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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第181話 地下2階へ

 主人公は嫌がっている感じのマドリーンとアリーサにも、きっちり地下一階で嫌な魔物との戦闘を経験してもらいました。

 それも、ひと段落という事で、地下二階に向かう様です。

 隣国の王都レイニーク近くの隠されたダンジョン。


 その地下一階での魔物の倒し方の検証と、皆に戦闘経験を得てもらう事は、一通りできたかな。


 でも、想定の倍程度の時間が掛かったけどね。


 そう心の中で状況を確認しつつ、宝箱を回収しながら魔物を倒し、地下二階へ。


 居るのは、Eランクのビッグマンティスとビッグドラゴンフライ。


 カマキリとトンボの魔物だ。


 地下一階同様に、俺がまずは倒していく。


 どちらも節足動物系の魔物だけど、ビッグスパイダーやビッグビートル程の硬さは無く、ノーマル火矢、石矢、氷矢でも倒せる。


 となると、地下一階よりは倒しやすいし、サクサク進める。


 でも、多分問題は姿を現して戦う時だな、と気を引き締めて一匹残しで戦闘を始める。


 うん。


 擬態して待っているつもりなのか、近づくまで攻撃して来ないから、魔法による攻撃で楽勝だ。


 と思ったら、離れていても二本の腕の鎌を掲げながら4本の足で素早く近づいて来るのも居るから、油断をしては駄目か。


 そう言った事の確認後、接近戦もしておく事にすると、ビッグマンティスは動きが速くカマキリの鎌で俺を鋏みこもうとしたり、腕を伸ばし鎌で突こうとして来たりする。


 それを盾と剣で防ぎながら、頭部へと致命傷を入れるんだけど、こいつもCランクまでになった個体だと、動きに対処できずカマキリの鎌に捕まって噛みつかれそう。


 ステータスウィンドウのメモ機能に作ってある注意すべき魔物リストにそう言った情報を入れておく。


 2匹、3匹との戦闘も試してみたが、連携してくるわけでも、厄介な長距離攻撃をしてくるわけでもないので、頭部に致命傷を入れて戦利品に。


 次は、ビッグドラゴンフライなんだけど、前世の飛んでいるトンボは速かったし、機敏に動いていた。


 まあ、それでも飛んでいるトンボの動きを予測して網で捕まえられたんだから、と思うがあれは体の大きさの違いからくるスピード感覚の違かもしれないしな。


 勿論、予測が出来る人間の脳の能力とか他の要素もあるんだろうけど。


 そう言えば、あまり会えなかったオニヤンマとかギンヤンマとかは、飛んでいる奴を捕まえた事なかったかも。


 そう前世を思い出すと厄介そうだけど、サイズが大きくなりすぎると、今度は空気抵抗とかで機敏に動けない気もする。


 それとも飛翔スキルとかで、前世のトンボより機敏に動いたりするのだろうか。


 ゲームだと、素早い方の魔物ではあったが、攻撃が当たらない、なんて事はなかったけど。


 そんな不安を抱きながら、一メートル以上もあるトンボの魔物との戦いなんだけど。


 隠れた状態から一匹残しを行うために、先ずは魔法を使う。


 うん。


 地面にとどまって寝ている状態なら問題はない。


 後は、仲間が攻撃を受けても、まだ隠れている俺達は見つけられない様だが、臨戦態勢になり飛び始めるのが違うと言えば違うか。


 その飛んでいるビッグドラゴンフライに火矢を撃ち込むと、撃ち込まれた火矢も認識出来ないようで、そのまま戦利品の魔石になる。


 うん。


 隠れた状態からなら楽勝か。


 と、次は一匹残しで、俺だけ隠形を外してみると、空を機敏に動き始める。


 その姿にノーマルではなく高速火矢を撃ち込むが避けられたので、次は火槍を撃ち込むがこれも避けられる。


 Eランクなのに。


 高速火槍で、と思った時には、後ろに回り込まれ噛みついて来ようとした処を聖魔障壁が防いでくれ、俺の周りをぶんぶん飛び回っている。


 魔物化しても噛みつき攻撃しか攻撃手段がないのか。


 それに憐れみを持ちながら、高速火槍を一発撃ち込むと、流石にかなり強化してある火槍は避けきれず全身が火だるまになり、魔石へと変わって行った。


 う~ん。


 Eランクの魔物に消費MPを14まで強化した魔法が必要とは。


 消費MP6のノーマル火槍と消費MPが同じ又は多い強化火矢は無意味だ、と消費MPが4までしか強化していない火矢の設定を変えるか。


 強化魔法メニューで、命中火矢として、高速化3段階、命中率向上を1段階上げて消費MPを6として作成。


 臨機応変な動きが苦手な石矢は、この程度では命中にしそうにないと思いつつも、命中石矢を。


 似た属性がありそうな氷魔法も、命中氷矢を作成。


 試してみると、やはり石矢は命中できなかったが、氷矢は命中した。


 これは、と思って石矢の方も繰り返し使っていると、羽をかすめて飛べなくなったりして、止めを刺せることも分かった。


 Eランクの魔物なんだけどね。


 と、次はランク4で身に付ける火嵐を試してみると、強化なしのノーマルで戦利品に。


 Eランクの魔物だからね。


 総括としてEランクのビッグドラゴンフライは、Cランク位になるとスピードに対処できない可能性がある危険な魔物。


 と、ステータスウィンドウのメモ機能に入れている途中に気が付いた。


 結局、Cランクより上の魔物には、今の俺達の強さだと、ほぼ全部の魔物について注意しないと駄目なのかもな。


 いや。相手によってはDランクでも苦戦するかも。


 ちなみに、合間でラファエラは薬師でレベル上限の30になり転職し、今は採掘士だ。


 LV30で量産スキルを取得し、採掘士LV1で採掘スキルを、LV11で意匠スキルを、LV21で採掘スキルを取得した。


 鑑定スキルも欲しがっていたのだけど、鑑定は比較的手に入り易い宝玉だからと、ここで鑑定スキルの宝玉を渡して、鑑定をランク1にもしてもらったか。


 そんな事をしながら俺の検証を終えて、次はまだ戦闘力が十分でないラファエラ以外の3人に戦ってもらう事にした。


 マドリーンもアリーサも嫌がっている感じは無いし、大丈夫だよね。

 地下二階での戦闘で今のところトラブルは無いようですが、何かに特化した魔物は厄介なようです。

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