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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第4章 4人目の仲間編

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第151話 引かれてしまった出会い

 主人公は、5つ目の始まりのダンジョンの初級と中級をクリアし、皆の元に戻る様です。

 今日は、皆を鍛えるのではなく、別の行動を起こすようですが。

 5つ目の始まりのダンジョンの初級と中級をクリアし、結構な戦利品を得られた。


 成長の加護も20倍から26倍になったし。


 それプラス、4級職の忍び職でレベル上限にもなりたかったんだけど、今日は予定があると言う事で、皆の元に戻る事にする。


 今日も宿に戻るのが少し遅くなったが、朝の食事を取り置いてくれていたので、皆とそれを食べて4人で出立する事に。


 新しい仲間を迎え入れる為に。


 まあ、ゲームと同じならばだけど。


 万全を期する為に皆に断りを入れてから、鑑定の宝玉を3個使い鑑定スキルをランク3から5にする。


 鑑定の宝玉を3個も使ってしまったが、これで敵対するモノや戦闘中のモノ、強い力で誤魔化しているモノや距離が離れているモノ以外について、かなり細かく分かる筈。


 しかも、ランク5からは相手が感知スキルとか持っていない限り、鑑定した事に気が付かれない筈だし。


 後は、と更に魔法薬学スキルの宝玉を使って、ランク1で取得した。


 薬学スキルの宝玉も使おうかどうか迷ったが、在庫が一個だけだし既にランク1にはしてあるので、まあいいか。


 次のイベントのクリア条件となるスキルランクは、鑑定スキルランク4以上か薬学スキルがランク2以上又は魔法薬学がランク1以上だったし。


 これで上手く行ってくれればいいが。



 今、宿を取っているルリード王国の西隣のリエル王国。


 そのリエル王国のヌスト村に、仲間に出来る人材がいるので4人で簡易転移。


 村の門の使用料4人分400GAZUを払い村に入り、村の中央にある雑貨屋兼冒険者ギルドの出張所に向かっていると、走って近づいて来て話しかけて来る人が居る。


 ゲームの通りだ。


 ゲームだと夜以外にこの道を通過するとイベントが開始したんだけど『異世界の現実だとどうなんだろう?』と心配だったんだけどね。


 「冒険者さんですか? 依頼をしたいのですが」


 そう言ってきたのは、ゲームの情報だと16歳の女性。


 犬の耳と尻尾を持つ犬人族。


 栗色の長い髪と少したれ目で大き目の目。


 身長は高く、細身ではあるけど出る処が出ていてスタイルは良く、穏やかに見えるタイプの美女。


 戦士と斥候系に素質があるダブルであり、何よりゲーム内の会話内容が穏やかで誠実で愛情深いタイプで好みだったから、多くの場合で仲間になってもらった。


 仲間にするには、と言うか相性と好感度が高い状態で仲間にしようとすると手間のかかる方の人材なんだけどね。


 ちなみに、クラリッサ同様、彼女も俺が助けないと死ぬと言うか行方不明になる。


 だから、俺と共に勇者候補に襲われるかもしれないけど、仲間になってもらうと言う決断をした人材だ。


 助けはするけど、関係を深めず別れるって選択だってあるんだけど、俺は強欲なんだろうな。


 まあ、パーティに俺以外にも斥候系の力を持つ人が欲しいと言うのもあるが。


 なお、ここでの選択肢は『良く分かりませんが、話を聞かせてください』と『急いでいるので、ちょっと難しいです』と後もう一つあった。


 それが、一番相性が良くなるから、今回もそれを選ぶ事にしよう。


 「君の全てが欲しい。それで良いのなら」


 そうゲームの通りに言ったのだけど、明らかに引かれてしまった。


 ゲームでは、そんな描写なかったのに。


 そう思っていると、後ろからマドリーンに頭を叩かれる。


 「何ナンパしているのよ」


 ん。


 結構本気で起こっている様だ。


 アリーサは驚いているし、クラリッサは混乱している感じかな。


 そう状況を高い知力ステータスや感知スキルにより確認しつつ「いや。仲間になってもらうと言う事は、そういう事だし」と言うと、頭痛がすると言う感じのマドリーン。


 アリーサやクラリッサは、この人が仲間になる人なんだと理解した感じだけど。


 そう言った俺達4人の様子を見ていて、多少安心した感じの犬人族の女性は「お金で何とかならないでしょうか?」と聞いて来るので「それは、依頼の内容次第だね」と言うと、依頼内容すら話していない事を思い出したようだ。


 う~ん。


 いきなり本題を言った俺が悪いのだろうか。


 ゲームの流れに即してと思っただけなんだけど、ゲームでの会話って省略されている感じだったから、俺がその行間を補間出来なかったと言う事なのだろう。


 そう思っていると、犬人族の女性が話し始めた。

 主人公は、新しく仲間になる人とのイベントを開始する様です。

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