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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第186話 二人目の斥候系と中途半端になるスキル

 アリーサが恐怖心から火嵐を全力で実行。

 それでMPが0になり意識を失うと言う事もありましたが、ラファエラは順調に転職とスキル取得を繰り返しています。

 アリーサが、切れると全力で広範囲攻撃魔法を使用するとは。

 

 まあ、敵は倒せたんだけど、MP不足になり意識を失ったのはダメなんだけど。


 ……。


 忠告は、マドリーンに任そう。


 アリーサに、落ち込まれると、俺が辛くなるし。


 そう思いつつマドリーンを見ると、ため息をついている。


 うん。


 ちゃんと言ってくれそうかな。


 流石お姉さんタイプ。


 まあ、俺もタイミングを見て、優しく指摘するかな。


 と言う事で、気を失ったアリーサに口移しでMP回復薬を飲ませようとしたんだけど、それだと俺に効果が出るという事で断念。


 無理に飲ませると気道に入るかも、とアリーサには無理の飲ませずMP回復薬を口の辺りに少しずつ掛けてMPを回復させてから、深いキスにより気絶から回復させる。


 なんて言うか、周りの視線と言うか、マドリーンの視線が呆れていると感じたが、何もしないとアリーサが落ち込む気がしたんだよね。


 なので誤魔化すためにした事だし、問題ないよね。


 キスで目覚めさせられ、恥ずかしがっている可愛いアリーサを見られたし。


 と言う事で、それ以降は俺が隠れたまま倒しまくる事にした。


 ステータスウィンドウ内のメモ帳に、ここの3階での戦闘訓練は十分でないとメモした上で、宝箱を回収しながらの大量討伐に移行する。


 移動中に大量に倒していると、遠からずラファエラが3級職でレベル上限になれるだろうし。


 軽く計算したらここの魔物を28匹倒せば、3級職でレベル上限になれるようだ。


 成長の加護の31倍が無ければ、800匹以上倒す必要があるのだから、やっぱり凄いな。


 そんな事も考えていると、ラファエラは重戦士でレベル上限の30になる。


 スキルは、剣技を選んだそうだ。


 そして、次は隠密へと転職。


 感知、偽装、罠解除、回避の選択肢の中から、LV1で回避、LV11で感知、LV21で偽装、LV30で罠解除を取得。


 次は戦士と斥候の複合上位職である狩人へ。


 感知、偽装、弓技、感覚強化、狙撃、挑発の選択肢の中から、LV1で弓技、LV11で感覚強化、LV21で狙撃、LV30で挑発を取得。


 ラファエラは、「スキルが全て中途半端になってしまいました」と落ち込んでいるので「これからだよ」と慰めて、次のステップを説明する。


 「今の俺の成長の恩恵では、簡単にレベル上限になれない4級職になれるようになった。

  でも、転職までは簡単にいけるでしょ」


 「えっと、レベル21になれればいいんですよね」と、俺が言いたい事をラファエラがちゃんと理解し答えてくれる。


 「そう。それなら、俺がここの魔物1匹倒せば到達するから。

  だから、長く続けたい職業を最後に残し、それ以外をレベル21にする転職を繰り返せばいい。

  それで、今は弱そうに思えるスキルも、ある程度強くなるから

  と言っても、戦士系に4級職は無いから4級職はレンジャーと忍びだけか。

  まだ3つ目の素質を手に入れていないから、斥候系スキルはランクを上げられるけど、戦士系のスキルはそれ程ランクを上げられないのか」


 「そうなるんですね。これなら剣技をもっとランク上げておけばよかったかな」とラファエラは後悔している。


 クラリッサが、ビッグドラゴンフライで苦戦した事が頭にあるのだろう。


 なので「そうだね。俺の判断ミスだね」と言ったのだけど「いえ。そんな事は」とラファエラは否定してくる。


 すると「でも、ヨシマサちゃん以外に斥候系をガッツリ持っている人が初めてできたし、私達としては助かるけど」と、マドリーンもフォローしてくる。


 「それはそうなんだけど、本人の希望もあるし、どうしようかな」と俺が悩んでいると「スキル追加の宝玉は、使ってあげないの?」と、アリーサが不思議そうに聞いて来る。


 「3つ目の素質を決めて鍛え始めてからの方が間違いがないかなって。

  そうは言っても、既に3人にはそれなりの数を使って来ていたんだから、斧技とか槍技とか槌技を使ってあげればよかったのか」


 「えっと。そこまでしてもらうのも」とラファエラは遠慮してくるが。


 「皆にしている事だから、遠慮する必要はないよ。まあ、でもスキルのランクが低いとき、どうなのかも経験しておいた方が良いかもしれないし、しばらく様子見かな」


 俺がとりあえずラファエラにスキル追加の宝玉を使わないと言うと「はい」と、何故かホッとしている様だ。


 そんなやり取りをして、ラファエラは忍びへと転職。


 感知、偽装、罠解除、回避、影分身の選択肢の中からLV1で影分身、LV11で感知、LV21で偽装を取得。


 これでレンジャーへと転職だ。


 感知、偽装、弓技、感覚強化、狙撃、挑発、生命力回復、魔力回復の選択肢の中からLV1で魔力回復、LV11で生命力回復、LV21で感知スキルを取得した。


 すると、「スキルを全部取得していくと、やっぱりこんな感じで中途半端になるんですね」とまた同じ理由で落ち込んでいる。


 「え~と。俺達は未発見のダンジョンを巡り宝箱を回収できるでしょ。

  その宝箱の中にある宝玉は、全て同じ確率で手に入る訳じゃないんだ。

  つまり、宝箱から得やすいスキルならば、そこまで拘らなくても、スキル追加の宝玉でランク5にする事も可能だから、そんなに落ち込む事ではないよ。

  剣技とかは出易い宝玉になるから」


 そう、改めてしっかり説明をする。


 「それは、そうなのでしょうけど。貴重なスキル追加の宝玉を使ってもらうのは、抵抗があって」


 「いや。偽装や感知なんて、未だに手に入っていないけど、剣技とかなら使った分まで含めると10個以上手に入っているんじゃないかな。

  だから、そこは遠慮するところじゃないよ」


 「……、そうなんですね」と、ラファエラは信じられない感じ。


 なので「まあ、今は低ランクのダンジョンしか行っていないから、剣技と言った出易い宝玉ばかり手に入ると言うのもあるけどね」と、俺の発言に真実味を持たせるために更に情報を渡しておく。


 「……、なんて言うか、想像外の世界ですね」と、ラファエラはある程度信じてくれたのかな。


 「まあ、俺にとってもそうだけどね」


 そんな話をしながら、魔物を倒していると彼女はLV31になり、今度は偽装スキルを取得。


 これで、ラファエラも感知スキル及び偽装スキルがランク4に。


 欲を言えば、彼女の両スキルもランク5にしたかったけど、それは4級職を極めた時か5級職に転職してからだ。

 主人公以外で初めて斥候系の力をがっつり手に入れているラファエラ。

 その育成は、大分進んだようです。

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