表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第1章 旅立ちまでの違い編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/283

第17話 強化魔法の設定

 主人公は、前世の記憶が戻った次の日のダンジョン探索を終えて、眠りにつきました。

 そして、目覚めます。

 朝、目を覚ますと、そこは通路だった。


 ああ。


 始まりのダンジョンへと向かう隠された通路で寝たんだった。


 『しんどい』と思いつつ起き上がると、メルが「メェ~」との事。


 『おはようございます』と言っている気がする。


 メルにこちらを見ない様に指示し、隅っこでトイレをして生活魔法の洗浄で自分も床も奇麗にする。


 メルの食事になる草を取りに安全確認の上、通路から外に出る。


 トコトコって感じで俺の後ろをついて来るメルは可愛いな。


 メルに好みの草を聞きながら刈った草を通路に持ち込み、布団の近くでメルに食事だと言って置いてあげ、俺もボソボソとパンと木製の容器に入れて来ていた冷たいスープの食事をする。


 その食事をしながら、格納箱の中身を一通り出して、まとめ直したり、ここに置いておいたりして、また今日もイッパイ格納出来る様に空きを作る。


 さてと、と今日もダンジョンへと向かう事に。


 と言っても、今日からは中級だ。


 当然、初級より強い魔物が居るし、地下4階まであるし、魔物の数が1匹だけでなく2匹出て来る事もあるダンジョンだった。


 でも、得られる経験値が多いから、ゲームでは初級で更にレベル上げをするより効率が良かった。


 一階はゴブリンファイター、ゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャー、ゴブリンプーリストとかだったかな。


 つまり、近接戦闘が得意な魔物や長距離攻撃、魔法攻撃、魔法治療をしてくる魔物が出て来る。


 事前準備をしておこう、とステータスウィンドウを開き、火魔法メニューを開く。


 攻撃魔法等は、発生させる前、途中、発射する前と言ったタイミングでイメージにより魔法の威力とかを消費するMPを増やす事で上げる事が出来る。


 しかし、魔力操作スキルを手に入れると、更に魔法の性質をより変えられる様になる。


 その理を使い爆発型に強化した火矢で始まりのダンジョン初級のボスであったゴブリンウォーリアーを昨日瞬殺した。


 なお、変化させられる程度は、基本的には各魔法スキルと魔力操作スキルのランクの合計に応じて決まるので、両スキルがランク1とかだとそれ程変えられないけどね。


 でも、そう言うイメージによる魔法の強化だけではなく、事前に魔法に名称をつけ強化設定しておけば、その名称で念じるだけで、いちいちイメージによる操作をしなくても強化した魔法を発動させ使用する事も出来る。


 なので、事前に強化した魔法に名称をつけておこう、となった訳。


 と言うか、ゲームだと思念操作とか無かったから、この事前登録の方法しかなかったけどね。


 ステータスウィンドウを開き、スキル一覧を意識しながら『火魔法』と念じる事で選択し、火魔法メニューを表示させる。


 魔法操作スキルを取得した事によりメニュー内に追加された魔法強化メニューを選択すると、強化する魔法を選択する事になり火矢を選択。


 すると、表示されるのは強化魔法ウィンドウと強化内容ウィンドウ。


 あれ?


 ゲームだと強化魔法ウィンドウは兎も角、強化内容ウィンドウには、高温化、高速化、発生高速化、爆発、命中率向上と言った強化内容が表示されていた筈だけど、何も表示されていない。


 現実とゲームの違いか。


 そう思いつつ、スキルの指示に従い先ずは強化魔法ウィンドウを意識しながら高温火矢と念じると強化魔法ウィンドウ内に『高温火矢』表示される。


 ゲームだと、強化内容を決めれば自動で強化魔法の名称が入ったんだけどな。


 まあ、似たような強化魔法を創ると『高温火矢2』とかになったけどさ。


 そんな事も思い出しつつ、強化内容と表示されたウィンドウに意識を移し、高速化と念じると、ウィンドウ内に高速化と言う文字が表示された。


 なるほどね。


 この強化内容ウィンドウを意識しながら強化のプランを念じる事で、強化内容が色々と追加されて行くのか。


 なので、ゲームの内容をそのまま入れるのも良いけど、他にも考えてみるか、と一応新たな強化プランを考えてみる。


 火矢は相手にぶつかると高温で燃焼し直ぐに消える。


 これを相手に張り付いて数秒から十数秒ほど燃え盛るように変更した魔法も良い気がする。


 火矢は、基本の消費MPが2。


 これに強化内容として、命中した場所に火がまとわりつき長時間延焼と念じると『粘着燃焼』と表示される。


 次に、高温化とも念じて、『高温化』も強化内容ウィンドウ内に追加する。


 火矢や火弾は、元々高温の火球をぶつけ、そのぶつかった場所に対する高温の燃焼により、脳や心臓と言った急所に致命的なダメージを与えて倒す魔法。


 その温度をさらに上げるのだから、殺傷力はあがるはず。


 ゲームと違い、この世界の理だとこんな感じで追加して行くんだと確かめつつ、発生高速化、命中率向上、爆裂と言った内容を強化内容ウィンドウに追加する。


 そして、今度は強化魔法ウィンドウ内の『高温火矢』を意識しながら、高温化を選択と念じると、強化魔法ウィンドウ内の表示が『高温火矢 高温化<1>』に代わる。


 この<1>の数字は消費MPの増加量だった筈。


 この数値を変化させることで、高温化と言った強化内容を強化できる。


 まあ、当該魔法スキルのランクと魔法操作スキルのランクが低いとあまり強化できないけどね。


 でも、火魔法がランク3で魔力操作がランク1だから、最大全ての項目を合計し4段階強化できるので最大消費MPを4増やす等で魔法を変化・強化する事が出来る訳だ。


 と言っても、とりあえずは、高温化<1>のままにして、次の魔法へ。


 次は、強化魔法ウィンドウを意識しながら爆裂火矢と念じて強化魔法の種類を増やす。


 命中すると瞬時に高温を発しながら燃焼するのではなく、爆発する魔法。


 まあ、爆裂魔法は別にあるくらいだし、元が火魔法なのでそれ程の威力で爆発する訳では無いが、高温の爆発で、それなりの殺傷力になるはず。


 強化内容ウィンドウの中に既に爆裂とあるので、それを選択すると『爆裂火矢 爆裂<1>』と表示される。


 次は、粘着火矢。


 名称を登録し、強化内容ウィンドウから粘着燃焼を選ぶと、『粘着火矢 粘着燃焼<1>』と表示されたので設定終了。


 後は、高温に爆裂を付与した高温爆裂火矢。


 高温に粘着燃焼を付与した高温粘着火矢を設定。


 うん。


 これらの魔法のMP消費量は2から倍の4になったか。


 まあ、今日からは取得経験値が10倍になる成長の加護の恩恵を受けるから、大量に倒す必要性は薄くなる。


 だから、消費MPの増加については何とかなると思うけど。


 そう考えつつ、下級ダンジョンへの階段の手前まで行き、そこから始まりのダンジョンへの通路の壁を触りながら移動する。


 多分この辺だと思った処で、手が壁をすり抜ける。


 すると、壁が薄っすら透けて見える感じになったから、実際に触れられる幻覚を見破った様だ。


 念の為に、通路の反対側も触ったりしてみたが、近くに別の入り口は無さそう。


 まあ、まだ別の場所に上級や終末のダンジョンの入り口があるんだけど。


 後は忘れそうになったけど、この通路に簡易転移の『場所指定』をして、簡易転移で戻って来られるようにしてから、中級ダンジョンへ向かう階段を下りる事にした。

 主人公は、始まりのダンジョン中級の攻略を始めるようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ