第10話 初めての転職とMPの変化
主人公は、火魔法スキルも手に入れました。
今は使い勝手の悪い力の様ですが、威力はそれなりにあり、着実に強くなっている様です。
格納箱スキルと火魔法スキルを手に入れ、レッサースライムとホーンラビットを倒し、初心者職でレベル上限となるレベル10を目指す。
始まりのダンジョン初級は、他の場所と異なり魔物は必ず1匹しか居ないから、安全にレベルアップ出来そうだ。
ダンジョン内を魔物がうろついていたら偶々2匹と戦う事になる、と言った事もありそうだけど、俺が接近するまでレッサースライムもホーンラビットも、ボーっと佇んでいると言うか寝ている感じで移動しない様なので、それも無さそうだ。
そんな事も確認しながら魔物を狩っていると、途中、地下二階への階段を発見。
まあ、覚えていた位置だから、発見と言うか確認だけどね。
まだ、地下二階には行かず、ホーンラビットとレッサースライムを倒しまくる。
次に発見した横長の宝箱からは、鋼鉄の剣Ⅱ(グレード2)が。
今まで使っていた鋼鉄の剣と同じく両手でも片手でも使える剣の様だし、グレードが2の良品だから、こちらの方が良いと、武器をかえてみる。
そして、ホーンラビットを見つけ、力を込めて切りつけてみる。
うん。
少なくとも気合を入れて撃ち込めば、ホーンラビットも一撃で倒せる。
その次の横長の宝箱からは鋼鉄の槍Ⅱが手に入り、それで突いたり横に薙ぎ払ったりして魔物を狩っていると、地下一階を一通り回ってしまい始まりのダンジョンへの通路へと戻る階段の所まで戻って来てしまった。
ステータスウィンドウの時間を確認すると、もう昼過ぎか。
でも、あと少しでレベル10になる。
地下2階への階段へ最短距離で向かいながら目についた魔物を倒していると、階段に辿り着くまでに初心者レベル10になれた。
すると、目の前にメッセージが表示される。
『転職しますか。はい/いいえ。
転職可能職:2級職:戦士、信者、魔法使い、斥候』
多分、レベリングを強者に頼むと言った例外を除くと、始まりのダンジョン初級以外ではありえないスピードでの成長かな。
パーティを組むと人数分に職業経験値は分けられるし、決まった強さの魔物が1匹ずつ居ると言う事はないし、短時間で魔物が湧いてくれるから時間をかけて魔物を探す必要が無いし、等の好条件が揃っている狩場はないから。
勿論、もっと危険な場所でなら、もっと早くレベル上限になれる可能性もあるのだろうけど、1人でそんな事をしたら死ぬことになるだろうし。
たった数時間一人で戦って、多くの者が壁としている初心者のLV10になれるなんて、と思いつつ改めて転職のメッセージを見てみる。
よし。
基本4職の全てに適性が有った。
これで、頑張ればかなり強くなれる事は確定した。
まあ、かなり頑張れば、だろうけど。
まずは、『はい』と念じて転職先を戦士とする。
すると、戦士LV1になると同時に、次のメッセージが表示される。
『スキルを取得します。
取得可能スキルは、剣技、槍技、槌技、斧技、盾技、体術スキルです。
一つ選択してください』
今、メインで使っているのは剣だからと、剣技スキルを取得。
剣技スキルを持っていた父から聞いた話だと、これでスキルの力により剣を使っている時にステータスの補正があるし、剣による戦い方の指導を受けられるようになる筈。
ゲームだと剣を振るう姿が、下手くそから達人みたいに見える様に変化するって感じだったけどね。
そんな事も思い出しつつ、剣技スキルから一通り説明を受けた。
これで、近接戦闘も、魔法による長距離攻撃も、2級職になった事によるステータス強化も終わった。
最低限のレベル上げをしたら、地下二階に行こう。
そう決断し、地下二階へ向かう途中に居たホーンラビット等を倒し、戦士職で最低限のレベル上げ。
そこでもある確認をした。
それは職業レベルが上がった時のMPの数値の変化だ。
と言うのも、あるゲームでは、レベルアップするとHPとMPは、完全回復する仕様だった。
他のゲームだと、レベルアップしても最大HPと最大MPが増えるだけでHPやMPはレベルアップ前の数値のまま変化しないと言う仕様のゲームもあった。
後、もう一つあったのが、レベルアップ前のHP・MPに、レベルアップによる最大HP・MPの増加分を加算したHP・MPになると言う設定だ。
ちなみに、この異世界に似ているゲームでは、レベルアップ前のHP・MPにレベルアップによる最大値の増加分を加算した数値となる。
これは、初心者職から戦士職に転職した時に確認した『転職するとその職業LV1でHPとMPが最大値になる』と言う設定及び世界の理とあわせて、結構大事な事だ。
転職すると、俺の場合2級職でMPの職業補正がない職業なら300しかない。
なので、レベルを上げてもMPが300のままだと、迂闊に転職出来なくなるからだ。
具体例をあげれば、今のスキル構成で魔法使いLV20だと最大MPが785だったのに戦士に転職してしまうとMPが300となる。
そして、レベルアップでMPが増えないとなると、戦士でレベルを上げても300のままとなり、転職によるMPの減少によりMP不足が発生する事が予想されるから。
まあ、2級職だとその程度で済むけど、4級職5級職で高レベルになった後で転職した場合、最大MPは一気に数分の一に落ちるのだから、この辺の理の確認は結構大事。
今は2つしかスキルを持っていないから、あまり意識しないでやっていけているが、あのゲームだとMPって各種スキルの使用により不足するのが当たり前で、行動の足枷になるステータスだったからね。
一応、初心者職でのレベルアップ時にも、レベルアップによるMPの増加があるかは確認していたんだけど、戦士LV1から一気にレベルを上げてもほぼ最大MPに近い数値と言う事で、間違いないと確信できた。
そんな事も確認しつつ、長い階段を下りて地下二階へと向かった。
主人公は初めての転職を終え、順調に強くなって行けそうです。
また、転職でレベル1になる事によるMPの減少と言う弊害も、あまり無いようです。




