60 幕間 ギルマスの追想 その2
今日はいつもと違い、のびのびと書類仕事をしている。
いつも俺の目の前に壁として存在しているビルギッドが、親戚の結婚式で隣の街まで行っており、休みを取っているからだ。
そういう事で、俺は肩の力を抜いて、ゆっくりと仕事をしているのだ。その分、書類もゆっくりと捌いているので、新しくくる書類の所為で増える一方だ。困った事である。
気分転換に昼の軽食を取ろうと部屋を出た時、受付から切羽詰まった声が聞こえた。
「頼む! すぐに応援を寄越してくれ! 俺の村が壊滅してしまう!」
すわ、何事か!? と興味深々に受付に向かう。
いかにも農民の姿をしている日焼けした中年が、筋肉質の青年の受付担当に掴みかかるように冒険者の要請をしていた。
そのすぐ近くに、三人の冒険者が困った顔で成り行きを見守っている。
「お、お客さま、大変なのは重々承知なのですが、今すぐ動かせる冒険者には限りがあります。それも腕利きとなれば……難しいです」
「じゃあ、あんたらはどうなんだ? 冒険者なのだろ? 俺の村まで来てくれないか!?」
日焼けした農民は、三人組の冒険者の方を向いて、怒鳴るように聞いている。
「す、すまない。僕たちは青銅等級冒険者で……大ミミズ相手では力不足だ」
申し訳なさそうな顔をする三人の冒険者。唇を噛みしめているのを見るに、本当に悔しいのだろう。
というか、大ミミズって言ったか?
大ミミズは地中を移動し、急に地面から飛び出して、丸のみにする危険な魔物だ。攻撃自体は単純であるが、恐ろしく体力があり、生半可な攻撃では傷を与えられない。銅等級以上の冒険者でしか対処できない魔物の為、青銅等級冒険者の三人では力不足だろう。
という事は、元銀等級冒険者であり、今も素敵な筋肉を維持している俺の出番ではないか!
「その話、詳しく聞かせてもらおう!」
俺は叫ぶと同時に、受付と繋がっている扉をバンッ! と勢い良く開けた。
「ギ、ギルマス!?」
受付の青年、日焼けした農民、三人の冒険者、皆が俺の姿を見て驚いている。
危機的状況に突如現れる救世主みたいで、俺の心は熱く高鳴っていく。
「受付の……えーと……」
「ディーターです」
「そう、ディーター。説明を!」
見た目に反して、要領良く説明する受付のディーターの話を聞いて、俺は眉を顰めた。
リンゴ採取中のリーゲン村に突如、大ミミズが襲った。村長や新人の冒険者が食い止めているが、いつ被害者が出てもおかしくない。……って、新人冒険者って、最近、よく耳にするあいつらか。
確かに今日は昇級試験でリーゲン村に行っていたな。実力も経験もない新人冒険者が大ミミズとは……運のない。
「良し、俺が直々に向かう。異論は無いな」
「ありますよ。ギルマスが出て行ったら、ギルドが回らなくなります。緊急招集で呼び出して、銅等級以上の冒険者に向かって貰いましょう」
「そんな事をしている時間はない! 村だけでなく、新人の冒険者も危険なんだ。ギルドの代表である俺が行くべきなんだ! そういう訳で、俺たちが乗る馬を用意しろ!」
「えっ!? 俺……たち?」
三人の冒険者がキョトンとした顔をしている。
「俺は元銀等級冒険者。お前たちは青銅等級冒険者。合わされば、銅等級冒険者になるだろう。だから、この四人で大ミミズを退治するぞ」
「どういう計算ですか!?」
「俺たちじゃ無理ですよ」
「気持ち悪いのはちょっと……」
青褪めている三人の冒険者を無視して、俺は自分の部屋へ引き返す。
いつでも魔物と戦えるように、部屋の隅に立て掛けてある鎧一式を素早く装着する。
冒険者だった時、苦楽を共にした鎧だ。今でも流れるように装着できる。
最後に使い古された大剣を背負うと、身が引き締まる気持ちになった。
俺の剣ってこんなにも重かったか?
数年ぶりに背負った大剣がズシリと背中を襲い、体が重くなる。心地よい重さだ。
「待たせたな」
まったく待っていない三人の冒険者を引き連れ外へ出ると、すでに四頭の馬が用意されていた。
うむ、流石、俺の部下。手際が良い。
「えーと……お前は……んー……」
「ディーターです」
「そう、ディーター。お前はすぐに冒険者に緊急招集をかけ、銅等級の奴らが来たら、すぐにリーゲン村まで向かわせろ。では、行ってくる」
こうして、俺は三人の冒険者を引き連れて、馬を走らせた。
………………
…………
……
よっしゃー、久しぶりの魔物退治だ! それも強敵である大ミミズが相手。筋肉が嬉しさでビクビクと踊っているぜ!
村人が襲われている事を一切忘れ、意気揚々とリーゲン村に到着した俺たちは、非情な現実を目のあたりにした。
そう、俺の目の前に二匹の大ミミズが倒されて、死んでいたのだ。
「うががぁぁーー!」
俺は雄叫びを上げると同時に、大ミミズの死骸に拳を叩きつけた。
持て余した力を発散したかったので、ただの八つ当たりだ。
「ギ、ギルマス、ど、どうしたんです!?」
急に俺が雄叫びを上げて大ミミズを殴ったので、驚いた三人の冒険者は、俺から徐々に離れていく。
「何でもない。少し、大ミミズの弾力を確かめただけだ。それよりもお前たちは怪我人の手当てと被害状況を調べろ。俺は村長に話を聞く」
俺は集まってきた村人の中から村長を見つけ、詳しく事情を聴いた。
興奮冷めやらぬ村長から身振り手振りを含めた説明を聞く。
怪我人はいるが、死者はいない。二羽の鶏が焼け死んだだけで済んだ。……ん? 何で焼け死んだんだ?
建物の一部は壊され、地面は穴だらけになったが、二匹の大ミミズに襲われた事を考えれば、被害は最小限である。
それにしても、村人も手を貸したとはいえ、新人冒険者の二人が大ミミズを仕留めたというのは信じられない出来事である。だが、村長だけでなく、別の村人からの話を聞いても同じ事が返ってきたので事実なのだろう。
村長と大ミミズの所有について決めた後、俺は話題の新人冒険者を探す為に辺りを見回すと、三人の青銅等級冒険者に囲まれた新人冒険者を見つけた。
俺は村人を掻き分け、新人冒険者の二人の元へ向かう。
報告のあった通りの外見だ。
アケミ・クズノハ。簡易な服に皮鎧を着ている。頭の毛は無く、筋肉質で、所々肌に傷痕が残っている。俺よりも歳は若い。厳つい顔をしているので、歴戦の冒険者に見えるが、新人冒険者である。決して低レベルの人間には見えない。
エーリカ嬢。自称、魔術人形である少女は、人形と言うだけあり、人間離れした作り物のような美しさと優雅さがある。貴族の令嬢でも、これほど美しい少女を見た事がない。決して、冒険者に成ったり、中年のおっさんと行動を共にする風貌ではなかった。
そんな二人に俺は簡単に自己紹介をした。報告では何度も聞いていたが、直接会うのはこれが初めてである。
アケミ・クズノハ、不思議な男だ。
厳つい顔立ちなのに、話し方は柔らかい。年頃の女性のような話し方をする。立ち振る舞いやちょっとした仕草も女性ぽい。
中年のおっさんの低い声で女性のような話し方をしているが、まったく不自然に聞こえない。
色街に行けば、女性の真似をした男がチラチラと居るし、そういった飲み屋もある。ただ、そういった連中は基本、演技のような不自然さが見てとれる。たが、目の前の男からはそんな不自然さがまったく見られない。
混乱しそうになるが、あまりに自然体の為、違和感なく話せてしまう。
軽く会話をした後、俺は本題に入る。今後、ギルドの資金に直結する話なので、真剣な表情でアケミ・クズノハに大ミミズの処分について尋ねた。
アケミ・クズノハは大ミミズの価値をあまり理解しておらず、処分はギルドに任せると丸投げしてくれた。有り難い話なので、余計な事は言わず、大ミミズの処分は俺が引き受けた。
大ミミズを冒険者ギルドまで運ぶとして、このままでは大きすぎて運べない。
まず、大ミミズの腹を裂いていらない内臓を取り出す。内臓は後で燃やして、土の中に埋めて貰うように村長にお願いした。
中身がスカスカになった大ミミズを大剣でスパスパと輪切りにしていく。
もし、大ミミズが生きていたらこうも簡単に切れない。死んでしまうと魔力の影響がなくなるので、簡単に切れるのだ。
そして、村人から荷車や馬車を借りて、輪切りにした大ミミズを積んで、ダムルブールの街へと戻った。
まだ一匹残っているが、それは後で三人の冒険者に行ってもらおう。
街道を進んでいる道中、大ミミズ討伐の応援にきた銅等級冒険者数人と鉢合わせしたので、事情を説明し、引き返してもらった。
無事に冒険者ギルドに辿り着いた俺たちは、輪切りの大ミミズを冒険者ギルドの裏の空き地へと降ろす。
このままでは売り物に成らない。大ミミズは乾燥させないと売れないのだ。その為、乾燥させる場所を探さなければいけない。ここでそのまま乾燥させると、臭いが酷く、苦情が殺到する。乾燥場所は下町が良いだろう。
無表情のレンツにその事を説明し、大ミミズの乾燥処理を丸投げした。
ここまで手伝ってくれた三人の冒険者に、再度、リーゲン村まで行ってもらい、残りの大ミミズも持ってくるよう指示を出した。すげー嫌そうな顔をしていたが、正式な依頼として頼んだので、渋々と行ってくれた。
俺はこれから、商業ギルドに行くつもりだ。
俺たち冒険者ギルドだけでは、大ミミズを全部捌く事は出来ない。周辺の街や村、さらに中央にまで売りに出すには商人の手が必要になる。その所為で商業ギルドまで巻き込まなければいけない。お互い、持ちつ持たれつの関係であるので、大ミミズの儲けが減ると思ってはいけないのだ。
そういう事で、俺は商業ギルドまで行き、話を付けたのであった。
うん、今日の俺はよく働いた。
久々に定時に上がったし、妻の作った夕飯は美味かったし、ベッドに入ったら朝までぐっすりだった。
魔物との戦闘は出来なかったが、充実した一日であった。
翌日、ビルギッドの鋭い瞳に監視されながら、便所以外部屋に引き籠って、山積みにされた木札や羊皮紙を泣きながら整理する事に成ってしまった。
本日は、珍しく書類が一段落したので、大ミミズの乾燥状態を確認する為に貧民地区を訪れた。
ここは別世界のように臭い。建物も汚いし、住んでいる人間も汚い。露店に売られている食材に蠅が集っているのを見ると、ゴミでも売っているのかと疑問に思う。
繊細な俺では、絶対に暮らせない環境である。
無表情のレンツを先頭に、ある崩れかけの建物に入る。
この建物の屋上で大ミミズを乾燥させているのだ。管理させているのは三人組の青銅等級冒険者でヴェンデル、サシャ、マリアンネである。貧民地区の連中を使っても良かったが、手を抜いて大事な大ミミズを腐らせたり、食べられたりする可能性があったので、正式な依頼としてこの三人組に任せた。
屋上に上がると、風通しが良いおかげで貧民地区の臭い匂いは薄れている。その代わり、大ミミズの生臭い匂いが風下にいた俺たちに襲い掛かる。いつも無表情のレンツも眉をひそめていた。
管理している三人の冒険者は屋上で乾燥している大ミミズの輪切りを撤収しているところだった。
「雨は降りそうか?」
俺は曇天模様の空を見ながら、プリーストであるマリアンネに声を掛けた。
「いつ降り出してもおかしくありません。ギルマスも手伝ってください」
俺とレンツも生乾きの大ミミズの肉を担いで、下の空き部屋へ運ぶ。
全て運び出した頃、雨が降り始めた。間に合って良かったと胸を撫で下ろす。
「乾燥具合はどうだ?」
「まだ三日目です。肉が厚いので、完全に乾燥させるには、まだ何日はかかります」
「そうか……引き続き頼むぞ。俺たちは帰る」
密閉された部屋に大ミミズの肉が所狭しと置かれているので、臭いったらない。
三人の冒険者は嫌そうな顔をしているが、正式に依頼を受けている身なので、文句は言わせない。
そういう事で、俺たちは逃げるように建物を出たが、生憎の雨の為、建物の入り口で立ち往生。
「近くの飲み屋で雨宿りでもするか?」
「ここ貧民地区ですよ」
「温めたワインぐらいあるだろう。水で薄まっているがな」
「仕事がありますので、このまま帰ります」
ギルド職員は真面目な奴が多すぎる。前ギルマスのジジイを見習って欲しいものだ。
仕方が無いので、雨の中、冒険者ギルドまで走る事にした。
ずぶ濡れになってようやく冒険者ギルドに辿り着くと、雨の中、真っ白な布を被った小さな生き物が、おっさんと一緒に西地区へ歩いていくのを目撃する。妖精が人を拐かす場面に似ていた。
濡れたまま自分の部屋に戻り、体を拭いて、替えの服に着替える。
出かける前には、机の底が見えていたのに、なぜか今は書類で埋もれている。気のせいだと思い、机から視線を逸らし、窓から雨模様を見ていたらレナ嬢が部屋に入ってきた。
「ギルマス、アケミさんとエーリカさんのスライムの捕獲依頼が完了しました」
大ミミズの一件以来、レナ嬢にはアケミ・クズノハとエーリカ嬢について、逐一報告するようにお願いしてある。興味深い二人なので、これは俺のただの我が儘である。
「昨日今日の依頼だろ。やけに早いな。効率の良い方法でも見つけたか?」
「少し変わった方法です」
そう言うなり、レナ嬢がアケミ・クズノハたちが行った捕獲方法を細かく伝えた。
穴を掘って、そこにスライムを誘い出す魔術具を置き、罠にかける。
魔物を誘い出す能力は、ある一部の狩人や遊牧民が使える能力と聞いた事がある。エーリカ嬢は色々と面白い能力を持っているようだ。
それよりも……。
「音を記憶して、流せる魔術具ってのは何だ? 聞いた事が無いぞ?」
「言葉の通りで、録音機だそうです。風の出る玩具をエーリカさんが改造したとの事です。実物を預かっています。見ますか?」
流石、新しい物好きのレナ嬢。
俺は早速、録音機なる物を受け取り、使い方を聞いて、録音してみる。
『おい、録音機。しっかりと記録されてるか?』
大砲の筒から微かに雑音交じりの俺の声が聞こえる。
うん、面白い。俺の子供に上げたら喜びそうだ。
俺は何度も録音しては聞くを繰り返していると、レナ嬢に録音機の魔術具を取り上げられた。
「借り物なんですから、使い過ぎて壊さないでください。欲しかったら、直接、アケミさんたちにお願いしてください」
「へいへい」
「最後に報告が一つ。スライム捕獲の際、ポイズンスライムが一匹、確保されました。東地区の川で見つけたみたいです」
東地区といえば、工業地帯でそこに流れる川は汚染されている。その水の影響で変異したのだろう。
ズキリと無くなった左手が痛む。
まだ、ポイズンスライムに変異するだけなら脅威ではない。もし、このまま汚染が進めば、アシッドスライムに変異する可能性もある。あいつらは何でも溶かしてしまう恐ろしい魔物だ。俺の左手が良い例である。少し、工業ギルドに釘を刺しておいた方が良さそうだ。
「近い内、ギルマス同士の会合がある。その時に報告し、対策を練る。最悪、街の地下を大々的に捜査するかもしれない。心積もりはしておいてくれ」
そう伝えるなりレナ嬢は俺の部屋を退室し、代わりにビルギッドが入室した。その所為で、俺は夜遅くまで、書類と格闘する事になった。
あくる日、いつものように真面目に書類と格闘していると、これもいつものようにレナ嬢がアケミ・クズノハの報告に現れた。
「アナスタージアさんがアケミさんたちと一緒に依頼を受けたそうです」
アナスタージアといえば、冒険者ギルドの名物に成りつつあった『不動の魔術師』とか『漆黒の銅像』と呼ばれていた魔法使いで、三十日近くギルドの椅子に座り続けていた人物だ。彼女の生い立ちを知っているので、俺や職員、他の冒険者も彼女をそっとしておいた。
俺自身、彼女の父親が亡くなった事件の事は知っている。仮にもギルマスだからな。そのギルマスの役職の所為で、俺も歯噛みをした。
あの日、ちょうど別の街で会合があり、俺が知ったのは事後報告であった。もし、他の街に行っていなければ、俺自らブラック・クーガーを仕留めに走ったのに……。まぁ、終わった事だ。悔やんでも仕方ない。よくある話だ。
そんな彼女がアケミ・クズノハと一緒に依頼を受けたのか。これは面白い組み合わせである。ますます、目が離せないぜ。
「アケミさんたちは、三十六匹のホーンラビットを討伐しました」
「ほう、結構な数を仕留めたな。森の中まで入って行ったのか?」
「いえ、エーリカさんの魔物を誘い出す能力で、街道沿い近くで討伐したそうです」
「街道近くで三十六匹? それは多いな」
「はい、やはり、森の中で異変が起きていると考えた方が良いと思います」
魔物とはいえ生き物だ。何らかの理由がなければ、今までの生活圏を変える事は無いだろう。これが単純に増え過ぎただけなら問題ないが、もし、森の中で厄介な魔物が生息していたら、この街にも被害が起きる可能性が高い。早急に調査が必要だろう。
そこである事を思い出した。
明後日から二日間、ビルギッドが私用で休みになる。
危険な魔物がいるかどうか分からない状況で、若手の冒険者を使って調査するには危険がある。逆に中堅以上を雇い、何も無ければ、依頼料が勿体ない。
という事で、お金の掛からない俺が行くしかないな。
ついでに、青銅等級冒険者のあの三人も呼んでやろう。毎日、毎日、大ミミズの乾燥だけでは飽きているだろうしな。元銀等級冒険者の俺が、しっかりと教えてやろう。うん、良い考えだ。
その事をレナ嬢に伝えると「秘書のビルギッドさんに相談してください」と言われた。残念だが、当のビルギッドは野暮用で席を外している。戻ってきた時には、俺は忘れているので、今決めても問題ない。
「そういう事で、ヴェンデル、サシャ、マリアンネが来たら、伝えといてくれ。ああ、大ミミズの乾燥はレンツに任せよう。あいつは嫌な顔をせず、仕事をしてくれるはずだ」
「私、どうなっても知りませんからね」
そう言って、レナ嬢は退室して行った。
うんうん、明後日は森で狩りをする。
楽しみである。
三人の青銅等級冒険者はギルマスに気にいられてしまったみたいです。




