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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第180話 クラリッサと節足動物系との戦い

 主人公は、避けられない戦闘があるかもしれないからと、嫌そうにしているマドリーンとアリーサにも節足動物系魔物と戦ってもらいました。

 マドリーンとアリーサにビッグスパイダーとビッグビートルとの戦闘を経験してもらう。


 まあ、本当に嫌そうだから、基本偽装スキルの隠形により隠れた状態からの攻撃。


 ビッグビートルの方は、最初から隠形を解除して戦ってもらったりもしたが、ビッグスパイダーの方も隠形なしでの戦闘をしてもらおうかな。


 そう思っていたが、もう少し慣れた後の方が良いかもしれない。


 なので、次はクラリッサの戦闘訓練を始める事にする。


 同じ前衛になってもらいたいラファエラは、まだ戦闘系のスキルが不足しているから戦いに出したくない。


 なので「ラファエラの戦闘訓練は今日の強化が終わってから。クラリッサの戦いをみて学習だけしておいて」と説明すると頷いてくれたので納得してもらえたのだろう。


 という事で、クラリッサに先ずは一匹残したビッグスパイダーと対峙してもらう。


 すると、ミスリルの大剣で頭を叩き潰して楽勝の様だ。


 何度か戦ってもらうが、口からの糸攻撃も、俺の戦闘を見ていたからか冷静によけて前足を切り落とし頭を潰している。


 余裕そうなので2匹と戦ってもらったが、3度目の戦いで死角からの蜘蛛の糸攻撃に捕まってしまった。


 流石4級職のステータスで、蜘蛛の糸に絡まっていても動けるのは動けるんだけど、糸を力づくで切る事は出来ず動きが阻害され二匹に攻撃されそうになったので、俺が火槍で倒した。


 するとクラリッサは悔しそうにしている。


 しかし、感知スキルも持っていないし、複数の敵と戦うときは不覚を取るのもしょうがない。


 そう思っていると、ラファエラが「ああならない様に私がもう一体引き付ける必要があるんですね」と言ってきたので、思った事を説明しておく。


 「まず、二人で戦ったとしても、片方に集中していると、ラファエラを狙った蜘蛛の糸にクラリッサがからめとられるとか有るだろうし難しいね。

  後は、ラファエラは俺と同じく感知スキルを得て、それを戦闘中にも使っているだろうから、二匹相手にしていても何とかなるかもしれない」


 そう俺の予想を言うと「私も斥候系を取ればいいんですね」とクラリッサは言って来る。


 クラリッサは、既に戦士系と信者系を素質を持っているから、神酒を神に捧げて得られるのは斥候系か魔法使い系。


 だから、その選択もありなんだけど、それ以外の方法も話しておく。


 「いや。魔法使い系を得たら、魔法で倒せばいいでしょ。

  魔法で守るのでもいいし、魔法で感知するのでもいいし。

  そう言う意味だと、今回の場合、自分及び自分のモノを透過させる設定で聖魔障壁を張り、糸を防ぐ事も出来たのか」


 「そっか。そうですね。力を使いこなせていないんですね」


 「敵に応じて力を使い分けるのも難しいけど経験を積んでそうなる方法を取るか、どんな敵でもある程度対処できる様になる、とかになるのかな」と、俺がしみじみ言うと。


 「もう一度2匹と戦ってもいいですか」とクラリッサはまだ戦意が高い様だ。


 「いいよ。ただ、全てを防ぐ設定の聖魔障壁でないと強度は落ちるから、攻撃は防げないかもって意識は持っていてね」


 「はい」と元気よく返事があったので、二匹残しで戦ってもらったが、糸を聖魔障壁で防ぎ、頭を大剣で叩き割って見事勝利した。


 でも「聖魔障壁に蜘蛛の糸が張り付いて落ちないなんて、戦ってみないと分からないことだらけですね」とため息をつきながら言ってくるクラリッサ。


 聖魔障壁で糸を防いだ後、ビッグスパイダーに攻撃を仕掛けたんだけど。


 その時に聖魔障壁に張り付いていた糸が剣に張り付いたり、倒した後に聖魔障壁を解除したら少しその身に蜘蛛の糸を浴びた事を皆にあたらめて説明している。


 「ホントだね」と言いつつ、また生活魔法の洗浄で洗い絡みついた糸を汚れとして消滅させてあげた。


 次は、クラリッサとビッグビートルの接近戦なんだけど、心配になったので先に聞いてみる事に。


 「クラリッサ。剣技スキルは、どうやって倒せっていているの?」


 「え~と、ビッグビートルは、真正面には立たず翼を切り落として、その機動力を落とし、弱点に剣を撃ち込むのが安全策。カウンター気味に大剣を打ち込んで倒す事も出来るけど、リスクはあるし動きに慣れてからって」


 「なるほど。ビッグビートルとの戦いは、数回は避ける事に専念して」


 「そうですね。私もそう思っていました」


 「そっか。じゃあ、慎重にね」


 「はい」との返事を受けて、先ずは一匹残しのビッグビートル。


 飛びながら突っ込んでくるビッグビートルを数回避け、その翼にミスリルの大剣を打ち込む。


 すると、片方の羽を失い、地面に何バウンド化して止まった処で、素早く駆け寄ったクラリッサが頭部に剣を打ち込んで倒している。


 うん。大丈夫そうだ。


 と言う事で、2匹残しもやったが大丈夫だろう。


 3匹残しとかやっても良かったが、ビッグビートルは連携していなさそうだしあまり意味は無さそうと判断。


 次は、隠形無しで魔物のグループに近づき、3人に戦ってもらう。


 過剰とも言うべき魔法の攻撃で殲滅しているので訓練にはならない気がするが、嫌いな魔物を倒す事には慣れる事になるか、とマドリーンとアリーサのある意味必死な姿をラファエラと共に応援し続ける事にした。


 ちなみに、この地下1階でラファエラは3級職の薬師でレベル28になったので、次の地下2階でレベル上限に達する事が出来るだろう。


 なおLV21で取得したスキルは、皆と同じく薬師は毒を扱う事もあるから持っていた方が良いと教えた状態異常耐性を取得しランク1としたそうだ。

 皆、苦手と言うか生理的嫌悪を克服しつつあるようです。

 次は、ラファエラを転職させ、スキルを得てもらう事が目標となるのかな。

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