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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第166話 鉱山・坑道系のダンジョン

 主人公たちは、薬神の祠に引き続き、鍛冶神の祠へと挑戦するようです。

 今までのダンジョンとは異なり、このダンジョンは自分で光又は暗視の能力を確保する必要があるようなのですが。

 ラファエラを仲間に入れて、宿をとっているルリード王国の王都へと帰るべく移動。


 だけど、その途中に鍛冶神の祠がある都市に来たので、鍛冶神の祠にも行って、採掘士への転職条件を得ることにする。


 薬神の祠と鍛冶神の祠は、得られる転職条件が3級職の薬師と採掘士だから、ダンジョンとしての難易度が低いんだよね。


 まあ、ダンジョンの中間地点手前にある神像の間、まではだけどさ。


 という事で、持っている力を明かさないままラファエラを含めた5人でダンジョン攻略だ。


 鍛冶神の祠と呼ばれるダンジョンに入ると、迷宮タイプならある入口の通路や階段が無い。


 坑道が地面深くにつながっている感じ。


 それをどんどん奥に向かう。


 鉱山(坑道)タイプのダンジョンは、まあ、洞窟だ。


 洞窟タイプのダンジョンと何が違うかと言うと、崩れない様に補強されている処がある事と、鉱石が採れるかどうかかな。


 まあ、他にも鉱山の方は魔素が鉱物づくりに使われる為か、そんなに魔物が居たのでは採掘できない為か、魔物が洞窟タイプのダンジョンより数が少ないと言った細かい違いは色々とあるのだろうけど。


 他にも前世との違いはあり、前世だと金属が含まれている石である鉱石を採取し、そこから金属を抽出・生成するのが主流だったのに対し、この世界の鉱山ダンジョンでとれる鉱物は、金属の塊がそのまま採取できる事だろう。


 まあ、前世の様な鉱石もあるんだろうけど、ある程度の純度の金属の塊が取れる方が、まあ楽だよね。


 と言うか、魔素から世界の理で発生する魔物が持っている金属製の武器の方が、楽に手に入ると言う話もあるし。


 ただ、ミスリルやアダマンタイトやオリハルコンと言った前世になかった金属になると、強い魔物しか装備していないので、鉱山タイプのダンジョンの奥で採取する方が、まだ楽に手に入ると言う事らしい。


 俺が戦利品としてミスリル製の武具を手に入れたのは、Cランクのゴブリンロードとかの装備品だから、ミスリルならまだ魔物から比較的楽に手に入るのかな。


 そんな事を思い出していると「ヨシマサちゃん。全然見えないんだけど、魔石ランプ付けていいんだよね」とマドリーンから言われてしまう。


 「ああ。俺は感覚強化スキルのお陰で暗視がある程度できるから、皆と見え方が違うのか。ごめん」と言ってから自分に暗視の魔法をかけ、順次4人にも暗視を掛ける。


 「魔石ランプも状況によって使うけど、とりあえずは闇魔法の暗視で視界を得よう」


 「理由は有るの?」と、多分理由を知っているであろうマドリーンが皆の為に確認してくる。


 「明かりは人が居るよって教える事になるでしょ。それは、相手が善良な人ならすべき事なんだろうけど。

  盗賊やモンスターには、獲物が居るって教える事だから。

  後は、マドリーンの風魔法の風の護りで防音や臭い拡散を防いでもらった方が良いかな」


 「音や臭いにも注意なんだね」と、今度は不思議そうに言ってくる。


 「多分だけどね。俺も鉱山タイプのダンジョンに入った事はないから」


 「そっか。なら皆で注意しながら進まないと。ただ、風魔法は洞窟では力が落ちる感じらしいよ」


 「うん。まあ、それでもこの辺に居るのはゴブリンとその中位種だろうから、マドリーンの風魔法なら問題ないだろうけどね」


 「了解」


 そう明るく返事をしてくるマドリーンの後ろで、暗い表情のラファエラが佇んでいる。


 それが気になり「ラファエラ。どうしたの?」


 俺がそう聞くと「皆さん凄いです。それに比べ、私なんて。走るのもやっと付いて行けている程度で」と、の事。


 「ああ。俺たち本当は3級職じゃなくて、4級職なんだよ」


 「えっ?」


 「強いとバレルとトラブルになるかもって、力を隠しているんだ。

  それに、今は確かに力の差は有るけど、ラファエラも数日で追いつくと思うよ」


 「そうなんですか?」


 「ああ。レベル1上がる毎に、レベル上がるのに必要な経験値が1.5倍になるでしょ。

  だから、強くなれる壁みたいなのがあって、そこで直ぐに足踏みって感じになるんだよ。

  今の俺達の力だと、ここまでは一気に強くなれるってランクが3級職を極める程度なんだ。

  だから、ラファエラも、薬師を極めて貰ったら、2級職の2つ、採掘士を含む3級職の4つを極めてもらって、今の俺達と同様の4級職に、ってなるから落ち込む必要も焦る必要もないからね」


 「は。はい……」


 そう事実を告げたんだけど、ラファエラは、ピンと来ていない感じかな。


 いや。信じられないって感じなのか。


 まあ、彼女を本格的に鍛えるのは深い関係になってからだ。


 ああ。


 スタイルが良くて可愛いラファエラとのことを考えると、体の一部が膨らんだかも。


 バレたら、マドリーンがからかってきそうだし、内緒にしよう。

 主人公は、深い関係になる前のラファエラには力を隠したまま、鍛冶神の祠を攻略するようです。

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