恐るべき人体実験施設2
今日は人体実験施設の続きです。
ここは死神界。
死神大王様のお屋敷。
ゼロはキラの部屋にいるであろう龍星の様子を見に来た。
「龍星の身体はどうだった。」
ゼロが聞く。
「………身体は特に異常なし。今も寝てる。」
キラが小さな声で言った。
「そうか。」
「………でも、」
と、キラが言葉をにごした。
「でも?何だ。何か見つかったのか?」
ゼロは聞き返した。
「………身体の中からこれが見つかった。」
キラがそう言い、何かを取り出した。
そして、ゼロに渡した。
「はぁ?なんでこれが龍星の中にあるんだ?」
ゼロは突然キレだした。
ゼロは一体どうしたというのだろうか。
「………水晶玉?」
キラがゼロに聞いた。
「あぁ、キラ達は見たことなかったな。」
ゼロは懐かしそうになでながら、次の言葉を言った。
「これはな、死神大王様の持っていた魔水晶の一つだ。人間が持ってて、いい物ではない。死神大王様が厳重に持っていたはずなんだがな。」
ゼロはため息をついた。
「………何で?」
キラは?を浮かべる。
「これはな、自分にいっさい傷などをつけさせない。どんな攻撃も効くことはない。」
ゼロは昔を思い出しながら言った。
「………それが?」
キラはまた聞いた。
「つまり、犯罪などをして、捕まり死刑になったとしても死ぬことは絶対にないということだ。」
ゼロがさらに説明した。
「………とても危険。」
キラがつぶやいた。
その時、白虎が入って来た。
「ゼロ様大丈夫ですか?」
心配して来たようだ。
「あ、あぁ大丈夫だが?」
ゼロが聞き返した。
「怒っているような声が聞こえたのでビックリして来ました。何があったんですか?」
白虎がふーと息をはいてから言った。
「あぁ、なくなったと思われていた魔水晶が龍星の身体から見つかったんだ。魔水晶はこれだ。」
ゼロは魔水晶を見せた。
「綺麗ですね。でもゼロ様、何がそんなに危険なんですか。」
白虎が聞いた。
ゼロはさっきの説明をして、更に付け加えた。
「これは、魔水晶の一つ。つまり、まだ危険な魔水晶などが人体実験施設にあるかもしれない。」
ゼロが説明した。
「ゼロ様はたくさんのことを知っていて、すごいですね。」白虎はゼロのことをほめた。
「そういえば、そこの青い彼岸花黒い花瓶の赤い彼岸花と黒い彼岸花は何だ?たしか、青いのと黒いのは死神界のだったよな」ゼロが聞いた。
「………たしか、パンドラの持ってきた花。」
キラが言った。
「綺麗ですよね。それより龍星君は?」
白虎が言った。
「あぁ、寝てるてよ。」
ゼロがキラが言う前に言った。
「じゃあ、オレはそろそろでるな。」
ゼロはそう言い、出て行く。
「では、私も。キラ。龍星君のことよろしく。」
白虎はキラの部屋からゼロを追いかけて行った。
「………」
キラは一人になり、いつものようにメスなどをみがききれいにしていった。
その頃、人間界では。
ここは、人体実験施設のあるとある場所。
「大変です。不死身の男の子がいきなり消えました。」
研究者Aが言った。
「バカモノ。ここにいるのは、最強最悪のバケモノ。何者か知らないが、ケンカを売っているに違いない。あの二人を侵入者を見つけ次第、抹殺するよう命令しなさい。」
ボスがさけぶ。
「えぇ。あの二人ですか?」
研究者Aが叫ぶ。
「俺が言う事は絶対だ。断るつもりか。断るというのなら………」
ボスが怒りそう言った時、
「は、はい。必ずいってきます。」
研究者Aは急いで言いに行った。
「ふん。俺は必ず世界征服してやる。」
どうやら世界征服が目的のようです。
そしてここは死神界。
ゼロ達はそんなことは知らず、龍星が起きるまでまた施設のことを調べていた。
龍星が起きると、施設のことなどは話さず、昨日のようにみんな接した。
そして今夜も闇につつまれてゆく。
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