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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第179話 マドリーンとアリーサと節足動物系の戦い

 主人公は、自分が戦ってみて大丈夫そうだと、女性陣に戦ってみる事を進めたのですが。

 王都レイニーク近くの隠されたダンジョン。


 そこの地下一階での戦闘検証を終え、女性達にも戦ってもらおうかと声をかけたんだけど。


 「や、やらないと駄目かな」と、少し涙目に見える表情で答えてくれているのはアリーサ。


 その横で、マドリーンはそっぽを向いていると言うか、目をそらして現実逃避しているが。


 「一方的に倒せる状況で倒して、少しでも克服しておいた方が良いと思うよ。

  戦いを避けられない状況だってあるかもしれないし」


 そこまで言うと、アリーサだけでなくマドリーンも諦めたみたいだ。


 ゲームだと、敵によっては仲間が麻痺状態や混乱状態で戦闘が開始することもあったが、Eランクの蜘蛛の魔物ではそんな事は無かったはず。


 だけど、異世界の現実だと違ったりするのだろうか。


 そんな風に心配に思いつつ二人の様子を見ていたのだけど、流石に、この過酷な世界で生きている女性だからか。


 それとも、比較的弱めの生理的嫌悪だけで、トラウマで動けなくなるような事は経験していないからか。


 覚悟を決めた後は騒ぐことも無く、ビッグスパイダーとビッグビートルを確実に倒せる魔法を試している。


 まあ、最初は腰が引けていたけどね。


 それでも、多少は慣れてきたようで、普通に倒し始めた。


 長距離攻撃で倒してしまえば、目の前の気持ち悪いのは居なくなる現実を身をもって知ったからだったして。


 ビッグスパイダーは、マドリーンの強化した風槍、ノーマルの水槍、アリーサのノーマル石槍とノーマル火槍で倒せている。


 試しに、一匹だけ残して、姿を現しての魔法戦を試してもらったんだけど。


 素早い動きによりノーマルの石槍が急所を外して致命傷にならず、こちらに接近してきたビッグスパイダーにアリーサが「ひっ」との悲鳴を上げながら沢山の石槍を発生させ、めちゃくちゃ撃ち込んだりする事になったりしてしまった。


 その後も何度も一匹残し繰り返して戦闘訓練をし、何とかなりそうかな程度になってくれた。


 次は、ビッグビートルなんだけど。


 先ずは、隠れたまま。


 つまり、ビッグビートルがスキルで防御力を上げる前の検証でも、ちょっと問題が。


 マドリーンの強化水槍では倒せるんだけど、強化風槍では倒せたり倒せなかったりするんだよね。


 Eランクなのに倒すのに結構なMPが必要。


 つまり、経験値稼ぎの相手としては効率が悪いとの結論になった。


 まあ、俺が倒せばいいんだけど、Dランクの魔物が倒せる魔法でEランクの魔物を倒すわけだから、やはり効率が悪い。


 アリーサの方は、強化石槍でも強化火槍でも一撃で倒せると判明。


 まあ、火魔法がランク3であまりグレードが上がっておらず火槍が多弾頭化していないから、現状火魔法では一匹ずつ退治になってしまう。


 なので、火魔法スキルの宝玉を1個使ってもらって、火槍を多弾頭化してもらおうかと思ったが、とりあえずは、先送りにした。


 確実に倒せる魔法を試した後は、また一匹を残し姿を現して戦ってもらうんだけど、二人は平気そうだ。


 カブトムシもGゴキブリとあまり変わらないって人も居たと思ったけど、まあ、蜘蛛でなれたのもあるのかな。


 そんな状況を確認しつつ、こちらを発見し飛んでくるビッグビートルを各々の魔法で倒す事を繰り返す。


 ビッグビートルは動きが直線的だから、と思っていたがマドリーンとアリーサが微妙に狙いを外し倒し切れなかった個体を俺が高速火槍で倒す事になる事も数回はあったか。


 まあ、慣れてきたらマドリーンの強化水槍もアリーサの石槍も100発100中になったけどね。


 ならばと、間引き無しで戦ってみたが、これは大丈夫だった。


 魔法スキルも経験により学習するとか有るのかな、と疑ったくらい、ちゃんとマルチロックでも命中する。


 しかし、マドリーンの水魔法の水金槌は、打ち下ろした巨大な水の金槌では攻撃の範囲外に居るビッグビートルが出て、アリーサが強化石槍を撃ち込んで倒すと言った事があった。


 まあ、フォローしあいキッチリ倒しているので大丈夫だろう。


 と言う事で、偽装の隠形無しでビッグスパイダーと戦ってもらおうかと思ったけど、その前にクラリッサにも戦ってもらわないと駄目かな。

 マドリーンとアリーサは、生理的嫌悪を乗り越え始めたようです。

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