第129話 始まりのダンジョン中級へ
主人公はゲームとは違い、異世界の現実では生まれた国以外の始まりのダンジョンに入れると言う事に気が付きました。
なので始まりのダンジョンに入り確認すると成長の宝玉すら手に入る。
それは、成長の加護の力を他の転生者を殺す事で奪わなくても強化できる、と言う事です。
他のスキル追加の宝玉も、神酒も、従魔の卵も、ゲームと比べると何倍もの数取得出来るかもしれない。
主人公は、どの様に今後の方針をかえるのでしょう。
『朝になっても戻ってこない』と皆心配しているかも、と思いつつ、始まりのダンジョン中級へ行く事にした。
宝箱の回収とボスの討伐のみであれば、それ程時間はかからない筈だし、今後の方針が大きく変わってくる事なのだから、皆に報告する前にある程度の事実を確認しておきたいし。
偽装スキルの隠形で隠れたまま、通り道の魔物を倒して、宝箱を回収。
中級の地下1階は、中位のスケルトン。
少し強くなった骨の魔物のスケルトンファイター、スケルトンメイジ、スケルトンアーチャー、スケルトンプーリスト。
何て言うか、中位ゴブリンと同じ感じ。
スケルトンの僧侶って何だよって話もあったが、聖魔法ではなく邪魔法と言う魔物や魔族系の魔法を使うので、別に聖なる存在ではない。
まあ、向こうでは聖なる存在になるのかもしれないが。
地下二階は、グールとビッグスネイク。
少し強くなった人型死体の魔物と巨大な蛇の魔物。
幸い、ビッグスネイクは見た相手に状態異常等を付与する邪眼の様な特殊な能力は持っていないが、感知能力は高かったと思う。
でも、始まりのダンジョンに居る固体では、俺の偽装スキルは見破れない様なので、サクッと倒しながら通り過ぎる。
地下3階は、上位スケルトン。
また、ゴブリンと同じ感じで、スケルトンナイト、スケルトンハイメイジ、スケルトンハイプーリスト、スケルトンアサシンだ。
アサシンに感知されなかったので、安心して倒しながら通り過ぎる。
地下4階は、ネイルベアとマミー。
爪で武装した熊の魔物と、強くなった人型死体の魔物。
Dランクだし、経験値稼ぎをしたいが、皆が俺の帰りを待っているであろう事が気になるので通り道に居る奴だけ倒して宝箱を回収。
そしてボス部屋に。
居るのはホーンライオンゾンビ。
隠れたまま、聖魔法の浄化を打ち込むと、戦利品に。
ゾンビだからか、毛皮は戦利品にならず、魔石だけだった。
一気に回収した宝物は、地下一階がミスリルの大剣Ⅲ、ミスリルの杖Ⅲ、32115GAZU、魔晶石C9個、土魔法の宝玉、格納箱の宝玉、MP回復薬Ⅲ8個。
地下2階が、ミスリルの盾Ⅲ、ミスリルの槌Ⅲ、ミスリルの剣Ⅲ、78834GAZU、魔晶石B4個、エリクサーⅢ2個、鑑定の宝玉、剣技の宝玉、盾技の宝玉、風魔法の宝玉。
地下3階が、ミスリルの槍Ⅲ、ミスリルの剣Ⅲ、ミスリルの斧Ⅲ、112353GAZU、エリクサーⅢ5個、土魔法の宝玉、槍技の宝玉、槌技の宝玉、結界の宝玉、聖魔法の宝玉、
地下4階が、ミスリルの槌Ⅲ、ミスリルの盾Ⅲ、ミスリルの剣Ⅲ、221353GAZU、エリクサーⅡ12本、弓技の宝玉、斧技の宝玉、生活魔法の宝玉、火魔法の宝玉、風魔法の宝玉、光魔法の宝玉。
ボスを倒して出た宝箱からは、簡易転移の宝玉、神酒2本、魔晶石A4個、エリクサーⅣ4本、次元魔法の宝玉、槍技の宝玉、杖技の宝玉、水魔法の宝玉、鍛冶の宝玉、裁縫の宝玉。
ハッキリ言って、これを全部使い身に付けると結構な強化になる。
ゲームの場合、始まりのダンジョン以外にも未発見の隠されたダンジョンが用意されていて、そこで宝箱から各種アイテムは入手できた。
だけど、始まりのダンジョンとは異なり魔物の数が多く攻略に時間はかかるし、始まりのダンジョンは地下二階の初級、地下四階の中級、地下六階の上級ダンジョンがあるから、未発見の隠されたダンジョン自体が数割増えた感じだ。
いや。100階まである始まりのダンジョン終末や他の国の始まりのダンジョンに入れることを考えると、数倍から数百倍になるのかな。
ゲームだとゲームバランスが壊れるから出来なかった仕様なのだろうか。
それとも、この点についてゲームとこの異世界が違う理由が有るのだろうか。
考えても分かるはずも無い事を考えながら簡易転移の宝玉を使い、簡易転移先を最大40か所にし、皆にこの事をどう説明すべきなのかを考えつつ、皆の元に帰る事にした。
主人公は、生まれた国以外の始まりのダンジョンを攻略する事で、とんでもなく強化できる事に気が付き、確認しました。
今後は、生まれた国以外の始まりのダンジョンを巡る事になりそうなのかな。




