第141話 宝箱の中身は
主人公は、苦戦しましたがレベルが上がった感じの厄介なゴブリンアサシンとナイトを倒しました。
それで、何時もとは違う感じの宝箱の回収に向かう様です。
思っていたより強かったゴブリンアサシンとゴブリンナイトを倒す事が出来た。
なんて言うか、臆病なくらいでちょうどいいのかもな。
精々Cランクだから、なんて油断なんてしていたら、死んでいたぞ。
そう思いつつ、気になっていた宝箱に向かう。
宝箱は、少し奥まった所や行き止まりなどにある事が多く、通路の途中にある事は無い筈。
だけど、この宝箱は不自然に通路の途中の中途半端な位置にあるので、感知スキルの探索で見つけてからずっと気になっていた。
近づいて、罠解除スキルを使うと、罠は無いが鍵がかかっているとの事。
罠解除スキルの念動による開錠により鍵を開けて、宝箱のふたを開けると入っているのは、成長の宝玉、簡易転移の宝玉、神酒、ミスリルの剣Ⅲ、ミスリルの盾Ⅲ、魔獣の革鎧セットだ。
どういう事なんだろう。
……、これは転生者である勇者候補が死んだ時に出る宝箱なのだろう。
勇者候補同士の殺し合いだと、成長の加護と簡易転移の加護は死んだ者が灰となった後に残る光の球が殺した方に吸い込まれ、その成長の加護等が成長すると言う話だったが。
魔物に殺されるとこうなるのか。
スキル追加の宝玉ではなく、加護を得る宝玉だから、消えずに残った。
神の力を行使してもらう為の神への貢ぎ物だから、神酒は消えずに残った。
装備品で、装備していたモノだけは残った。
上記以外のアイテムボックス内のモノは、勇者候補と共に消えた。
既に勇者候補が使ったスキル追加の宝玉は、勇者候補と共に消えて残らなかった。
従魔の卵は使われないまま消えたか、使われて特別な従魔は生まれていたが、主人が無くなった後、ゴブリンアサシンたちと戦い倒されて消えた、かな。
この状態から推測すると、そんな感じか。
大分時間が経ってしまったし、推測はこの程度にして先に進もう。
と、成長の宝玉を使うと、成長率が16倍から20倍に。
と言う事は、ここで亡くなった勇者候補は成長の加護の力は4倍だったのか。
少なくはない倍率だけど、成長に俺の2.5倍の時間が掛かっていたと考えると、焦って準備不足のままゴブリンアサシンが居る危険な中級の地下3階に来てしまったのか。
いや。
そんな事を考えるのは後にしようと、簡易転移の宝玉を使うと、簡易転移先が更に10増え、おそらく亡くなった勇者候補が登録していた転移場所も、そのまま使えるようだ。
これを使えば、階段を使わず初級の1階や2階に行って、宝箱の有無が確認できるか。
後の、武器防具は勇者候補の遺品だと分かるようにまとめて、格納箱に。
神酒は、亜空間収納に入れて、この階層の全ての宝箱を回収に向かう事にした。
始まりのダンジョン地下3階で回収出来た宝箱は、ミスリルの弓Ⅲ及びミスリルの矢200本、161132GAZU、風魔法の宝玉、体術の宝玉、格納箱の宝玉。
地下4階が、ミスリルの杖Ⅲ、ミスリルの剣Ⅲ、ミスリルの盾Ⅲ、224126GAZU、エリクサーⅢ6本、剣技の宝玉、槌技の宝玉、生活魔法の宝玉、火魔法の宝玉、土魔法の宝玉、異界召喚魔法の宝玉。
ボスを倒して出た宝箱からは、簡易転移の宝玉、神酒2本、魔晶石A2個、エリクサーⅢ9本、破壊の宝玉、槍技スキルの宝玉、斧技の宝玉、土魔法の宝玉、聖魔法の宝玉、付与魔術の宝玉、採掘の宝玉。
転移魔法スキルか、亜空間魔法スキルの宝玉が欲しいと思っていたんだけど、そんな風に思っていると出ないパターンだろうか。
まあいいけど。
簡易転移で、初級の地下1階と2階へと行き宝箱が無い事を確認し、一応初級ダンジョンのボスを倒して宝箱が発生しない事も確認して、皆の元へと帰還する事にした。
主人公は4つ目の始まりのダンジョン中級をクリアしたようです。
そこでは、同じ転生者が魔物に殺されていた。
色々と思う処があるのでしょうか。




