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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第3章 二つ目の致命的な違い編

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第131話 何故この国に生まれたのか

 主人公は、生まれた国以外の始まりのダンジョンに行くつもりだと皆に告げました。

 それは、他の勇者候補と出会い、殺し合いになる可能性があると言う事でもあります。

 しかし、主人公は、何か思っている事がある様です。

 生まれた国以外の始まりのダンジョンに入れる。


 だとしたら、出来るだけ他国の始まりのダンジョンに入り、そこにある物を回収し、自分及び皆を強化すべき。


 だけど、それは他の勇者候補に出会い、殺し合いになる可能性も高くなる。


 だから、慎重に行くつもりではあるが、ある確信に近い推測もある。


 ひょっとしたら、この大陸の始まりの村には、あまり勇者候補が生まれていないのでは、と言う推測だ。


 その推測のスタート地点は『何故、俺はこの国に転生したか』だ。


 俺がこの国に生まれた理由。


 それについては、幾つかの推測がある。


 まず、覚えていないが転生時に俺が選んだと言う場合だ。


 俺も最初はゲーム会社が用意したキャラでクリアした。


 一度、用意されたキャラでゲームクリアしないと、カスタムキャラの選択は出来なかったからね。

 

 トータルで見ればステータスがカスタムキャラより高い主人公キャラを、その後選択しなかったのには理由がある。


 ハッキリと言ってしまえば、主人公キャラでのみ仲間に出来るキャラ達があまり好みじゃなかったから。


 仲間と言うか、共に戦ったり苦難に立ち向かってくれる女性達なんだけどさ。


 カスタムキャラを創れるようになり、色々な国をスタート地点とした後は、自分のプレイで確かめた好みの女性の多い国及び攻略情報に上がっていた好みっぽい女性が多い国をスタート地点に選んだ。


 まあ、正直それ程拘らなくても良かったんだろうけどさ。


 でも、一緒に苦難を乗り越えるといった感じがあるからとか、俺が助けないと悲惨な死を迎えた事になるからとか、キャラが言ってくる我が儘みたいなのを聞く必要があるから好みの人の方が精神的に楽、等々と言った事から自然とそうなったんだよな。


 だから、ルリード王国を一番多くスタート地点に選んだ。


 それは俺にとっては正解だったんだけど、アンケートによると国の人気と言うかキャラの作成状況は始まりの村61か所の内48番とかだったんだよな。


 でも、俺はそれを気にしなかった。


 仲間に出来る隣の国の仲間達も好みだったしね。


 なので、かなりの回数、この国でプレイした。


 だから、多分転生先として選択させられても、この国を選んだと思う。


 後、この国に生まれる理由として考えられるのは、あのゲームをプレイする時に一番選んだ国に強制的に転生させられたと言うパターンか。


 まだ存在を感じた事が無い神がその事を知っていて、この国に転生させてくれた、と言うのも異世界モノを知っている俺としてはありそうな理由と思っている。


 勿論、神が勝手に選んだと言うパターンや、ただの偶然と言うパターンもあるんだろうけど、それでルリード王国に生まれる確率は61分の1。


 覚えていないけど俺が選んだ又はゲームのプレイ状況からこの国に生まれた、と言う方が確率は高そうでしょ。


 そして、マドリーンから聞いた殺し合う勇者候補の数が61人では無く20~50人と言う情報からの推測もある。


 だって、流石にゲーム感覚が抜けず死んだって人が11~41人も居ないよね。


 だけど、それは臆病な俺の基準で考えればか。


 俺の場合でも、ゲームとは違うであろう時間経過によるイベントの終了を気にした結果、成長の加護10倍を引き当てたのに危険だった事からすると、始まりのダンジョンで死んでいる人も居るとも思う。


 だけど、3分の2の人がゲーム感覚が抜けず死ぬかな。


 まあ、マドリーンから聞いた20~50人の勇者候補同士が殺し合っていると言う情報が不正確と言う場合も考えられる。


 だけど、50~60人ではなく20~50人と言う事は、殺し合ったとされる勇者候補の人数が61人より少なくなる理由があると思っておいた方が良いだろう。


 そして、そんな役に立ちそうにない幾つかの事について適当な推測をしていると、勇者候補で殺し合う世界なんだから、スタート地点がかぶっていて最初から殺し合っている可能性も考えさせられた。


 特に、隣の国に始まりのダンジョンがあったのに、勇者候補が居なかった事実から。


 ……。


 そう言えば、ゲーム会社が用意していたキャラは孤児で、孤児院からのスタートだった。


 人口の少ない村だと言うのに、同い年の孤児が十数人も居ると言う設定で。


 あれは、多くの転生者が同じ場所に生まれるからなのか。


 他にも、仲の悪い同い年の義理の兄弟が居ると言うスタート地点も、同い年の共同生活者が数人居ると言うスタート地点もあった。


 あのスタート地点に生まれた人は、記憶が戻った途端殺し合っているのかもしれないのか。


 アンケートで人気があったスタート地点と、複数の同い年の同居人がいると言うスタート地点とが一致するのが、気持ち悪い。


 未来さえ読める良く分からない存在に、魂すら良い様にされているのか。


 それとも、転生した時に、ゲームの記憶が修正されているのか。


 それとも、そもそも転生者と言う記憶すら……。


 ……、考えてもしょうがない。


 今は、自分の事、護りたいと思っている人達に関わる事だけを考えよう。


 だけど、そう言った嫌な現実を突きつけられる可能性だけは、頭の隅に置いておいておこう。


 そう頭を切り替える。


 つまり、隣の国に勇者候補が生まれていなかった現実や、過去の勇者候補達は20~50人で殺し合ったと言う記録がある事から、ゲーム会社が用意した主人公キャラやアンケートで人気のあった国では、複数の勇者候補が生まれていて、成長の加護を手に入れる前から殺し合って数を減らしているかもしれないとの推測が出来てしまう。


 更に、大陸ごとの人気状況は6大陸中5番目だった事から推測できるように、この大陸のスタート地点は人気が無かったから、この大陸には勇者候補はあまり居ないかもしれないと言う推測も出来て来る。


 まあ、綺麗に61カ所のスタート地点全てで転生者が生まれていたとしても、始まりのダンジョンで死んでいる可能性が61分の11から61分の41程度もある、とか、そもそも勇者候補は61人も生まれないと言った推測もあるんだけどさ。


 隣のリエル国の始まりの村に向かっての移動中に、勇者候補は20~50人で殺し合っていると言う情報からそんな事も考え、色々と想定していたんだけど、実際リエル王国には、勇者候補がいなかった。


 そう言った事実と事実からの推測により、この大陸の始まりの村には、勇者候補が生まれていない国は多いのでは、との結論になってしまった。


 まあ、所詮推測なんだけど、命に係わってくるので無視できないんだよな。


 となると、勇者候補が居る国の始まりの村とダンジョンは無視して通り過ぎ、勇者候補が生まれなかった村近くの始まりのダンジョンを攻略し、アイテムを得る。


 そうすれば、かなり俺や仲間を強化でき、他の勇者候補に対して有利になる筈。


 勇者候補同士で殺し合い、その力を殺害により奪わなくても。


 と言う事で、この大陸のスタート地点を全部回ってみたい。


 と言うか、廻らなければならないって結論になったんだけど。

 主人公は、気が付いたゲームと異世界の現実の違いによって、方針を変えるのでしょうか。

 でも、この大陸に勇者候補はあまり生まれていないと言うのは、推測に過ぎませんから。


 今月末まで、毎日投稿をしたいと思っています。

 推敲が今以上に不十分になるのは、申し訳ないのですが。

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