第139話 勇者候補は
主人公は、3つ目の始まりの村の様子を確認し、3つ目の始まりのダンジョンへと向かいました。
そこで待つ事実とは。
4つ目の始まりの村では、スタート地点となる家は空き家では無かった。
でも、転生者は今は居ない様だ。
代わりに居たのは、心配そうに野菜に水やりをしている女性の幼馴染キャラ二人。
これは、どういう事なのだろう。
注意しつつ、この国の始まりのダンジョンへと向かう。
そして中に入ると、俺が最初に始まりのダンジョンへ行った時にしたのと同じ様に、始まりのダンジョンへと続く通路に食料とか布団とかが置いていある。
ここには、転生者である勇者候補が居る。
だけど、少なくとも俺より先に進んでいる感じはない。
それを、まず確認しよう。
そう考え、先ずは上級への入り口を探し出して上級ダンジョンへの階段を下りて地下一階近くまで行ってみる。
そこで、感知スキルの探索を使用し、始まりのダンジョン上級地下一階の宝箱が回収されているかどうかを確認。
よし。
宝箱は、全体に満遍なく結構な数あり、入り口近くにもあると言う事は、一個も明けられていないと言う事だろう。
次は、始まりのダンジョンの中級へと行き、気配を探る。
……、地下一階の宝箱は無い。
と言う事は、俺と同じか弱い程度か。
宝箱を回収する必要が無いので、隠れたまま一気に地下二階への階段へ進み、地下二階へ。
ここの宝箱も無い。
始まりのダンジョンの魔物の分布は2種類しかなく交互に配置されていたから、このダンジョンの魔物の分布は俺がスタート地点としたルリード王国の始まりのダンジョンと同じはず。
ゲームではだけど、今の処ゲームと同じ魔物の分布だし。
と言う事は、次はゴブリンアサシンとかいる地下3階だ。
そう推測しつつ、地下3階へと向かう。
地下三階を感知で探索すると、宝箱が幾つかある。
でも、人の気配はない。
……、ここで死んだか。
いや。
隠れていて俺が感知出来ないと言うパターンもある。
でも、戦闘が始まれば戦いの気配は感知できる可能性が高いし、少なくとも討伐された時に魔物は減るから、それに注意しておこう。
そう考えて、ゆっくりと宝箱の回収に向かいながら、注意深く感知を続けても、魔物が減る事も無く10分が過ぎた。
念の為にしてきた、始まりのダンジョンへの通路の座標刻印から、通路の状況を確認するが人は居ない。
そして、宝箱の一つに向かっている途中に気が付いた。
その近くに、やたら強そうなゴブリンナイトとゴブリンアサシンが居ると。
……、魔物は人族を倒すと経験値を得て強くなる。
そして、隠されている上に勇者候補及びその仲間になる人しか入れない始まりのダンジョンの魔物は原則レベル1だ。
そして、現状感知しているその例外が、勇者候補を殺しレベルアップした魔物だとしたら。
注意して探索すると、俺も苦労した魔物のグループと戦うと隣のゴブリンアサシンが居るグループに気が付かれた上で、戦闘になるタイプの場所か。
ならば、強くなっている方の魔物のパーティに奇襲をしたいが、強い魔物達に奇襲をしようとすると位置的に挟み撃ちになる可能性のある場所か。
……、戦うしかないか。
いや。
ここを無視して別の国に進むのも手だけど。
ふと、仲間にした事もある、この村の幼馴染たちの顔が目に浮かぶ。
あの娘達は、死んだ転生者を待っているんだよな。
ならば、せめて敵を討ってやりたい。
それに強くなる為には、ここのアイテムは回収すべきだ。
また、もし勇者候補が始まりのダンジョンで死んだのだとしたら、その場合どうなるかも知っておきたい。
でも、それで俺が死んだら。
……、思い付く強化をして、殲滅するか。
亜空間収納内のスキル追加の宝玉の状況を確認。
スキル追加の宝玉の内、剣技2個、土魔法1個、風魔法2個、光魔法1個を使用する。
これで、剣技スキルはランク1から3になり、俺のステータスに遅れる事の無い反射速度で、指示なんかがある筈だ。
剣装備時に上がる筋力・耐久・器用・俊敏ステータスの量も1%程度から3%に増えるし。
土魔法は、ランク3から4になり土槍が多弾頭化するし、硬質化と言う土魔法で造ったモノや自然にある土や岩なんかを硬質化出来る様になった。
風魔法はランク1から3になり、風槍まで使用できるようになったし、風の護りも使用できる。
光魔法は、新たに取得してランク1になり、ライトと言う照明魔法が使える様に。
これで、敵に目潰しが出来るかもしれないと思ったから取得してみたけど、暗視能力を持っていそうなゴブリンアサシンの目には光量調整の力とか付いていそうだから、取らなくても良かったかも。
まあ、いずれはランクを上げるスキルだし、まあ良いか。
風魔法の風矢と風槍について、風魔法メニューの魔法強化メニューから、高速風矢、不可視風矢、高速風槍、不可視風槍を作成して保存。
これで、と言うかゴブリンアサシンは所詮Dランクの魔物。
火魔法は既にランク5だし、今行った強化なしでも勝てる程度の魔物の筈だ。
正直、自分でもビビり過ぎと思いながら、戦闘を開始する事にした。
主人公は、レベルの上がったゴブリンアサシンとの戦いを決意したようです。
無事に済むのでしょうか。




