第149話 次の始まりのダンジョンへ
生まれた国以外の始まりのダンジョンにも入れるし、そこでマジックアイテムを大量に入手でき、それで自分及び皆を強化できる。
それに気が付き、自分達を鍛える方針を変えたので、主人公は今朝も他の国の始まりのダンジョンめざし、走る事にするようです。
夜中に起きて、クラリッサを起こさない様に、ベッドから出る。
一人だけで移動だから、地下室へ行き偽装スキルで隠れてから転移で西隣の国のリエル王国の王都オーガストの近くへと転移。
その王都を迂回し、市を一つ、町を一つ越えるとノーリス村。
そこで南西と北西に分かれる道を北側に向かい、2つ村を超えるとツイラ市。
ツイラ市には、国境の町でもあり国境を流れているワドルゲ川の河辺でもあり、魔飛行艇の発着場がある。
でも、まだ暗いから、魔飛行艇は飛んでいないと言う感知結果に。
しかし、今の俺には飛翔スキルがある。
だから、飛んでいこうと言いたいが、消費MPが多すぎて無理だろう。
川幅は数キロから数十キロ。
飛翔スキルランク1だと、時速40~60キロで飛べるが、現状だと時速40キロ。
しかも、川の魔物に襲われない様に、かなり高度を取らないと駄目だ。
手持ちのエリクサーやMP回復薬を使えば、それでも対岸まで行けるかもしれないが、貴重な魔法薬を使い過ぎるそれはやり過ぎだろうし。
と言う事で、場所指定と座標刻印をして、ツイラ市から北上する。
上流に行けば川幅が狭くなり飛翔スキルで渡れる、と言った理由ではなく、北のグルム市には木工神の祠があるから。
なので、町を2つ超え、村を超え、更に町を超えてグルム市に。
市の近郊で座標刻印をしてツイラ市に簡易転移で戻る。
空が薄っすらと明るくなってきたので、ツイラ市の門に向かい、門の使用料1000GAZUを払い城壁の中へ。
魔飛行船乗り場に行くと、後15分で最初の便が飛ぶと言う事で、それに20000GAZUを支払い搭乗。
今回は、胸から上が女性で翼と下半身が鷲という、空を飛ぶ魔物であるハーピーの集団に襲われたが、警護の為に乗っている者の火矢や風矢で撃退されていた。
そんな事があったので、少し到着が遅れて40分で対岸のタニバル王国のネルス市に到着。
その都市から門の使用料1000GAZUを払い外に出て、良さそうな場所で『場所指定』と『座標刻印』をして西へ。
町を超え、分岐点となる村に着いたので、北西の王都方面ではなく、南西へと向かう。
勿論、順次座標刻印をしながらの移動。
村を超えると町があり、ここでも西北西に向かうと王都があるんだけど、そちらには向かわず南南東へ。
町を超え、南南西と南東の分岐点を南東に行くと、この国の始まりの村のウラル村だ。
もう大分明るくなってしまったが、始まりのダンジョンの初級と中級に行けるようなら行こうと、村に近づき感知スキルの探索を使用。
うん。
ここは、カスタムキャラが一人で生活していたスタート地点。
そして、転生者が居る筈の家の周りの畑は荒れている。
ん?
女性キャラの場合、畑仕事していないって設定だったかな。
今更、女性キャラでプレイしたことが無い事に気が付き、慌てて幼馴染を探してみるが、それらしい成人を迎えたばかりの気配がちゃんと4つある。
幼馴染みキャラは、主人公が男性だろうが女性だろうが共通だったから、大丈夫だろう。
ならばと、始まりのダンジョンへ。
この国の場合は、村から少し離れた崖を少し登ったところに。
それに入り、ダンジョンへと続く通路に場所指定と座標刻印をして始まりのダンジョン初級の地下一階へ。
地下一階で気配探索をして、宝箱の気配を感知した処で、やっとホッと一息だ。
階段へ戻り、メルに食事を与え、一休憩してからダンジョンでの宝探しだ。
主人公は、順調にこの大陸の始まりのダンジョン巡りを行えている様です。




