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異世界とゲームは違う様です。~やり込んだゲームに似た異世界で生き残りたいのだけど、ゲームと違う事が多過ぎて困っています~  作者: 下見野大
第2章 3人目の仲間と王都編

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第102話 ダブル詐欺とゲームメッセージへの不安

 主人公は、マドリーン達の怒りを覚ます為の会話をしている様です。

 冒険者ギルドでの初心者講習を終えると、うちの女性達に話しかけて来る3人の男性。


 仲間への勧誘だったが、既に俺との関係があると告げると『使用済みかよ』と言った感じの捨て台詞を言って去って行った。


 当然、マドリーンなんかは怒っているので、それをなだめる会話をしていると、ダブル(基本4職の内2つに才能がある)詐欺と言う詐欺があるとマドリーンが言ってくる。


 「ダブル詐欺?」


 「うん。自分がダブルとかトリプルって言って初めての女性と関係を持って、嘘がバレたりバレそうになったら捨て逃げ出す連中の事よ」と、マドリーンは怒った感じのまま教えてくれる。


 「罪にならないんだ」


 「嘘ついた程度では犯罪者にならないし、その時は合意しているから、と言う事らしいよ。まあ、それでも嘘の付き方次第では、犯罪者になる奴も居るらしいけど」と、マドリーンは嫌そうに言ってくる。


 「何か、嫌な裏技って感じだね」


 「貴族とか豪商とかの娘だったりすると、それで将来を棒に振る人も居るらしいよ。ヨシマサちゃんが思っている以上に女性にとって無垢なる者の称号って重いから」と言って来るマドリーンだけでなく、視線を移したアリーサもクラリッサも軽くうなずき、マドリーンの指摘を肯定している。


 彼女達から無垢なる者の称号を消した俺の責任は重そうだ。


 そう思ったので「俺の場合、とりあえずマドリーンとアリーサは冒険者として十分に稼げるだけの強さにはしたから、5分の1くらいは責任を取れたのかな」と素直に聞いてみたのだけど。


 「さあ。どうだろうね」と、マドリーンはそっぽを向く。


 「そっか。あいつらあまり強そうに感じなかったから、ダブル詐欺の可能性が高かったのか。まあ、その辺は今となってはどうでも良いいけど」


 「そうだけど、本当なら討伐したいくらいよ」と、マドリーンの怒りはまだ治まっていない様だ。


 だけど、何時までもあんな奴らの言動に対し時間を使うのも勿体ないので「それは、こっちが犯罪者になっちゃうからね。さて。これからどうする?」と皆に聞く。


 すると「この時間だと、ダンジョンに行くのは。ああ。でも、泊まりでダンジョン攻略するなら今からでもいいのか」と、マドリーンが答えて来るが。


 「ダンジョンで泊まる準備はしている?」と聞くと「出来てないね」と、マドリーン舌を出しながら答えて来る。

 

 アリーサもクラリッサも申し訳なさそうだけど、そう言う準備をしておいてくれなんて言ってないからな。


 舌を出し、悪びれていないマドリーンを可愛いから良いけどさ、と思いつつ「なら、買い物をしながら宿に帰るか」と建設的な意見をしたところ「そうだね」とマドリーンは返事をしてきたし、アリーサもクラリッサも頷いたので買い物をしながら宿に帰ることにした。



 携帯食と言った食料品や魔石灯、魔石コンロ、鍋、食器、ロープと言ったダンジョン攻略に必要そうな物の予備を購入しながら宿に向かう。


 俺は、長距離を走った事により傷み始めた靴を買い足したりした。


 食堂での食事を終えて、宿の建屋に戻り、風呂に入る。


 3人も、風呂に入った様だ。


 まさか、冒険者ギルド関係で1日掛かるとは。


 ゲームだと説明のウィンドウが表示されただけだったんだけど。


 この一日の遅れが致命傷にならなければ良いけど。


 そう思いつつ、メルに食べ物を与えたり、格納箱や亜空間収納内を整理したりしていると、3人が風呂から帰って来た。


 『さて、今日も楽しませてもらうか』と思っていると、マドリーンが聞いて来た。


 「冒険者ギルドで、何を考えていたの?」


 俺は、そんな悲壮な感じで居たのかな。


 単純にマドリーンの感性が鋭すぎるのか。


 そう思っていると、アリーサも不安そうにしている。


 となると、俺の様子がおかしかったのか。


 でも、気が付いた事を彼女達に話すべきなのか。


 そう悩んでいると「誤魔化さないで話しなさいよ」と、マドリーンが催促してくる。


 「それを聞くと後悔するかもよ」と、少し脅したのだけど逆効果と言う感じかな。


 マドリーンは聞かずにはいられないって感じだし、アリーサは心配しているし、クラリッサは状況が分からず不安そうか。


 本当に、彼女達に話していいのか。


 でも、情報を持っているマドリーンから聞くべき事は聞いておくか。


 「過去の魔王の狂乱は、120年から300年に一回あったんだよね」


 「正確には、魔王の狂乱が1年から60年続き、魔王の狂乱が終わってから次の魔王の狂乱までが120年から300年って書いてあったよ」


 「そうなんだ。その魔王の狂乱だけど、人が勝ったり魔族が勝ったりしたんだよね」


 「ええ」


 「それで、何が変わったの?」


 「支配領域が移動するらしいよ」


 ゲームだと緩衝地帯と呼ばれていた、魔族のモノになったり、逆に人族側の地域になった国々及び地域か。


 その国々には、始まりのダンジョンや王都近くの隠されたダンジョンが無いので、イベント以外ではあまり行ったことは無い地域なんだけど、ゲームと同じ状態ならこの大陸だけで国が4つくらい緩衝地帯として残っている。


 なのに、一気に人族が滅ぼされる?


 まあ、魔族・魔皇帝の勢い次第では、無い事では無いだろうけど。


 「何を心配しているの?」と、マドリーンが心配そうに聞いて来るが。

 主人公は、気になった事をマドリーン達にも教えるのでしょうか。

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