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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第162話 旅立つ理由

 主人公は、薬神の祠で村人4人を無事薬師に転職させ、村に帰ってきました。

 後は、ラファエラのおばあちゃんを救えば、無事イベントクリアとなり、ラファエラを仲間に迎える事が出来るのでしょうか

 薬師に転職できる様に薬神の神像までNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター。モブの村人)とラファエラを連れていき、発生したイベントでNPCとラファエラが薬師に転職した後、更に薬師職でLV11以上にする。


 メッセージは出なかったけど、多分、それで薬学スキルが病気等に対し限定鑑定が出来るランク2になっていたのだろう。


 仲間にした時点で、ラファエラの薬学スキルはランク2以上だったしね。


 そんなゲームにおける仲間参入クエストのクリア条件を異世界の現実でも満たし、無事に村に帰ってこられた。


 なので、村長の奥さんのフレデリカさんとラファエラに、おばあちゃんの限定鑑定を行ってもらうと、俺の診断結果と同じになった。


 だから、俺がラファエラに提供したエリクサーを飲んでもらえば完治。


 未だ未だ元気で居られる筈なのだが。


 ラファエラがエリクサーをもって、おばあさんの元に行き飲まそうとするが、おばあさんがそれを拒否している。


 「ラファエラ。年寄りを助ける為に、若い人が犠牲になるなんて駄目だよ」


 あ~。


 ゲームだと、無かった会話の流れだ。


 『エリクサーを飲まないとかあるのかな?』と思ってみているとラファエラが話し始める。


 「おばあちゃん。私、今日戦士と斥候に素質があるって分かったの。

  だから、その力を鍛えて強くなりたいって、思っちゃった。

  その為に私が彼と行きたいの。

  私が彼の仲間になるのは、エリクサーの為なんかじゃないんだよ。

  魔王の狂乱なんて時代だから、私自身強くなりたい、って思ったからなの。

  だけど、おばあちゃんが病気だと心配で、この村から旅立てないでしょ。だから私の為に薬を飲んで」


 ラファエラがそう言うと、しばらくラファエラと見つめ合っていたかと思うと、俺の方を見て「ラファエラは大切にしてもらえるんですか?」と聞いて来る。


 「勿論です」と俺が答えると、ラファエラが飲ませようとしていたエリクサーをやっと受け入れて、肝臓の再生治療が終わった。


 多分、ラファエラに噓をつかせてしまったんだろうな。


 ゲームだと、好感度が『良い』以上になる迄の彼女との会話は『おばあちゃんを救ってくれた人だから尽くす』という感じだったからね。


 なら、俺は彼女の言葉が嘘にならないように、できるだけ早く彼女を魔王の狂乱の時代でも生き残れるように強くすると共に好感度を上げて『おばあちゃんを救ってくれた人だから』ではなく本当に俺と共に居たいと思ってもらわないとな。


 まあ、勇者候補同士で殺しあうと言うのが、頭の隅に引っかかってい入るんだけど、どうしようもないし。


 そう思いつつも、ラファエラを仲間に出来た事にホッとしていると、ラファエラとフレデリカさんもホッとしている感じだ。


 だけど、俺はラファエラとの関係を少しでも早く深めなければならない。


 そう思ったので「まだ助けなければならないお年寄りか子供は居ないんですか」と聞くと「まだエリクサーをもらえるんですか」とラファエラもフレデリカさんも驚いている。


 「ラファエラが共に来てくれるんなら、そのくらいはサービスしますよ」


 そう言うと、フレデリカさんが率先して誘導してくれるようなので一通り村をまわる。


 それで確認したところ、子供達は解毒薬を適量飲ませるだけで大丈夫だった。


 だけど、高齢者の方は11人を8本のエリクサーⅠと3本のエリクサーⅡで治療し、今日はラファエラの住んでいた家で休ませてもらう事になった。



 ラファエラの住んでいた家に俺達だけで居る。


 ラファエラは、今晩はおばあちゃんと一緒に過ごしたいと言ってきたからだ。


 また、この家に共同で住んでいた人も、一緒に村長の家に泊るそうだ。


 と言う事は、防音さえすれば、し放題だ。


 昨日の夜は、狭い宿だったので、風の護りでの防音が出来なかった。


 いや。


 聖魔障壁で防音すれば出来たんだけど、周りに人の存在を感じるから嫌って感じだったから出来なかった。


 しかし、今日は一軒家に俺達だけ。


 ベッドや布団なんかは、生活魔法の簡易家具作成で作れば、汚れても問題はない。


 『んふふふふ』なんて思っているとマドリーンに「エッチな事考えているでしょ」と言われてしまった。


 「ああ。考えているよ。当然ね」と、悪い男って感じで言うと「はぁ」と溜息をつかれてしまった。


 アリーサは何故か怯えているし、クラリッサは苦笑しているが、俺も引けない。


 俺みたいに、それなりに性欲のある男にとって、夜の営みは大切な事だしね。


 メルを呼び出すと、今日はクラリッサに捕まり、クラリッサから食事を与えられて満足したようだ。


 俺達も、3人に夕食を作ってもらい、それを食べた後は……。


 マドリーンとアリーサは、同じベッドで。


 クラリッサは、別の部屋のベッドで。


 部屋の移動時にマドリーンとアリーサには呆れられ、クラリッサには驚かれたけど、大丈夫。


 耐久ステータスは、この為にあるんだから。


 参考:耐久ステータスは、持久力を上げたり、皮膚や筋肉や骨等の体組織を強くしたりするステータスで、エッチの為のステータスではありません。

 主人公は、耐久ステータスについて間違った理解をしている様です。

 まあ、影響はあるんですけどね。

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