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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第165話 鍛冶神の祠へ

 主人公は、ラファエラを仲間に入れて、生まれ育った国へと戻りました。

 力をラファエラに隠したまま。

 そして、そのまま鍛冶神の祠へも行くようですが。

 ラファエラを仲間に入れる為のイベントは、ほぼ問題なく終えることができた。


 正直、少しずつゲームとのズレが大きくなって来ている気がして不安だったんだけど、ラファエラを手に入れる事ができた。


 まあ、手に入れる事ができたなんて表現は、ゲームだから許される事なんだろうけど、まだ、そういう感覚も残っている。


 そんな感覚のせいで、彼女に嫌われる様なことがないようにしないと。


 そんなことも考えつつ、魔飛行船に乗ってリエル王国から生まれ育ったルリード王国に戻ってきた。


 皆と乗る、初めての魔飛行船だったか。


 窓際を譲り、ノンビリとステータスウィンドウ内のスキル一覧を見ながら、この魔飛行船が落ちる事になったら、どう皆を助けるかとか考えていたら、あっという間に国境を越えて、発着場に到着していた。


 なお、そのルイード王国側の国境の都市は、チャーレル市なんだけど、ここは鍛冶神の祠も近くにある。


 どうせなら、ここでも神像に寄進し祈りを捧げて転職条件を得よう。


 そう考え、魔飛行船を降りて5人で冒険者ギルドへ向かう。


 一通り掲示板を見た後は、受付で鍛冶神の祠についての情報取集だ。



 「鍛冶神の祠について聞きたいんだけど」


 そう言うと答えてくれたのは、若い猫人族の受付嬢だ。


 「転職条件を得たいと言う事でしょうか?」


 「そうです」


 「鍛冶神の祠は、鉱山タイプのダンジョンで、地下4階相当の深さと広さがあります。

  鍛冶神の神像は地下2階相当の場所にあるので冒険者若しくはパーティランクがD又は3級職以上が集まるパーティなら大丈夫と言う目安です」


 「俺達は、3級職の5人パーティだから、大丈夫そうか」


 「そうですね。勿論バランスにもよりますけど」


 「隠密、魔導士、神官、重戦士、薬師だから、まあ、大丈夫だよね」


 「そうですね。では、5人でダンジョンへ行くと言う前提で話しますと、それでも危険だと思ってください」


 「ああ。あくまで目安って話だっけ」


 「はい。それに、強いモンスターがダンジョンの上の方まで上がってきて徘徊する事もなくはないですし、魔王の狂乱でその確率は上がっていますので。まあ、感知が出来る隠密職が居るのならその危険は低いとも言えますが。

  後は、地下3階や4階相当まで入ると、ミスリルやアダマンタイトの塊が取れたりするんですけど、それを狙う盗賊も出ると言いますか、採掘者が盗賊に代わる事もあって」


 「あ~。神像への寄進狙いの盗賊は、どうなんですか?」


 「そちらは、お金にならないと分かっている様ですし、鍛冶神に捧げられるモノを奪うと、鉱物が取れなくなる・スキルで造ったモノの質が悪くなると言うジンクスもあるようなので、あまり居ません」


 「なら、深くに潜らなければ大丈夫と言う事ですか?」


 「絶対ではありませんが、神像に祈る程度であれば危険は少ないと思っていただければ」


 「後は、注意点あります?」


 「中は真っ暗なので、明かりが必要ですね。

  鉱物を採取するならそれ用の道具かスキルも必要ですが、神像までだと鉄や銅程度しか取れませんから、あまり手を掛ける意味はないかと。

  鉱山特有の危険なガスとについての情報も、今の処ありません」


 「なるほど」と言った会話を幾つかして、鍛冶神の祠へと向かう事に。


 都市の広場の屋台で昼食を確保し、門の使用料5人分の5000GAZUを払い都市の外へ出て、鍛冶神の祠へと向かう。


 都市からは十数キロ離れているが、風魔法で追い風を造りながら皆のステータスで走れば、10数分で到着する。


 この神像の祠でありダンジョンは洞窟タイプ、と言うか鉱山又は坑道タイプか。


 岩山に入り口があり、そこから地下に向かって通路が伸びている。


 それに入る前に、ラファエラに220000GAZUを「当面の生活費ね」と言って渡し、祠に潜る事にした。


 まじめなラファエラは恐縮していたけど、みんなと同じと言うと、周りの様子を伺い受け取ってくれた。



 祠に潜る前に、ラファエラから隠れながら闇魔法の宝玉を使う。


 と言うのも、松明で明かりをとっても、かなり暗いし、火だから注意して扱わなければならないし、片手がふさがる。


 他には、魔石ランプや魔石ライトと呼ばれる魔石を燃料とした明かりを、手に持ったり腰に下げたり荷物にひっかけて明かりを取ると言う方法もある。


 だけど俺達なら、皆も持っている生活魔法の『ライト』や俺が持っている光魔法の『ライト』でも明かりが取れる。


 だけど、それって暗い場所で、ここに居ますって言っているようなもの。


 まあ、その方が人同士なら、事前に存在が分かるから変に驚かれる事も無いので安心ではあるのだけど。


 でも、盗賊が居る可能性や、魔物にこちらの存在を教える事になると考えると、やっぱり微妙。


 まあ、感知で盗賊以外の人が近づいて来ていると分かったら魔石ランプで明かりを取って、人ですよアピールはした方が良いのだろう。


 だけど、それ以外では、闇魔法の『暗視』により視力を得る方が良いかなと言う判断だ。


 他にも、松明の火の状態で、火が消える様なガスが充満しているとか分かるんだろうけど、冒険者ギルドの受付で聞いたら今現在そう言う報告は無いって話だし。


 採掘スキルの宝玉を使い採掘スキルを得たら、地下の空気の状態・有毒ガスの有無とかスキルが感知するらしいんだけどね。


 なら、採掘スキルの宝玉を使いスキルを得ても良いんだけど、まだ一個しか手に入っていないからな。


 今回は、使わずにチャレンジしてみる事にした。

 主人公は、鍛冶神の祠へと到着し、神像の祠へと向かうようです。

 トラブルがないとよいのですが。

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