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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第177話 王都近くの隠されたダンジョン地下一階

 主人公は、今日皆で攻略するダンジョンの魔物が節足動物系だと教えました。

 嫌な人は嫌な魔物の様で。

 生まれ育ったリエル王国の東隣に存在するヨルド王国。


 今日は、皆とその王都レイニーク近くの隠されたダンジョンへ。


 ここの魔物は、地下一階を感知した結果、節足動物系のようだ。


 それを皆に伝えると、全員嫌そうだけど、マドリーンとアリーサは、特に駄目そう。


 皆のレベル上げもしたかったけど、この調子だと、多少慣れ貰う事を意識しながら一通り宝箱を回収し、レベル上げは他のダンジョンで行った方が良いのだろうか。


 それとも、ここで俺が倒しまくるのを見せて、少しでも慣れてもらった方が良いのだろうか。


 そんな事を考えつつ、偽装の隠形で隠れて地下一階へ。


 居たのは、ジャイアントスパイダー7匹の集団。


 うん。


 蜘蛛の巣も張らずに、ダンジョンの地面で寝ている感じか。


 Eランクだからと、先ずはノーマル火矢を頭部へと撃ち込む。


 あ~、致命傷にならないか。


 攻撃を受けてもこちらを発見できない様だけど、結構なスピードで動き回り周りを伺っている様が気持ち悪い。


 マドリーンとアリーサの心の悲鳴が聞こえてきそうだけど、我慢しているようだ。


 まあ、大声を上げたら隠形が解除されたり、近くの魔物を呼び寄せたりするって知っているからね。


 流石に、このまま放置するのも二人に悪いので、高速火槍を7つ発生させ頭部に撃ち込む。


 すると、流石に戦利品になってくれた。


 Eランクの魔物なのに強化した火槍が必要だとすると、MPがな。


 と言う事で、次は爆裂火矢を試してみる。


 うん。


 外骨格と言うか頭部を破壊出来た。


 粘着火矢でも時間が掛かるが倒せる。


 しかし、高速火矢はノーマルの火矢と同様威力不足の様だ。


 なので、ノーマル火槍を打ち込むと、これも倒せる。


 次は、一匹だけ残してミスリルの槍で戦ってみる。


 うん。


 ゲームでの戦闘を『アニメーション表示』と選択した時と同じで、6本の足で高速移動しながら、二本の前足を剣とか鎌とか槍の様に使い攻撃してくる。


 まあ、ゲームだと決まった動作パターンだけだったけど、異世界の現実だともっと動きにバリエーションがあるみたいだけど。


 Eランクの魔物だし、俺は4級職で俊敏が高いレンジャーだから攻撃を躱したり槍で受けたり受け流したりで、隙をみて頭部を槍で真っ二つ。


 頭部を倒しても動くかと思ったが、それは無かった。


 また、ゲームと同様に腹とかお尻とかから糸を出すのではなく、口からも糸を出して来た。


 勿論、粘着性の糸だから捕まるとピンチだが、スピードの次元が違うので、難なく避けてこちらを攻撃してくる足を槍で切り落とし、頭部に致命傷を入れて倒す。


 う~ん。


 こう言った蜘蛛の魔物が、ステータスが同程度となるCランクの魔物だとしたら、あの蜘蛛の糸は危険だな。


 そう確認しつつ戦利品を回収。


 ジャイアントスパイダーは、と言うか糸を使う蜘蛛系の魔物の場合、魔石だけでなく蜘蛛の糸の原料を戦利品として落とす。


 ジャイアントスパイダーの糸玉って名称なんだけど。


 まあ、見た目は糸の原料と思えないけどね。


 透明な丸いクッションの様な柔らかめのプラスチックの塊と言えば良いのだろうか。


 これを裁縫スキルで加工すると、透明またはスキル等により着色された糸になるらしい。


 スキル追加の宝玉で裁縫スキルはランク1で取得済み。


 今直ぐ加工して服とか防具の原料にすれば、とは思うが、今造っても中途半端なモノになりそうだし、裁縫士職になりスキルを取得して裁縫スキルのランクを上げてからかな。


 蜘蛛は見るのも嫌いだが『生産の原材料が得られる』と思うと戦う気になってきた。

 主人公は、蜘蛛は嫌だと思っていたようですが、戦利品が得られるなら、もっと戦って倒そうと思える程度の忌避感だったようです。

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