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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第173話 ラファエラの驚き

 主人公は、3倍職の薬師と採掘士でレベル上限になり、その上位職の魔法薬師と鍛冶師で最低限のレベル上げをした後、レンジャーに転職しました。

 その後は、宝箱の回収ではなく、レンジャーでのレベル上げを優先したのか、魔物が多い上級でのイレギュラーを嫌ったのか、中級の地下4階で引き続き職業のレベル上げをするようです。

 この国の始まりのダンジョン中級の地下4階にいるのはDランクの魔物のネイルベアとマミー。


 ネイルベアは爪で武装した熊の魔物。


 マミーは、ミイラ化したゾンビの魔物で、ゾンビのくせに動きが速く、スピードで圧倒出来ないステータスだと苦労する。


 ゾンビ系なので、やたら丈夫だし力は強いし。


 まあ、俺は聖魔法の浄化と言うアンデッドに特攻がある魔法を身に付けているので、それで浄化すれば丈夫さは関係ないけど。


 隠れたまま戦おうかとも思ったが『戦闘訓練もしよう』と先ずは姿を現したまま戦う。


 ネイルベアは、こちらを見つけると突っ込んでくる。


 走るのは速いし中型のダンプカーくらいありそうか。


 走る勢いのまま頭に噛みついて来るので、それを避けつつカウンター気味にミスリルの剣で首を切り落とす。


 うん。


 4級職でレベル33だからね。


 しかも、俊敏に補正のかかるレンジャーだからスピードで勝っていて、楽勝だけど。


 しかし、油断すると危ないんだろうな。


 そう気を引き締めつつ、剣で2匹、槍で2匹、斧で2匹、槌で2匹倒してみる。


 戦闘経験には、あまりなっている気はしないが、相手がいる分、1人でやる訓練よりは良い気がする。


 と、しばらくネイルベアには武器で対処する事に。


 それに対し、マミーだけど。


 剣で首をはねても動くんだよね。


 結局、心臓の辺りにある魔石を武器で破壊しないと動きを止めないし、魔石を破壊すると世界の理により戦利品として再生する魔石のランクは下がるし。


 聖魔法の浄化で倒すのが一番なんだよな。


 そう言えば、光魔法にも光浄化と言う魔法が在った。


 ランク2で身に付ける魔法だから、今ランク1なので使えないけど。


 光魔法スキルの宝玉は在庫があるから、それを使い攻撃手段を増やすのでもいいんだけど。


 そう考えつつも、剣で2匹、槍で2匹、斧で2匹、槌で2匹ずつ倒す。


 魔石を破壊せず、体をバラバラにするのも試したが、やっぱりだめだった。


 あっ。


 そう言えば。


 と、浄化を魔法武器スキルで武器に付与して切ると、切ったあたりから浄化され消えいく。


 そして、魔石の付近まで浄化が及ぶと、魔石だけを奇麗に残して消えてくれた。


 あれ?


 そう言えば似たような事、皆が居る時にしたなと思いつつ、火槍、水槍、風槍、石槍、氷槍を使い倒してみるが、やっぱり浄化系じゃないと駄目かな。


 その後も戦闘を続けて、レンジャーLV38になった処で朝食の時間になりそうだったので、皆の元へと転移で帰ることにした。



 宿の地下室に転移で戻ると、4人がこちらを見ている。


 特にラファエラは、俺が突然発生したのを見て、声も出ないみたいだけど。


 「どうしたの?」


 そう聞くとマドリーンが「ラファエラが心配そうにしていたから、ここに来たのよ」


 「そっか。ごめんね。朝食を食べたら、防音をして話を一通りしようか」


 そう言うと、困惑しているラファエラも食事を先にすべきと思ってくれた感じなので、5人で食堂へと向かった。



 食堂での食事を終え、今は借りている建屋の部屋に戻ってきている。


 心配そうと言うか、不安そうにしているラファエラに説明をしないとな。


 マドリーンの風の守りにより防音されていることを確認して、ラファエラへの事情説明を始める事にする。


 「え~と、簡単に言うと、俺は勇者候補なんだ。

  勇者候補については知っている?」


 との俺の告白に「ほ、本当なんですか。でも、そんな話は全然なかったし」とラファエラは相当驚いたようだ。


 しかも、半信半疑って感じ。


 しっかり、説明しないとな。

 ついに、ラファエラに自分が勇者候補だと告げたようです。

 それで、ラファエラの態度は変わるのでしょうか。

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