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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第119話 戦闘開始

 主人公達は、料理神の祠の地下一階へと来ました。

 さて、戦闘開始と言いたい処ですが、その前にする事がある様です。

 俺が戦闘前に格納箱スキルの宝玉を使わせてもらう、と言うとマドリーンは「うん。それに不満はないよ」と言いつつアリーサとクラリッサの意思をその表情で確認している様だが、全員異論は無さそう。


 なので、宝玉を使い格納箱スキルをランク4にして準備完了かな。


 「準備は終わったから、ダンジョンに入って見よう。まずは、俺一人で、だけどね」


 そう言って地下一階に入る。


 料理神の祠と言う名のダンジョン。


 だだっ広い平原が目の前に広がる。


 壁と天井と地面があるから限界はあるが、それでも広い。


 攻略本に載っていた設定では、高さは百数十メートル、反対側の壁までは8キロ程度だったかな。


 そこに俺だけが入ってみる。


 勿論、偽装スキルの隠形は使用している。


 上空を飛んでいる、ホーンチキン(角で武装した鶏の魔物)は俺に反応しないな。


 今のランクの偽装スキルの隠形で隠れられるようだ。


 しばらくすると、俺が襲われない事に安心した感じの3人もやって来た。


 ボーっと立っている様に見える俺を心配したのかもしれない。


 「何を見ているの?」と小声で聞いて来たのはマドリーンだ。


 「ああ。あの空を飛んでいるホーンチキンがまた厄介なんだ」


 「そうなの?」と、事情が分からないマドリーンは不思議そうにしている。


 「ああ。感知能力が高く、生半可な偽装スキルでは誤魔化せず感知される。

  その上、あれが鳴くと、魔物以外が居ると言う警告が周りに居る魔物達に行くようで、集まってくるんだよ」


 「えっ」


 「まあ、あれも鶏肉になるし2匹に1匹くらい大き目の卵を落としてくれるから、戦利品としては美味しんだけどね。取れる数が違うからか、肉や卵を売った値段も、ファングボアやホーンブル程安くないみたいだし」


 そう言いつつ、感知スキルの探索を使い、このダンジョンについて把握する。


 仕切る壁とか無いから、感知スキルがランク4もあると、全体を把握できる。


 念の為に、感知スキルにも隠形をかけたおかげか、ホーンチキンに探索を感知されることも無かったし。


 その事に安堵しながら、感知や感知したモノの把握に全力を尽くす。


 よし。


 今ここで戦っている人は居ない。


 『それに』と思っていると、マドリーンが確認してくる。


 「ねえ。隠れたまま料理神の神像まで行ってお祈りすれば良いんじゃないの?」とマドリーンも俺がした失敗と同じ方法を考え付いた様だ。


 なので、失敗した事をはなしておく。


 「え~と。料理士への転職条件を満たす時に神の力が使われるでしょ。お告げだと、それで隠形が解かれるんだよね」


 そう攻略情報の無い時に、ここに来てゲーム内で俺が死んだ理由を言うと驚いている。


 「神酒を捧げた時もそうだったんだけどね。言ってなかったっけ?」


 「聞いてないと思う。ああ。だから、あんなに慌てて転移したんだ」とマドリーンは納得しているが、説明していなかったか。


 「そういう事。だから、隠れて神像まで行って転職条件を得ると、発見されて四方八方から突撃してくるよ。しかも、逃げきれない密度で襲って来るから、今の俺達では全滅の危険があると思う」


 ゲームでは、持っているスキルや回復アイテム次第だけど、目安として5級職の6人パーティが必要だったかな。


 「だから、こんなに慎重になっているんですね」とクラリッサがその状況を想像したのか、少しこわばった表情で確認してくる。


 「うん。と言う事で階段に戻って待っていてくれる?」


 そう俺が変な方向を見ながら言ったので「どうしたの?」とマドリーンが確認してくる。


 「あっちに宝箱があるから取ってくる」


 「それは大丈夫なんだ?」と、アリーサは不思議そう。


 「うん。開けるのに神の力が使われるわけじゃないからね。

  でも、感知力の高いホーンチキンに見つかる可能性もあるから、皆は階段で待っていて」


 そう言って周りの状況を確認しながら全力で走り、20分で宝箱の中身を回収して来られた。


 階段に居た皆の前に戻ると「大丈夫だったんだ。それで中身は何だったの?」とマドリーンが興味ありそうに聞いて来る。


 「料理スキルの宝玉だったよ」


 「全員が、この祠で料理士職への転職条件を得たら微妙なのかな?」と、マドリーンはちょっと残念と言う感じだけど。


 「いや。料理士職で取得できるスキルは、料理スキルだけじゃないから、別のスキルを選択できるようになると言った感じで役立つよ」


 「そっか。それでどうするの?」と、マドリーンはまだ戦わないのと言う感じ。


 「ああ。ついに戦闘開始かな。まずはホーンチキンに攻撃してみて反応があるか無いかだね。

  あったら、もう戦闘開始だから、そのつもりでいてね」


 「了解」と、マドリーンは気合の入った感じ。


 そんな3人に、それぞれ武器を渡す。


 マドリーンとアリーサにはミスリルの槌を。


 クラリッサにはミスリルの大剣だ。


 それらを渡して、皆には外へと繋がる階段へと移動してもらう。


 それを確認し、俺はミスリルの杖Ⅳを持ち、先ずは空を飛んでいるホーンチキンを火矢で狙う。


 射程内に居た3匹を狙い撃つと同時に魔法の射程外に居たホーンチキンが鶏の「コワーコココ」との泣き声をあげる。


 『コケコッコー』と鳴くのはオスだったか、とか思っていると、感知スキルが警鐘を鳴らしてくる。


 この料理神の祠の魔物全てが、ここに敵が居ると認識し、向かって来始めたと。


 念の為に視界の隅に表示してある感知スキルによる3Dマップを大きくして状況を確認すると、こっちに全力で向かって来ているな。


 感知スキルにその数を聞いてみた。


 1322匹だそうだ。

 千匹を超える魔物。

 主人公達は大丈夫なのでしょうか。

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