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アケミおじさん奮闘記  作者: 庚サツキ
第四部 ドワーフの姫さま(仮)とクリエイター冒険者

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318 幕間 アーロンとアーベルの追想 その4

 三日間、酒を飲みまくったフィーリンのおかげで、ドワーフの村に滞在できるようになった。

 フィーリンは壊したゴーレムを直すか、新しく作る為、村外れの無人の工房に寝泊りする事になる。

 俺とアーロンは、ドムトルという若いドワーフの家に住まわしてもらう事が決まった。

 ただ背の低いドワーフの家だ。天井が低いので、常に背中を丸めていなければいけない。さらにベッドも小さいので、ここで寝泊りするのは無理があった。

 俺たちが寝泊りできそうなのは、大量の酒樽を保管してある食堂か、単独の工房として作られたフィーリンの仮住まいだけ。野宿ならまだしも、見た目年頃のフィーリンと一緒に寝泊りする訳にはいかない。

 そこでドムトルの家の横に使われていない倉庫があったので、そこを破壊する。ドムトルが「何て事をするんだ!?」と怒鳴るが、俺たちは「新しく作るぞ」と数人のドワーフを連れてきて新しく部屋を作った。

 さすがドワーフというべきか、土魔術を使っているとはいえ一日で部屋を完成させる。ベッドはまだだが、これで数日ぶりにゆっくりと眠れるだろう。



 なぜかフィーリンがドワーフたちに気に入られた。

 底なしに酒を飲む事で気に入られ、使われていなかった工房の手入れで鍛冶作業をした事で気に入られ、さらに食料調達の際、迷いの森に入で魔物を蹴散らした事で気に入られた。その為、今ではフィーリンの事を姫さまと呼ぶようになった。

 それからというもの、ドワーフたちは毎晩のように宴会を開き、フィーリンと一緒に朝まで浴びるように酒を飲んでいる。

 そんなある日、フィーリンに「ゴーレムの方は進んでいるのか?」と尋ねたら、「まったく全然……たははぁー」と酒を飲みながら笑っていた。ゴーレムについては、フィーリンとドワーフの間で交わした約束。俺たちは関係ないので、「そうか」と肉を齧るとドワーフの喧嘩に参加した。


 俺たちは言うと、朝食を摂ると食後の運動として迷いの森に入り、魔物どもを狩っていく。その際、ドワーフたちの土産として普通の獣を持って帰ると女ドワーフから喜ばれた。

 昼からはドワーフたちの手伝いをしたりする。石切り場で岩を運んだり、鉄打ちの補佐でデカいハンマーを振ったり、汚れた食堂を掃除したりした。どれも力仕事で気持ちがいい。

 たまに守備隊長のレギンを中心に若いドワーフが戦闘訓練をしているので、俺たちも参加する。ディルクと違い、ドワーフたちは頑丈なので、無茶な事をしても大丈夫。これが結構楽しくて、訓練を見つけ次第、乱入するのが定番になった。

 日が傾くと食堂でドワーフたちの宴会に参加する。

 俺とアーロンは肉を食っては酒で流し込む。ドワーフたちは逆で、酒を飲みながら合間に肉を食う。

 酒よりも肉の俺たちは、腹一杯になるとサウナに入ってから寝る。

 それの繰り返し。規律正しい生活で心身共に充実していた。


 そんなある日、酒の在庫が無くなりそうだとか、酒が買えなくなったとか、フィーリンが変な連中に狙われているという話が耳に入る。村に滞在しているので、俺たちからも案を出し、色々と相談に乗った。


 いつも通り朝の散歩に出かけると魔物の集落を発見した。

 豚の魔物、猪の魔物、毛むくじゃらの魔物、ウルフや猫の魔物と色々な魔物が集まって生活をしている。

 俺たちの姿を見た豚が「ピギィー、ピギィー」と叫びながら向かって来たので、俺たちは武器を構えて、魔物の集落に突撃した。

 俺とアーロンは、向かってくる魔物を斬り伏せていく。

 騒ぎを聞きつけたのか、途中からゴブリンや猿の魔物も加わり、乱戦になった。

 そして、魔物の数が残り僅かになった時、魔物どもは俺たちから逃げるように森の中に入って行った。


「魔物なら人間を襲え!」

「最後まで戦いやがれ!」


 俺たちは武器を振り回しながら魔物の後を追い掛ける。

 魔物どもが作った道を進み、また開けた場所に出る。

 そこで俺たちはあいつらに出会ったのだ。



 俺たちが住んでいるダムルブールの街の冒険者に出会った。

 一組は青銅等級冒険者で男二人、女一人で組んでいる。どいつもひ弱そうな体付きだ。

 もう一組は、体付きの良いおっさんと年端もいかない少女という訳の分からない組み合わせの鉄等級冒険者。さらにエルフの女までいる。

 ドワーフたちの噂話を思い出したが、同じ同郷の同じ冒険者という事で、すぐに意気投合する。

 話を聞くに、ドワーフが酒を買い漁っている事で貴族から依頼が出たらしく、わざわざドワーフの村に来たらしい。

 さらにフィーリンの姉妹との事で、ついでに逢いに来たとの事。似ていない姉妹だが気にしない。そう言う事もあるさ。

 俺たちが村まで道案内をするが、汚れた体を洗う為、すぐに別れてしまう。

 魔物を蹴散らし、沼で体を洗い、村に戻るとすでに連中は、ドワーフたちに認められていた。

 俺たちは三日も掛かったのに、連中は半日も経っていない。

 理由を聞くと、デスフラワーの酒で勝負し、底なしのドワーフに勝ったらしい。

 中々見どころのある連中だ。



 連中が来てから日常の流れが変わった。

 まず変わったのは、遅くまで宴会をしなくなった事だ。酒の在庫がないのが理由だが、主役であるフィーリンがゴーレム作りに専念する為に朝方まで飲む事が無くなったのだ。

 髭面でまったく分からないがドワーフたちはどことなく寂しそうだった。だが、姉妹の再会と約束していたゴーレム作りに為、渋々見守っている。

 もう一つ変わったのは、ドワーフたちが本格的に酒作りを始めた事だろう。それだけ酒の在庫がなく、他の場所から調達する術がないので、自作の酒で乗り切るつもりらしい。


 俺たちはと言えば、後輩の面倒を見る事にした。

 冒険者というのは、いつ死んでもおかしくない生業だ。知り合いの何人かは魔物にやられて帰ってこれなかった。酷い怪我で引退した奴はもっといる。

 そうならない為にも、年齢も経験も等級も上である俺たちが、未熟な後輩を導いてやらなければいけない。

 そう言う事で、一番暇そうにしている青銅等級冒険者の三人を引き連れて、迷いの森の手前までくる。

 「もしかして……」と三人が青い顔をすると、「もしかしてだ」と言って、森の中へ放り込んでやった。

 青銅等級とはいえ、それなりの経験を積んでいる。今さら武器の振り方や握り方など教えない。

 やる事は一つ。実戦経験だ。

 運の良い事に迷いの森は一歩進むたびに魔物が襲ってくる。冒険者の訓練の為に存在する森と言って良いだろう。

 期待通り、森に入るとすぐに枝や蔦が地面を這うように伸びてくる。

 「気持ち悪い!」とプリーストのマリアンネが盾持ちのヴェンデルと短剣のサシャに守られるように叫んでいた。

 地面ばかり注意していると、花の魔物が種を飛ばしてくる。さらに上空から針鳥やナイフのような爪を持つ鳥が襲ってくる。

 上下左右からの攻撃に三人は、身を寄せ合いながら防ぎ、機会を見て反撃していた。

 お互いの短所を補いながら、長所を生かしている。長年、三人で行動をしていたのが分かる。三人で一人。それなりに見どころのある後輩である。

 ただ、それでは青銅等級冒険者で終わるだろう。もっと上を目指すなら個人の力量を上げなければいけない。


「何を遊んでいる。まだ入口だぞ」

「もっと奥に行けば、豚や猪がいる。斬りがいのある魔物だ。そこまで行くぞ」


 俺とアーロンは、伸びる枝と蔦を踏み付け、バシバシと当たる種を無視し、上空から襲ってくる鳥を払い除けながら、三人を引っ張り奥へと進んだ。


 本当に危なくなったら助ければ良いし、プリーストのマリアンネがいるので、骨の二、三本折れても問題ない。そう思い、三人に豚の魔物を押し付けたら、目立った怪我もなく退治する事が出来た。

 貧弱な体をしている割に、なかなか期待できそうな後輩で鍛えがいがある。

 村を出るまでに鋼鉄等級まで強くしてやろうと、朝は俺たちと一緒に迷いの森へ、昼はドワーフたちと肉体労働、夜は大量の肉を食わせてやった。

 尚、マリアンネはゴーレム作りの手伝いと言う事で、ヴェンデルとサシャの二人が対象だ。

 そうしたら、なぜか日に日に痩せていった。

 なぜ筋肉が付かん? 俺たちは野菜だけで大きくなったぞ! ……ディルクといい、まったく分からん。


 

 ゴーレム作りの手伝いとして、今まで入った事のない範囲の森へ行った。そこで天井が落ちてくる訓練施設を発見。ヴェンデルとサシャにも教えてやり、ここが朝の散歩場所になった。

 しばらくすると、ゴーレム作りも佳境に入り、魔石集めの依頼がきた。

 ヴェンデルとサシャ、それと数人のドワーフを連れて、魔物狩り。いつもの事で特に問題ない。


 数日後、食堂前の広場に岩の塊が鎮座していた。人間のような岩で、頭があり、胴体があり、手足がある。


 これがゴーレムか。

 壊したゴーレムよりも強そうだ。

 完成したら、一度手合わせをしよう。


 そう思いつつ迷いの森へ向かう。

 俺たち兄弟とヴェンデルとサシャ、そして数人のドワーフで森を開拓し、道を作っている。

 俺たちの作業は、邪魔な大木や石を破壊する事。さらに襲ってくる魔物を退治する事だ。

 ガンドールとエギルの頼みだが、道作りは農作業に似ているので、率先して作業にあたった。


「アーベル、気づいているか?」


 岩や切り株を掘り起こしているドワーフたちを見ながらアーロンが言う。


「ああ、森だろ。……静かだ」


 俺は周りを見回して頷いた。

 いつも迷いの森に入っているので分かる。

 魔物がほとんどいない。……いや、居るにはいるのだが、襲ってくる数が少ない。


「襲ってこないのは良い事じゃないか。作業が捗る」


 魔物の警戒をしているサシャの言葉に、同じく警戒をしているヴェンデルは首を振った。


「静かというか……何かピリピリとした感じがする。……気味が悪い」


 ヴェンデルの言葉に俺とアーロンは頷く。気味は悪くないが、森の奥から緊張感が漂っている。

 より一層警戒を強めていると、森の入口から一人のドワーフが「大変だ!」と駆けてきた。


「馬場内に魔物が入り込んだ」

「どうせ一匹や二匹だろ。そのぐらい自分たちで何とかしろ」

「いや、十匹ぐらいだ。このままだと家畜に被害がでる」

「十匹なら何とかなるだろ」


 ドワーフたちが言い合っていると、「借りている馬がやられたら大変だ」とヴェンデルとサシャが駆け出した。それを合図に俺たちも馬場へ向かった。


 馬場には十数匹のゴブリンがいて、一人のドワーフが家畜を移動させながら戦っていた。

 俺たちが馬場に入ると、あっという間に解決した。


「何でゴブリンが入り込んでいるんだ? 結界はどうした?」

「結界は問題ない。数日前に確認した」


 馬場を管理しているドワーフが髭を触りながら「間違いない」と頷いている。

 だが、すぐに森の奥がザワザワと揺れ出し、木々を倒しながら大量の魔物が現れた。


「何が問題ないだ! 昼間っから酔っぱらってるんじゃねー!」

「酔ってねーわ! ……って、あー、結界石を壊しやがった! どうなってやがる!?」


 馬場と森の境にある石柱のような結界を猪の魔物が体当たりして破壊した。

 

「結界の元が壊れている可能性が高いな」

「結界の元って何だ?」


 ヴェンデルの問いにドワーフが答えた。

 馬場と森の境にある結界石は補助的な物で、大本の結界石は森の中にあるそうだ。それが何らかの理由で機能しておらず、魔物が侵入してしまったらしい。


「つまり、森に入って、結界石を直せば良いんだな?」


 俺が言うと、ドワーフたちは頷いた。


「俺とアーベルがドワーフを引き連れて森に入る。お前たちは、家畜を逃がし、応援を呼べ。その間、侵入した魔物どもの足止めだ」


 アーロンが素早く指示を出すと、「結界を直せる奴は付いてこい」と駆け出した。

 二人のドワーフと共に俺も走り出す。だが、すぐに「遅い!」と一人のドワーフを掴むと前方を走るアーロンに投げた。クルクルと回転するドワーフがアーロンの背中にぶつかるとそのまましがみ付く。もう一人のドワーフを俺の背中に引っ付けると全速力で魔物の集団にぶつかった。

 アーロンの剣と俺の斧でゴブリンとワーウルフの集団が血肉を巻き散らしながら空を舞う。

 四つん這いに突進してきた猪の魔物に斧を投げて頭をかち割る。

 豚の魔物は剣ごとアーロンが叩き斬った。

 数が多いので、大分斬り漏らしているが、俺たちが鍛えたヴェンデルとサシャ、そして頑丈なドワーフがいるので、村は何とかなるだろう。

 そう言う事で、俺たちは魔物を斬りながら森の中へ入っていった。



 ………………

 …………

 ……



「お前たち、奥に行き過ぎだ! 戦いに集中し過ぎるな!」

「結界石は向こうだ。戻れ、戻れ!」


 森の奥へと入り過ぎた俺たちは、「そうだった、そうだった」と魔物の死骸を踏み潰しながら戻る。

 背中にしがみ付いているドワーフの指示通りに森の中を進むと、奥から若い女の声が聞こえた。


「おい、誰の声だ? 魔物か?」

「知らん。見に行けば分かる」


 ガスガスと茂みを掻き分けると円形に開けた場所に出た。

 中央には祭壇のような石柱が立っている。あれが結界石なのだろう。

 その結界石の横に黒いローブを羽織った人物が立っていて、腕を伸ばしながらブツブツと呟いていた。


「おい、そこで何をしている!」


 アーロンが怒鳴るように尋ねると、謎の人物はビクッと体を跳ねながら振り向いた。深々とフードを被っているので顔は見えないが、雰囲気からして人間で間違いない。


「おい、何をしているって聞いているんだ!」


 もう一度尋ねると、謎の人物は口を開く代わりに俺たちの方へ腕を伸ばした。すると、奥の茂みから緑色の肌をした一つ目の巨人が現れた。


「森の巨人だ!」


 背中にしがみ付いているドワーフの腕に力が込められる。

 森の巨人は、結界石を迂回すると右手に持っている大木を持ち上げた。

 「どうする?」と心配そうにドワーフが尋ねるが、俺は「こいつも狩り飽きている」とアーロンと一緒に森の巨人に駆け出す。

 森の巨人の足元まで来ると、大木が振り下ろされる。

 俺たちは左右に飛んで大木を躱す。

 ドコンッと大木が地面に減り込むと、俺は振り下ろした腕に斧を叩き付け、斬り落とした。

 片腕を無くした森の巨人が痛みで身を屈めると、背後に回ったアーロンが片足に剣を叩き付け、地面に倒した。

 ドスンと倒れた森巨人の横腹に斧で叩き斬り、アーロンは片目に向けて剣を突き刺した。


 森の巨人が絶命すると、謎の人物は森の中へと逃げていく。

 魔物を(けしか)けただけでなく、さらに逃げ出したのだ。

 完全に怪しい奴。

 つまり、斬り殺して良いって事だ。

 俺とアーロンは背中に背負っているドワーフを結界石に放り投げると、謎の人物を追い掛けた。

 「おい、魔物が来たらどうする!?」と叫ぶドワーフに、「自分らで何とかしろ!」と吐き捨てながらズンズンと森の奥へと進む。

 花の魔物や鳥の魔物の攻撃を受けながら走り続けると、すぐに謎の人物に追い付いた。

 謎の人物は俺たちを待っていたかのように岩の上に座っている。

 俺たちが武器を構えると、謎の人物はすくっと立ち上がり滑り落ちるように岩の背後に移動した。

 

 隠れても無駄だ!

 岩ごと斬ってやる!


 俺は斧を構えると目の前の岩に向けて振り下ろした。

 ガツンッと予想していなかった衝撃が手を伝い、勢いのまま地面に倒れる。

 「何をしているんだ?」とアーロンが手を差し伸ばし、俺を立たせてくれた。

 なぜか軽くなった斧を見ると、斧刃と柄の接続部が圧し折れていた。


 まさか、岩ごときで斧が壊れるとは……。


 苦々しい顔をしていると、岩が一人でに動きだす。

 岩には四本の足が生えており、地面に接していた部分から細長いものが伸びだした。


「おいおい、こいつロックタートルだぞ」


 非常に硬いで有名な亀の魔物。

 どうりで俺の斧が負ける訳だ。


 ロックタートルは、恨めしそうに俺たちを見ると、ドスドスとゆっくりとした足取りで歩き出す。そして、すぐにドスンと地面に落ち、また岩へと化けた。

 ロックタートルに集中していた所為か、肝心の謎の人物はいなくなっていた。


「ちっ、逃がしたか……」

「いたいた、兄貴、いたぞ!」


 「どこだ?」とアーロンが森の中を見回すので、「違う!」と俺は上空に指を伸ばした。


「あっ、ワイバーン!」


 木々の隙間から覗く空に羽の生えたトカゲが飛んでいる。


「やはり、いやがった。さっさと山に登ればよかったな」


 俺たちの目的は、ワイバーンだ。

 ワイバーンを狩る為にここまで来た。

 迷いの森が面白くて、すっかり忘れていたが、今思い出したので問題ない。


 俺たちは元来た道を走り、ドワーフたちの元へ戻った。


「どんな状況だ」

「機能が停止しているだけで、壊れている訳じゃない」

「じゃあ、解決した訳だな」

「そう簡単な話じゃない。魔法陣が消されているので、書き直さなければいかん。それに補助の結界石も作り直さなければいかん。今は応急処置程度の事しか出来ん」

「そうか……後は任せる。俺たちは行くぞ」

「行くって、どこに行き気だ!?」


 俺は森の巨人が握っていた大木を肩に担ぐと……


「ワイバーン狩りだ!」


 とアーロンと共に駆け出したのだった。


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