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アケミおじさん奮闘記  作者: 庚サツキ
第二部 かしまし妖精と料理人冒険者
83/323

83 ベアボアの情報とティアの冒険者登録

 本日は晴天なり。絶好のベアボア狩りの天気である。

 今日は料理用のベアボアを狩らなければいけない。

 どうせ狩りに行くなら、冒険者のベアボア討伐依頼も一緒に受けたらお得だと思い、人気のあるベアボア討伐依頼が他の冒険者に取られる前に、冒険者ギルドの開店に合わせて向かう事を昨日の内に決めていた。

 その為、朝の鐘の前には朝食を済ませ、冒険者ギルドへ向かわなければいけないのだが……。


「エーリカ、起きて、朝だよ。今日は一番に冒険者ギルドへ向かうよ」


 私の胸板の上で気持ち良く眠っているエーリカに声を掛けるが、一向に目を覚ます気配がない。

 何度も耳元でエーリカの名前を呼ぶが、顔を逸らして、聞こえない様にしている。

 試しに、エーリカの体を両手で包み、ギューと力をいれて抱きしめると、起きているのか反射なのか分からないが、エーリカも両手を私の腰に手を回し、ギューと抱き返してきた。

 面白いので、そのままシーツを剥がしてベッドから立ち上がると、コバンザメの吸盤みたいにエーリカが張り付いた状態になった。

 少し跳ねてみたり、体を捻ってみたりするが、まったく剥がれない。

 これはこれで楽しいのだが、このままアナたちの前に出るのは恥ずかしいので、エーリカを離す事にする。


「エーリカ、起きないと朝ごはん抜きだよ」


 魔法の言葉を呟くと、今まで目を瞑っていた瞳がパチリと開く。だが、両手は私の腰に回したままで、離れようとしない。


「エーリカ、さすがにこのままではご飯は食べられないよ」

「最初に抱き着いたのはご主人さまです。このまま食べましょう」

「やはり、起きていたか……」

「朝のご主人さまの匂いは格別です」


 ナパーム弾が落ちてきそうな言葉である。


「この体勢なら私だけご飯を食べて、エーリカはご飯なしだな」

 

 私がそう言うと、エーリカの腕がパッと離れて、素早く着替え始める。

 台所へ向かうと、すでにアナとティアが朝食の用意をしていた。


「おはよう。もしかして、起きるの遅かった?」

「いえ、私たちが早く起き過ぎました。もうすぐ朝食の用意が出来ますので、顔を洗ったら、席に着いてください」


 アナの言葉に甘えて、水瓶で顔を洗い、食卓の椅子に座ると、ティアがパタパタと温めたパンの皿を持って来てくれた。続けて、アナが昨日の残りのポトフの鍋を持ってきて、各皿へ移していく。


「少しスープの量が少なくて水を足しましたので、薄まってしまいました」


 昨日の夕飯でポトフの具は全て食べてしまったので、スープの中に入っているのは、火の通りの速い葉野菜とキノコである。そして、食べやすいサイズに切ったソーセージが肉団子の代わりに入っていた。

 

「時間は大丈夫? ゆっくりと朝食を食べる時間はあるのかな?」

「ゆっくりは出来ませんが、普通に食べて向かえば、ちょうど良い時間に冒険者ギルドに着くと思います」


 硬いパンをポトフに漬けて食べているアナが断言してくれた。

 時計が無いのに良く分かるものだと、疑問に思った事を聞くと、ここの地域は一年の大半が同じ気候の為、太陽の位置でほぼ時間が分かるそうだ。

 ちなみに、この世界でも時計は存在している。ただ、非常に高価な代物であるせいで、貴族や大富豪などの金持ちや権力者が所持しているだけのようだ。ただ、すぐに時間がずれてしまうので、時計合わせは、教会の鐘でいちいち合わせなければいけないとか……。


 朝食はポトフとパンだけなので、すぐに食べ終え、さっさと冒険者ギルドへ向かった。

 今日はベアボア狩りをするので、野生のベアボアのいる場所までクロとシロに乗って、移動する事になっている。

 私はエーリカと一緒にシロに乗る。

 ティアはアナの乗るクロの頭にしがみ付いて、クロ相手に何かを話していた。ただ、クロはまったく返事らしい素振りを見せないので、ペットにしか話し相手がいない、ただの悲しい人に見えた。

 そんなティアとクロのやり取りを眺めながら、乗馬に慣れていない私に合わせて、ゆっくりと街へ向かう。


「ティア、街の中では、目立たず騒がず静かにしててよ。妖精は珍しいから人が集まって、変な問題が起きるかもしれない」


 私がティアに釘を刺すと「分かってるわよー」と返事が返ってきた。


「目立つのは好きだけど、あたしだって好き好んで見世物になる気はないわ。妖精は希少種。そう簡単に見せてあげないんだから。もし、どうしても見たいなら、お金を取るからねー。どのくらい、取ろうかしらー?」


 思いっきり見世物になる気があるみたいだ。


「ティアねえさんの話は、余計な言葉が多いのです。一言、分かったと言えばお終いなのですから、少しは言葉数を少なくしてください」

「言葉が足りなくて、通じないよりかは良いじゃない。これだから、エーちゃんはいつも勘違いされるのよ」

「余計な事まで言って(こじ)れるよりはマシです。誕生日会の時なんて……」

「あー、あー、その話はなし! あたしが悪かったわ! お口はチャック。今日のあたしは静かにするわー。だから、エーちゃんも余計な事は言わないで!」


 何があった、誕生日会?


 そんな事を話しながら、クロとシロの背に乗りながら北門を抜け、街中をゆっくりと歩き、冒険者ギルドへ辿り着く。

 冒険者ギルドの入口には、すでに十人ほど冒険者が集まっていた。

 今か今かと冒険者ギルドの様子を伺っている冒険者を見ると、開店前に到着したみたいで安堵する。

 クロたちから降りて、冒険者ギルドの前に手綱を縛り、冒険者の集団に近づくと、白いローブを着た青年が私たちの元まで近づいてきた。


「アナさん、おはようございます」


 白いローブを着た青年は、灰色のローブを着たアナに向けて、ニコリと微笑む。


 おお、もしかして、アナの良い感じの相手なのか? そういった話はしてこなかったが、アナも年頃の女性だ。今まで一人や二人、良い感じの相手が居てもおかしくない……のかな?

 年齢=彼氏いない歴の私では判断に困る。っというか、別に悔しくなんかないんだからね。だから、アナと青年を見ているとドキドキやソワソワ感が湧いてきたのは、決して嫉妬ではない。


「ちょっと、そこのに―ちゃん。あたしのアナちゃんに気安く話し掛けないでくれるー。惚れた腫れたがしたかったら、まず、兄姉のクロちゃんとシロちゃんに許可を取ってからするの! 手順を守るようにー!」

「えっ……もしかして、妖精? うそ……」


 青年はティアの訳の分からない言葉を完全に聞いておらず、ティア本人の姿に釘づけにされていた。


「ア、アナさん、これは妖精ですよね。本物ですよね。初めて見た……」

「え、えーと……厳密には違うのですが……」


 フルフルと震えながら両手を前に伸ばし、ティアを捕まえようとする青年。それに恐怖を覚えたティアは「ひー、変態に誘拐されるー!?」とエーリカの頭の上に移動した。

 青年は、逃げられたショックで肩を落とす。


「え、えーと、その……そうそう、おじ様、紹介します。こちら、鋼鉄等級冒険者のルカさんです」


 アナが間に入って、私と青年のルカを紹介する。だが、ティアに逃げられたショックで、まったくやる気のないルカと初対面で特に話す事もない私との挨拶は素っ気なく終わった。


「ご主人さま、彼はご主人さまが大火傷をした時、何度も回復魔法をしてくれたプリーストです」


 肝心の説明が抜けていたアナに代わり、エーリカが補足してくれた。


「あっ、そうなんだ。その節は有難うございます。おかげで助かりました」

「ああ、あの時の……傷が治って良かったですね」


 ルカも私が大火傷を負っていた怪我人だと気が付いていなかったらしく、再度、自己紹介を交わした。

 命の恩人の一人だ。しっかりと礼をして、今後も覚えておこう。


「へー、これからベアボア討伐ですか」

「別件でベアボアの肉が必要になりまして……ルカさんたちは?」

「僕たちはゴブリンの調査です。最近、野良ゴブリンの目撃が多くて、巣がないか調査をするんです」


 折角、知り合ったので情報交換をする。こういう事をするとベテラン冒険者に成った気分だ。ただ、私は底辺の鉄等級冒険者なので、情報らしい情報はまったくないのが悲しい。

 それよりもゴブリンか……。スライムに続く有名な魔物である。魔物であるが人型なので、なるべく討伐したくない魔物だ。もし戦闘をして殺したら、人間を殺したみたいで夢見が悪くなりそう。

 ちなみに、野良ゴブリンとは一匹や二匹で現れるゴブリンの事を言う。ゴブリンは基本、集団行動をするので、そう呼ばれるそうだ。



「皆さん、おはようございます」


 教会から朝の鐘が鳴ると同時に、冒険者ギルドの扉からレナが現れ、閉店を告げる挨拶をした。

 それに合わせて冒険者の集団が冒険者ギルドの中へ入っていく。

 ルカに簡単な別れの挨拶を済ませ、私たちもその後へ続く。

 依頼の木札が張り出されている掲示板には、すでに冒険者たちが集まり、あーでもないこーでもないと吟味していた。

 私はまだ異世界文字が読めないので、ベアボア討伐の依頼を探すのはエーリカとアナに任せる。


「果物に群がる蟻のようね」


 私の肩口に移動したティアが呟いた。本当は、冒険者ギルドの内部をウロチョロと飛び回りたいのを我慢している様で、視線は落ち着きなく彷徨(さまよ)わせている。


「早い者勝ちだからね。条件の良い依頼は取られる前に確保したいから必死なんだよ」


 徐々に冒険者ギルド内に冒険者が入りだし、朝の名物の賑やかさになってきた。


「ご主人さま、ベアボア討伐の依頼は張り出されていませんでした」


 蟻のように掲示板に集まっている冒険者の集団からエーリカとアナが抜け出してきた。


「もしかしたら、張り出していないだけで、討伐依頼はあるかもしれません。レナさんに聞いてみてはどうですか?」


 アナの提案に、私たちは暇を持て余しているレナの窓口へ向かった。


「おはようございます、レナさん」


 簡単に挨拶をすると、いつもの素敵な笑顔で挨拶が返ってくる。ただ、レナの視線は私の肩に向けられていた。

 私の肩に乗っているティアが気になるのだろうが、ティアの紹介は後回しにさせてもらおう。


「レナさん、ベアボア討伐の依頼はありませんか?」

「ベアボアですか? 貴族の依頼の関係ですかね?」


 私たちが新鮮なベアボア肉を手に入れる為にベアボア狩りを行う事を話した。


「ああ、そうですか……生憎とここ最近はベアボア討伐の依頼は行っていません。繁殖期に入っていて、危険なんです」


 レナが理由を説明してくれる。

 ベアボアはリーダーである雄一匹と雌数匹からなる群れで生活している。

 生まれた子供はある一定の時期まで群れで育て、成熟すると群れから追い出され、独自の群れを作らなければいけない。

 雄一匹に対して雌数匹の群れを作る為、雄のベアボアはどうしても群れを作れず、孤立するものがいる。

 そんな孤立した雄のベアボアは、繁殖期に入ると相手もいない事もあり、非常に獰猛で、他の群れの雄を襲い、群れを支配したりするそうだ。


「ベアボアは温厚で人を滅多に襲いませんが、実は非常に魔力量を多く含んだ強い魔物なのです。まぁ、強いと言っても普段は温厚なので、ランクの低い冒険者でも討伐依頼を受ける事は可能です。ただ、今の時期、発情した獰猛な雄のベアボアがいて、非常に危険ですので、討伐依頼は行っていないのです」

「ちなみにどれほど危険なんですか?」

「気性が荒くなっていますので、動くものは何でも攻撃してきます。魔力量が多い為、その魔力で体を強化され、非常に体力が上がっています。生半可な攻撃では倒れないでしょう」


 ダメージが通らないのは面倒だ。ブラック・クーガーで懲りている。


「ちなみに、通常のベアボアはどうやって倒しているんですか? 結構、大きいですよね」

「動きが遅いので、チクチクと何度も攻撃して倒しているそうです。狩人の人たちは、ロープで動きを止めたり、罠に嵌めたりしてから止めを刺しています」


 苦痛や恐怖を与え続けると肉の味が悪くなると聞いた事がある。もし狩りをする場合、苦しまず一撃で仕留めたいが……私たちのメンバーで、あんな図体のデカい魔物を一発で仕留めるのは難しそうだ。


「うーむ……獰猛なベアボアがいるかもしれないんですよね……やっぱり、止めといた方がいいですか?」

「冒険者ギルドとしては、討伐しに行って欲しくないです。ただ、貴族の依頼に関わる事なので……見て見ぬふりをするしかありません」


 ここでも貴族の権力が発動した。冒険者の命よりも貴族の依頼達成が優先されてしまう。レナの複雑な表情を見ると、色々としがらみがあるのだろう。世知辛い世の中である。


「おじ様、クロやシロに乗って向かうのですから、もし危険なベアボアがいたら、すぐに退避すれば良いのではないですか?」


 アナの提案をレナに判断してもらうと「それなら安心です」と返ってきた。

 そういう事で、ベアボア狩りは決行する事に決まった。

 この後、ベアボアの生息地を聞いたら、南門を抜け、荒野を進み、山脈の手前の付近に良く居ると教えてくれた。

 そして、レナから「絶対に危ない事はしないで、危険だったらすぐに逃げてください」と再三、注意をされてから、ベアボアの話は終わった。



「話は終わったみたいね。じゃあ、今度はあたしの番よー」


 私たちの約束を守るように、今まで口を閉ざしていたティアが、私の肩の上で仁王立ちになった。


「えっ!? それ、生きているんですか?」


 いきなり動き出したティアを見て、レナが目を見開いて驚いている。


「当たり前よー。ただの人形じゃないんだからー」

「え、えーと……人形だと思っていました」


 レナさん、ハゲのおっさんが肩に人形を置いている筈がないでしょう。


「あたしは、ヴェクトーリア製魔術人形二型二番機ティタニア。レナちゃん、ティアお姉ちゃんって呼んで良いわよー」

「は、はぁー……って、妖精ですか!? 良く姿を見せて下さい!」


 レナが窓口から体を乗り出してティアを見ようとすると、「あたしは安い女じゃないわよー!」と断られた。

 元の場所に戻るレナだが、未だにジロジロと興味深そうにティアを観察している。先ほどのルカと同じ顔である。余程、妖精が珍しいのだろう。


「ちなみに、そこのエーちゃんの姉よ」

「姉妹!? 本当ですか?」

「残念ながら本当です」

「何が残念よー! ムカムカよー、ムカムカー!」


 エーリカの肩をパシパシと叩いているティアを、エーリカはガン無視する。

 レナが驚いた顔のまま、エーリカとティアを交互に見て首を傾げていた。だいぶ、混乱しているみたいである。


「エーちゃんなんかどうでもいいわ。それよりレナちゃん!」


 無視し続けるエーリカから離れたティアは、パタパタと受付の上まで飛んでいき、レナの目の前で降りた。


「は、はい」


 レナが笑顔に戻る。さすが、窓口担当者。切り替えが早い。


「あたし、冒険者に成るから登録をお願い」

「…………」


 レナが笑顔のまま固まる。


「えっ、ティアも冒険者に成るの? どうして?」

「どうもこうもないわよー。エーちゃんもアナちゃんも冒険者なんだから、あたしも冒険者に成って、手伝ってあげるだけよー。決して、仲間はずれが嫌だとかじゃないわー」


 ああ、仲間はずれが嫌なんだね。


「そういう事で、実力派で名の通っているティアお姉ちゃんが冒険者に成ってあげるから、手続きをお願いねー」

「えーと……妖精でも冒険者に成れるか聞いてきます」


 そう言って、レナが奥の部屋へと行ってしまった。


「ティアねえさん、正気ですか? ティアねえさんでは、すぐに踏み潰されてしまいますよ」

「潰されないわよー! あたしの実力、知っているでしょー!」


 ティアがまたエーリカをパシパシと叩き出していると、奥からレナが戻ってきた。


「魔術石板で登録できれば、妖精でも構わないそうです」


 冒険者の間口広すぎ!


 喜々としたティアがさっそく魔術石板に魔力を流す。

 魔術石板に映し出された文字は、エーリカと同じように文字化けしており、内容が見えないでいた。

 ちなみに、登録料銀貨一枚は私が支払った。

 こうして、ティアは冒険者に成った。


「ふっふっふっ、これであたしも冒険者ね。ドラゴンでも何でも討伐してやるわー」

「ティアさんは、これから見習い冒険者です。明日からギルドが指定した依頼を受けてもらいます」

「えっ、見習い!? って、あたしの身分証、木製なんですけどー。差別じゃない!? 妖精差別じゃない!?」


 興奮するティアにレナが見習い冒険者の制度を説明する。

 私やエーリカも通った道だ。馬糞回収から頑張ってくれ。

 レナの懇切丁寧な説明を聞いたティアは、「一流の冒険者になるぞー! 明日から頑張るぞー!」と、より一層、やる気に満ちてしまった。

 妖精も目標が出来るとやる気が(みなぎ)るらしい。


「ティアさん、差し出口ですが……この街では、妖精は非常に珍しい種族ですので気を付けて下さい。善からぬ事を考える人もいますので、何かあったらすぐに冒険者の身分証を見せたり、冒険者ギルドに相談してください」


 冒険者になったティアは、冒険者ギルドの保護下に入った様なもの。もし物珍しさにティアが誘拐されたり、虫のように捕獲される前に、冒険者ギルドはティナに注意をする必要がある。


「分かったわー! もし、あたしを誘拐しようとする悪い奴がいたら、幻影魔術で肥溜めをお風呂と勘違いさせて、全身をうんこで洗わせてやるわー!」


 隣の列に並んでいた一部の冒険者――白いローブを着たプリースト――の肩がビクッと震えるのが見えた。


「え、えーと……ほどほどでお願いします」


 こうして、全て要件を済ませた私たちは、冒険者ギルドを後にした。


 それよりも、私の周りって……ハゲで中年の私を中心に、美少女人形、『不動の魔術師』、妖精人形と際物ぞろいのパーティーである。

 傍から見たら、非常に変な組み合わせの冒険者チームになっている。

 初めてこの異世界に来た時には、こうなるとは露程も思わなかった。

 これから先、どうなるのだろうか……。


 そんな事を考えつつ、私はベアボア狩りに行くのであった。


妖精のティアも冒険者になりました。

次の日から見習い冒険者として頑張ります。

本編とはあまり関係ありませんけど……。

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