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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第105話 新たな職業で

 主人公は、少しずつクラリッサとも関係を深めている様です。

 まあ、勘違いかもしれませんが。

 夜中に目が覚めると、クラリッサと二人で一つのベッドで寝ている。


 それで思い出す昨晩の情事。


 なんて言うか、愛されていると言うか必要とされていると言うか。


 そんな感じのエッチだったかも。


 そう思えるのって幸せだよね。


 まあ、俺の勘違いかもしれないし、彼女が儚げな見た目と違ってエッチに積極的だからなのかもしれないし、俺ではなく勇者候補と共にありたいって思っている可能性もあるんだけど。


 例えこの幸せな気分が勘違いだとしても、今の生活を守る為に努力しようと、クラリッサを起こさない様に布団から出て装備を整え、地下室に行って簡易転移で移動した。


 隣の国であるリエル王国のリンド町近郊へ転移し、王都方面へと走り出す。


 今日は、目的地がある。


 それはヌスト村だ。


 ここに仲間にしたい女性が居るから。


 だけど、この国に転生して来た勇者候補がいるなら、既に彼女のイベントを始めているか仲間にしている可能性もある。


 当然、勇者候補と鉢合わせの危険性もあるが、現時点でまだこの辺に居るなら、俺より弱い可能性が高い。


 そう自分に言い聞かせて、走り出した。


 街道沿いを走っても、夜と言う事なのか魔物の反応が近くにある。


 魔物を倒したい衝動に駆られるが、攻撃した途端、偽装スキルの隠形が解かれ、夜に活性化している魔物に襲われる可能性もあるので、やはり無視して先へと進む。


 140キロ程の道のりを2時間程度で走り終え、村の外から村の中の人達の気配を感知スキルの探索で探る。


 うん。


 彼女が住んでいた場所についての記憶が間違っていなければ、彼女は居る。


 そして、彼女が大切に思っている祖母も弱った状態で居る。


 まだ、イベントは開始されていない様だ。


 彼女の祖母の状態が致命的ではない事を感知で確認し、転移で宿に戻った。



 二度寝をし、今日はクラリッサに起こされて、皆と宿の食堂へと朝食を取りに行き、一度部屋に戻る。


 「昨日も4人で寝ようかと思ったけど、大丈夫だった」


 「なんで?」

 「どうして?」


 そう不思議そうにしている、一緒に寝なかったマドリーンとアリーサ。


 女性の方が肝は据わっているのか、個人差なのか。


 「いや。勇者候補との戦いが避けられないかもって話したのに」


 「そうだね。まあ、しょうがないよ」と、マドリーンは少し困っている程度の感じで言ってくる。


 ……、強がっているだけかもしれないし、フォローはしないとな。


 そう思っていると「今日はどうするの?」とマドリーンが確認してくる。


 「今日は、王都の近くの未発見の隠されたダンジョンに行き、そこで3人のレベル上げと、宝箱の回収だね」


 「そっか」との返事をしながら立ち上がり準備を始めるマドリーンと2人。


 俺も出かける準備を始めた。

 


 王都の東門から出て、疲れない程度に走りながら南東へ向かう。


 この方向は草原が少し続き、その後は森へとなり、どちらにも、それなりの魔物が居るそうだ。


 また、この方向にダンジョンと言ったモノは無いとされている為に冒険者は居ないし、感知スキルによると俺達を見ているモノも居なさそうだ。


 その事に安心しながら、まずはマドリーンに4級職の魔究師LV24から2級職の信者LV1に、アリーサに4級職の大神官LV24から2級職の魔法使いLV1に転職してもらう。


 ダンジョンに入る前に最低限のレベル上げをしておく為だ。


 俺が、鋼鉄の槍を使いゴブリンの集団を4つ、ファングボア2匹を倒した処で、低い木々がまばらに生えている程度の森へと入る。


 この時点で、マドリーンは信者LV13に、アリーサも魔法使いLV13になっている。


 マドリーンは、傷治療魔法、異常治療魔法を取得。


 問題はアリーサの方で、未だに迷っている。


 「どうしよう」と涙目で聞かれても俺も困るが。


 「方針としては、マドリーンと被らない様に取得・強化すると言うのが一つ。

  後は、自分がこれだと言う魔法をまず取得・強化する方法もあるね。

  あと一つは、俺と同じ様に満遍なく取って、その中からこれだと思う魔法を集中して強化していく、かな」


 「そっか。でも、満遍なくだと魔法スキルのランクを強化したりなくなるかも」と、アリーサは不安そうなので、更にフォローする。


 「4元素魔法のスキル追加の宝玉は宝箱から出易いから、どうしても必要になったらそれを使う方法もあるよ」


 「でも、スキル追加の宝玉はマサヨシ君が使うんじゃないの?」と、アリーサは不思議そうに聞いて来る。


 「最優先は俺になるだろうけど、出易いと言う事は俺に使っても余りそうと言う事でもあるよ。まあ、他の人との兼ね合いもあるけどね」


 「そっか」と言ってしばらく悩みながら歩いていたが、一応すべて取ってみる事にした様だ。


 魔法オタクだから、全部使えるようになりたいよね。


 まあ、スキルを取得したら、色々とスキルに聞けるようになるのは大きいと言うのもあるのかな。


 と言う事で、アリーサは魔法使いLV1で火魔法。


 LV11で土魔法を取得し、皆でダンジョンへと走りだした。

 マドリーンとアリーサは二つ目の基本職を極め始めました。

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