ゼロと不思議な男の子
今日はゼロと龍星の出会いを書きました。
プロローグ
ここはとある空き地。
ガンッ カンッカンッ
何かが激しくぶつかる音がしていた。
「なぜ、オレの攻撃が効いていない。」
金色のドクロの仮面をしている死神、ゼロが言った。鎌を右手に持っている。
「なんでだろう~実は僕もわからないんだ。」
可愛い顔の男の子が言った。
「オレの鎌の攻撃が効かないばかりか、オレに傷がつく。どういうことだ?オレに勝てない人間がいるとはな。しかも、闇の力をもっているとはな。」
「僕を攻撃しても無駄だよ。すべては人体実験施設のせいなんだから。」男の子はそう言った。
「そうか。じゃあ、その人体実験施設に行くとするか。」
「行かせないよ。僕を倒さないと、場所を教えないからね。この攻撃で最後だ。」
男の子は闇を大きな丸にして投げつけようとしてきた。
「あぁ。それならこれで十分だ。」
ゼロは死神だから何が起きても死ぬことはない。だが、男の子に攻撃が効かないことばかりかなぜか自分がした攻撃が自分にくることを考え、鎖をだした。
ジャラジャラ
「僕に攻撃できないから、縛るつもりかな。でも、僕は今、闇をもっているんだよ。」
「少し考えてみた。オレは死神。つまり、勝てないものなどない。」
そしてゼロは自分を強く鎖で縛る。
すると、なんと男の子も動けなくなる。
「どうして動けない。なんで。」
「オレはお前に攻撃しても、オレに攻撃が当たる。だから、逆にオレに攻撃してみたら、効くんじゃないかとふと思った。ただそれだけだ。」
ゼロは動けない男の子に質問した。
「お前、名前は何て言うんだ。」
「僕は龍星。それが何。」
「いや、オレ達の兄妹にならないか。お前のしたいことは何だ?」
「僕はただ、ゲームをして楽しく過ごしたい。人体実験施設だと知らなくて、甘い言葉をかけられて、連れだされたんだ。」
「そうか。そこではゲームはできたのか?」
「ゲームはできたけど、体にいろいろされたから、施設から逃げ出してきた。」
「そうか、龍星。お前は声も顔も可愛いんだ。気をつけないとまただまされる。だから、兄妹になってもらう。どうだ。ゲームもたくさんあるからできるし、可愛いから可愛がられると思うが?」
「こんな僕でも?」
「あぁ。」
「ありがとう。」
龍星は感謝した。
「じゃあ、手を出してくれ。人間には初めてするが、どうなるか?確認するとしよう。」
「こう?」龍星は、おずおずと手をだした。
ゼロは力をため、手をかさねた。
すると、龍星は丸い黒い紋章が浮かんだ。
「なに、これ?」
龍星は質問した。
「これは、兄妹達にもそれぞれある紋章だ。龍星は丸い紋章か。兄妹達もそれぞれ違う。これでオレ達は今日から兄妹だ。龍星は十番目だな。」
「ふ~ん。」
「じゃあ、帰るか。」
「どうやって?」
龍星は質問した。
「こうしてだ」
ゼロは空間に闇の渦をだした。
「これで帰るの?」
「あぁ。」
ゼロと龍星は闇をくぐった
そしてゼロは新しく龍星を兄妹にした。
これからもゼロ達、死神の仕事は続く。
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