら」


 マドリーンは、何でそんな事を言うのって感じなので、説明する。


 「まあ、そういう事なんだけど、一応意見を聞ける時は聞いておくかなって」


 「そっか。意見を言い合える時は『言わずに使えば良い』なんて言う必要はないのか」と、俺がイチイチ確認する事の意味を理解してくれたようだ。


 だけど、更に「そうだね。後は、下手をすると傲慢になりそうだから、可能な範囲内で皆の意見を聞く事を意識しているのもあるかな」とも伝えておく。


 「傲慢になりそうなの?」と、アリーサは不思議そうにしている。


 「ああ。俺は駄目な方の人間だからね」


 「そっか。その時は、顔をひっぱたいてあげるから、安心していいよ」と、マドリーンがきつい事を言って来るのでやり返す事にする。


 「そんなことしたら、手を受け止めて押し倒すからね」


 「何でそうなるのよ?」とマドリーンは結構真面目に怒っているが。


 「暴力反対。暴力には性欲で返す」


 本当にそんな事をしたら更に大喧嘩になる可能性が高いが、前振りはした。


 そう含み笑いをしていると。


 「……、ばか」と、マドリーンは呆れた感じだけど、少しホホが赤い。


 種は蒔いた。


 これで、トラブル時に押し倒しても行けるかもしれない。


 あれ?


 こんなやり取りしていたら、マドリーンが暴力的な彼女・妻になる可能性が……。


 まあ、そういうタイプじゃないと思うけど……。


 大丈夫かな。


 そんな馬鹿なやり取りと反省をしていると、ボスの居る部屋が見えてきた。

 主人公は、ボス戦の前にすべき事をしたようです。

 まあ、余計な話もあった気がしますが。

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