第163話 他の大陸へは
主人公は、ラファエラを仲間に迎える為のイベントをゲーム同様クリアしたようです。
後は、一緒にこの村から出立し、事情を話し共に生きて行く事で絆を深めていく。
でも、その前に自分の強化だけでなく、色々としておく事があるようです。
三人とエッチな事して満足した真夜中。
睡眠スキルのタイマーで目を覚ます。
うん。
3人としたから、ちょっと遅いけど。
俺自身を偽装スキルの隠形で隠しつつ、寝ているクラリッサの横に偽装で俺の偽物を発生させて、転移でソルバム王国のエリアス市近くへ移動。
この国は、既に通過したレニング王国同様、魔族領と国境を接している為かゲームのスタート地点とはならず、始まりのダンジョンが無い筈の国。
この大陸の西の端でもあるか。
エリアス市からは、王都のある西へと向かう。
移動途中に村の近くを通る時は、ゲームと異世界の現実の違いがあるかも、と始まりのダンジョンがありそうな地形も探したが、目立ったモノは見つからなかったので、先を急ぐ。
勿論、要所要所で感知スキルによる探索では感知されにくいような良さげな場所に転移先と出来る座標刻印を行いながら。
王都近くでが、何時もの様に良さげな場所に簡易転移の場所指定と転移魔法の座標刻印をして、北へ。
北に向かうと国境でもあるメラル湖に突き当たるので、その場所にあるキーリス町の近くに座標刻印をして西に。
国境の都市、ユランド市へと到着。
ここでも座標刻印をして、飛翔スキルで国境の城壁を超える。
これでソルバド王国からツェーリカ王国へ。
この国は、ゲームのスタート地点があるので、始まりのダンジョンが有るだろう。
と言う事は、転生者に注意しながら行動すべきだろうから、急ぐだけでなく注意しながら始まりの村へと向かおう。
と思ったのだけど、街道の無い危険地帯を避けようとすると、かなり迂回しなければならない。
始まりの村は、今いるユランド市から見て北北西にあるんだけど、西か東へ大きく迂回する道しかないから。
東に行けば王都を経由するから、そちらに向かいたいところだけど、西に向かう事にする。
西に向かうと、そこにはこのロドリス大陸と隣のイードス大陸とを結ぶ魔飛行船の航路がある都市があるから。
まあ、ゲームだと進捗状況によって魔飛行船が使えたり使えなかったりするんだけどね。
ゲームだと魔王の狂乱が始まってしばらくは使えなかった。
だけど、シナリオを進め隣の大陸に行くイベントが発生すると隣の大陸に行く魔飛行船が飛び始めるので、王都よりこちらに転移できるようにしておく必要がありそうだしね。
それに、ここの魔飛行船が飛ぶかどうかで、隣の大陸から勇者候補が来られるかどうか、ある程度予想できるし。
まあ、ゲームでは無かった早期に自分の魔飛行船を手に入れる裏技みたいなのがあったら、この都市の魔飛行船が動いていないから他の大陸から勇者候補が来ないなんて事はないんだけど。
そんな致命的な違いが既にあったからな。
勇者候補が殺しあうという致命的な違いや、生まれ育った村以外の始まりのダンジョンにも入れる裏技と言うかゲームとの大きな違いが。
まあ、それでも分からないなりにベストを尽くす為、確認しておこう。
そう考えつつ西へと走る。
この大陸の玄関であるゼラル市へと到着する前に、良さそうな場所に場所指定と座標指定をしておく。
しかし、まだ真夜中で都市の門は空いていない様なので、そこから北東へ向かう。
王都へと向かう道と始まりの村へと向かう道の分岐点の都市であるビーリス市に到着した処で座標刻印をして、ゼラル市近郊へと簡易転移で戻り、開いた門へ。
門の使用料1000GAZUを払い、魔飛行船の切符売り場へ。
そこで隣の大陸に魔飛行船で行けるかどうかについて話を聞くと、「申し訳ないのですが、魔法の狂乱が始まり、空飛ぶ魔物の活性化もある為に、当面隣の大陸に行く魔飛行船は飛びそうにないです」との事。
「何時から飛びそうですか?」と聞いても、「魔飛行船を守る魔法使い系の人材が相当数確保できない限り無理だと思います」と言われたので安心かと思ったんだけど。
「ですが、王国が必要だと判断すれば、王都から不定期で隣の大陸へ行く魔飛行船が飛ぶ事はあるそうです」と聞いてしまったので、『別の大陸から勇者候補が来るかも』と言う件については安心出来ないって事の様だ。
俺が難しい顔をしている事をどう思ったのか「極秘情報ですが空の魔物の活性化は間違いなくあり、王国所有の魔飛行船が墜落したとの報告もあるので、王国も無理しそうにはないですよ。ですから、それに乗せてもらうと言う事も出来そうにありませんから」と言われて少し安心。
切符売り場の女性には、他の大陸に行きたがっていると勘違いされた感じだったけど、まあ、良いよね。
しかし、ゲームでは序盤は絶対に他の大陸への移動は出来なかった。
当然、王国が必要なら魔飛行船を飛ばすと言った話は無かったんだけどな。
まあ、異世界の現実だし、しょうがないよね。
自分や仲間の命が掛かっているから、しょうがないよね、では済まないのだけど。
まあ、俺なりにベストを尽くすしかない。
いや、精々ベター程度なのかな。
他の大陸の勇者候補にも注意をしなければならなかも、と少し凹みつつ、ゼラル市の門から外へ出て、皆の居るヌスト村へと簡易転移で戻った。
主人公は、前世の記憶が戻ってある程度の日数が過ぎた為、他の大陸から勇者候補が来ることにも注意をし始めたようです。




