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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第183話 ビッグドラゴンフライとクラリッサの剣技スキル

 主人公は、自分が魔物と戦い検証した後は、皆にも戦いを経験してもらっています。

 

 アリーサの火魔法の火弾とか火槍は、質量攻撃の側面が無いから機敏に敵を追尾し命中するはず。


 なのに、Eランクのビッグドラゴンフライへの攻撃が、結構外れている。


 火弾の方は強化していてもだ。


 強化の仕方が悪いのかな、とも思ったが詳細な強化内容の設定は魔力操作スキルが必要だし、しょうがないか。


 と、火魔法の宝玉をアリーサに渡し、ランク3から4にしてもらう。


 これで、火魔法スキルの自力が上がるし、強化もより出来る様になった。


 その上、攻撃力弱めだけど、広域攻撃魔法も手に入れたし。


 と、戦ってもらうと、強化した火弾もノーマルの火槍も当たり始めたし、火嵐でビッグドラゴンフライは倒せている。


 なら、現状はこれで良いだろう、と次の段階へ進むことに。 


 と、隠形からの攻撃で魔物を減らさないで戦ってみるんだけど、マドリーンが強化風矢のマルチロックオンで全滅させるのを確認。


 アリーサが火嵐で全滅させ又は数を減らしマドリーンが残りを強化風矢で撃つで奇麗に全滅させられると確認出来た。


 次は、クラリッサの接近戦なんだけど、今回も戦い方を先に聞いてみる事に。


 「クラリッサ。剣技スキルは、どうやって倒せっていているの?」


 「え~と、ビッグドラゴンフライは、動きを予測して打ち込まないと私の今のステータスだと当たらない事が多いそうです」


 「なるほど。ビッグドラゴンフライは、聖魔障壁を自分及び自分のモノを透過にして戦ってみた方が良いと思うよ」


 「そうですね」


 「じゃあ、慎重にね」とのやり取りで、先ずはビッグドラゴンフライの一匹残し。


 機敏に動く奴にミスリルの大剣を打ち込むが、なかなか当たりそうにない。


 彼女だって4級職でそれなりのレベルなんだからDランクの魔物でも楽に勝てる筈なんだが、Eランクのビッグドラゴンフライにこれだけ苦戦する事になるとは。


 特化型と言うのは厄介なのか、大剣との相性の問題なのか。


 ああ。


 その両方なのか。


 しかし、ここに居るLV1の固体だと噛みつき攻撃しかないようなので、聖魔障壁を破れず、向こうも手詰まり。


 その内、ミスリルの剣が羽をかすめ、バランスを崩し地上へ落ちた処に止めを刺した。


 「もう一度お願いします」との事なので、また一匹残しで。


 動きの予測と言っても、前後左右自由に飛び回るドラゴンフライは厄介そうだ。


 数分待つと、また振りまわしていた件が翼に当たり、落ちた処に剣を打ち下ろし戦いが終わったんだけど。


 呼吸を乱しているクラリッサは落ち込んでいるのかな。


 う~ん。


 「も、もう一度お願いします」と言って来るが、「その前に少し考えよう。何が足りないと思う?」と聞くと冷静に戻ったようだ。


 「スピードが足りません。予測も出来ていないし」


 「そうだね。このまま戦いを続けて慣れれば、もっと攻撃は当たりそうかな。後は、先読みスキルとかを得て動きを読んだり、身体強化スキルで俊敏を上げたりが対策になりそうだけど、今はこれかな」


 そう言って、剣技スキルの宝玉を、クラリッサとラファエラに渡す。


 「こ、これは。そっか、剣技スキルのランクを上げ、剣装備時のステータスとスキルの応答レスポンスを上げてみて、ですか」


 「ああ。俺の剣技スキルが教えてくれたんだけど、クラリッサのステータスに対して剣技スキルのランクが低すぎて、チグハグになっているんだってさ。

  ラファエラにも渡したのは、今後間違いなく必要になるだろうと思ったからだから遠慮しないで使って」


 そう言うと、既に先程マドリーンとアリーサにスキル追加の宝玉を渡していたのもあるのか、二人とも躊躇せず使ってくれた。


 「さて。これで剣技スキルがランク4だっけ。スキルにお任せモードで戦ってみる?」


 「はい。やってみます」との返事を受けて、ビッグドラゴンフライの一匹残し。


 スキルに体を操作してもらう全自動モード。


 飛んできたビッグドラゴンフライにダッシュして真っ二つにした。


 「あ~。そんな感じなんだ」


 もう一度試してもらったけど、同じように動きを予測し、2~3撃で倒している感じ。


 「次は、普通に戦ってもらうので良いのかな」と全自動モードを解除して、スキルからの指示がある指示モードで戦ってもらったのだけど。


 「スキルが、どう剣を振れば良いか教えてくれます。その通りに剣を振れば、急所は無理でも少なくとも攻撃が当てられます」との事。


 「そっか。剣技スキルのランクが上がり、スピードの速い相手へ対処できる力になったって事なのかな。

  まあ、スキルの処理スピードが上がったとか、スキルが行う敵の動きに対する予測の力が上がったと言うのもあるんだろうけど」


 「そうですね……、なんて言うか、一気に変わり過ぎて変な感じです」


 「うん。でも、あのビッグドラゴンフライがDランクやCランクになると、また対処できなくなるかもしれないし、スキルに頼らない力も身に付けた方が良いのかもしれないけどね。

  まあ、剣技スキルを鍛え切るでも良いのかもしれないけど」


 「そうですね」


 地下二階の宝箱は全て回収してあるので、その返事で検証を終えて、地下3階へ向かう事にする。


 ちなみに、ラファエラは採掘士でLV27になっており、地下3階へ行って魔物を狩れば、直ぐに転職かな。

 剣技スキルランク3と4では、その力がそれなりに違うようです。

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