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アケミおじさん奮闘記  作者: 庚サツキ
第二部 かしまし妖精と料理人冒険者

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131/347

131 地下水路の死闘 その後

 レイピアの光が無くなり、部屋が暗闇に染まる。

 地面の上で倒れている私の上にさらに暗い影が覆いかぶさる。

 目の前にオークが立ち塞がった。

 

「ああぁぁーーッ!」


 目の前の陰に向けて叫ぶ。


「ウガガァァーーッ!」


 私の叫びに応じるように、目の前の影から怒声が発せられる。

 大気を震わせる怒声は、痛む頭に響き、それだけで気絶しそうになった。

 オークの腕が持ち上がるのが気配で分かる。

 私を殴り殺すつもりなのだろう。

 

「殺せるものなら、殺してみろーッ!」


 痛む頭を我慢して、再度叫ぶ。

 自分の叫び声で、意識を失いそうになる。

 言葉が通じているとは思えないが、別に構わない。

 暗闇の中、喚き散らす。

 意味のない罵詈雑言をオークに浴びせる。

 傍から見たら何て醜い姿だろう。

 だが、それで良い。

 私に拳を叩き付けるタイミングを計っているオークに、後方の音が聞こえなければそれで良い。

 オークの影から真っ赤な瞳が見えた。


 もう無理か……やられる。


 ぐっと目を閉じると……。


 ズリズリズリ……


 オークの真後ろから地面を擦る音が聞こえた。

 拳を振り下ろそうとしたオークは、後ろを振り向く。

 私はすぐに立ち上がり、オークの腹に刺さっているレイピアを掴み、魔力を流す。

 一気にレイピアが光り輝くと、オークはビクリと体を震わせる。

 オークの後ろには、部屋を覆い尽くすほどのプルプルとした黄色いゼリーが迫っていた。

 残り僅かの魔力をレイピアに注ぎながら、オークを後ろへと押し込む。

 突如、現れた巨大アシッドスライムに驚いたオークは、レイピアの痛みも合わさり、後ろへと倒れた。 

 プルンっと音と共にオークが巨大アシッドスライムの体内に飲み込まれる。

 アシッドスライムの体内に入ったオークは、水の中に入ったように鈍い動きで、もがき苦しみだす。

 外に出ようと手足を前後左右に動かすが、壁に遮られたようにスライムの体内から飛び出す事が出来ない。

 スライムの中で暴れるオークの体が、徐々に溶けていく。

 緑色の皮膚が溶け、ピンク色の筋肉が露わになる。そして、血液をまき散らしながら、筋肉もグズグズに千切れ、溶け始めた。


 あちゃー、私のレイピアごと入っちゃったよ!? このままでは、レイピアも溶けちゃう!


 オークの腹に刺さったままのレイピアは、柄だけ外に出た状態でスライムの中に入っている。

 私は両手でレイピアの柄を掴み、思いっきり引っ張った。

 

「グガガァァーーッ!」


 プルプルと震えるアシッドスライムの体内からレイピアと共にオークの上半身が飛び出してきた。

 皮膚や筋肉が酸で焼け爛れ、真っ赤な血肉が滴る手で私の首を掴んだ。


「……ッ!」


 スライムの体液がついた手で首を絞めるので、私の皮膚も酸で焼かれていく。

 オークの下半身は未だにスライムの体内に捕らわれている。その所為か、スライムの引き戻す力が強く、私はオークの上半身と共にスライムの体内へ近づいていく。

 

 嫌だ!

 このままオークと共にスライムの体内で心中するなんて、絶対に嫌だ!


 歯を食いしばり、力一杯にレイピアを引っ張ると、焼け爛れたオークの腹からすっぽりと抜けた。

 そして、すぐにレイピアのナックルガードでオークの顔面を殴る。

 ズルリとオークの皮膚が剥がれ、ナックルガードにへばり付く。

 何度も何度も殴り、皮膚も筋肉もそげ落ちたオークであるが、未だに腕の力を緩めず、私をスライムの中へ引きずり込もうとした。

 オークの腕もスライムの体液でボロボロになっており、私の首を絞め殺す力はない。それでも、全く離す気配はない。

 恐ろしい程の執念である。

 それならと、私はレイピアになけなしの魔力を注ぐ。

 グラグラと足元が揺れ、一瞬、視界が暗転する。

 だが、すぐに元に戻り、バチバチとスパークするレイピアを振り、オークの腕を切り落とした。

 ドサリとオークの片腕と共に後ろへ倒れ、せき込んだ。

 片腕を失ったオークは、トプンと音と共にスライムの体内へ戻っていった。

 腕を斬られた先から肉が剥がれ、骨が露わになっていく。

 オークは苦しみの余り、スライムの体内で大きく口を開けると、スライムの体液がオークの口の中に入っていく。すぐに喉からお腹へと内側から溶かされ、体に穴が空き、血や肉や内臓をスライムの体内に散らばっていく。そして、血や肉や内臓もスライムの体液で溶かされ消えていった。

 オークが骨になるまであっという間である。

 とんでもない酸性度だ。

 片腕でも突っ込んだ日には、蠅男の胃液で溶かされる右手みたいになるだろう。



「ふぅー……」


 終わった。

 力が抜けた私は、手足を地面に投げ出し、座っている。

 魔力が無くなりつつあるレイピアが、徐々に光が消えて、周りが暗くなっていく。

 私を苦しめたオークは、巨大アシッドスライムの体内で骨になってふわふわと漂っている。


 何とか生き残れた。


 ティアと合体し、不安定だった魔力を治してもらっていなければ、ゴブリン相手に死んでいた。

 そして、光の魔力弾でスライムを刺激しなければ、今頃、オークにも殺されていた。

 ティアとスライムには感謝しかない。

 ティアにはもう会えないけど、私の中で生きている。

 彼女の為にも、頑張って生きよう。

 

 それにしても、綺麗な骨格標本である。

 プルプルと震える黄色いスライムの中に、綺麗に溶かされたオークの骨。

 ちょっと見惚れてしまう。

 それにしても、何でスライムは骨まで溶かさないのだろうか? ただの好き嫌いなだけなのかな。それとも栄養にならないから溶かさないだけなのか? ……不思議である。


「えっ!?」


 休憩しながら、そんなどうでも良い事を考えていたら、プルプルと震えていた巨大アシッドスライムがズリズリと私に近づいてきた。


 ちょっと、ちょっと、何で近づいてくるの!?

 オークを食べたんだから、お腹一杯でしょ!

 まだ、食い足りないの!?


 ズリズリと近づくスライムから距離を取るために、私も尻もちを付きながら後ろへズリズリと下がる。

 だが、すぐに壁際に行きあたり、逃げ場が無くなってしまった。


 うっそー!

 折角、オークを倒したというのに、今度は私の命の恩人である巨大アシッドスライムが相手なの!?

 こんな奴、どうやって、倒すのよー!



 ―――― 魔力抜きよー ――――



 すでに魔力不足で気絶しそうなぐらいに頭が痛いのに、これ以上魔力を使うの!

 もう……さっき、誓ったばかりだ!

 やってやる!


 自暴自棄に近い私は、レイピアを力強く握ると、残りカスの魔力を集め、レイピアに流す。

 一瞬で視界が暗転し、倒れそうになる。

 眼球が圧迫されて、瞼を開ける事が出来ない。

 鼻の穴から真っ赤な血が垂れて、皮鎧を汚す。

 それでもレイピアに魔力を流し、スパーク付きのレイピアを作り出した。

 そして、目と鼻の先にまで迫ったスライムにバチバチと光り輝くレイピアの刀身を突き刺した。

 ブルブルと震え出すスライムの表面が波打つ。

 黄色い色をしたスライムの体内で、レイピアの輝きが広がり、スライムの色が目まぐるしく変化する。

 レイピアの刀身を避けるようにスライムがへこみ、某有名シューティングゲームの泡ボスみたいになっていく。

 私は、さらにレイピアを突っ込む為に腕を伸ばす。

 目指すは核。

 へこむ先にふわふわと浮かぶ赤い色をした核が見えた。

 魔力を使い過ぎで鼻血が止まらない。視界が真っ赤に染まっている。頭痛が酷過ぎて、意識が薄れていく。

 フラフラとする体で腕を伸ばした所為で、体の一部がスライムに触ってしまい、腕毛だけでなく皮膚が焼け爛れていく。

 

「……ッ!」


 焼ける痛みで意識が戻る。

 覚悟を決め、大きくへこんでいる場所に体ごと突っ込んだ。

 頭や肩や腕が焼ける中、レイピアを握っている腕に鈍い衝撃が伝わる。


「これで終わりだぁー!」


 雄叫びを上げて、さらにスライムの奥へ突っ込むと、ガツっと衝撃と共に石が砕ける音が聞こえた。

 巨大アシッドスライムの体がブルンと大きく震えると、ゼリー状の体が液体になり、身を乗り出していた私の体に降り注ぐ。

 バシャバシャと体中にスライムの体液で汚れる。

 核を壊した所為か、スライムの体液を浴びても、焼けたり溶けたりする事はなかった。

 そして、私は腕を伸ばしたまま、地面に倒れ、オークの骨と添い寝するように意識を失った。


 

 ………………

 …………

 ……



 頭の痛みで目が覚めた。

 薄暗い部屋には、松明が灯っており、ゆらゆらと揺らめく炎で影が揺らめいている。

 なぜか、部屋の天井に穴が空いており、薄暗い部屋の一部を月明かりが照らしていた。

 

「あっ、クズノハさんが目覚めましたよ」


 土がむき出しの地面に寝かされている私の横に、青銅等級冒険者のマリアンネと鋼鉄等級のルカが私の顔を覗きこんでいる。

 ルカの手伝いを借りて、ゆっくりと上体を起こす。

 未だに頭痛が酷いが、魔力不足の時と比べ、幾分ましになっている。

 体中の痛みやアシッドスライムの火傷などは、ほとんどが治っていた。


「もしかして、治癒をしてくれたの?」


 マリアンネとルカが回復魔法が使える事を思い出し尋ねたら、二人はコクリと頷いた。


「おじ様、無事で良かったです」


 アナの声が聞こえ、後ろを振り向くとエーリカとアナがいた。

 

「あたしが無事だって言ったじゃない。死んじゃいないわよー」


 なぜか、ティアの声が聞こえる。

 良く見ると、アナの胸元にティアの姿が見えた。


「えっ、ティア? 何でいるの?」

「何って? 逆に何であたしがこの場にいる事で驚いているのよー」

「だって、私と同化していなくなったんじゃ……あれ?」

「ええ、おっちゃんと合体して、いなくなったわよー」


 なぜかアナが合体と聞いて、顔を赤らめている。何を想像しているのだ?


「じゃあ、何でいるの?」

「おっちゃんと合体したのは分身体の一体よ。おかげで一体分、減っちゃったわー」

「……ああ、分身体ね」


 分身体か……便利だね。


「おっちゃんと合体する前に魔術契約をしたから、あたし自身パワーアップして、最大で十五体の分身体が作れるようになったのよー。でも、おっちゃんの魔力を直す為に、一体をおっちゃんの体と合体したから、今は十四体しか分身体は作れなくなっちゃった。おっちゃん、一体分、しっかりと働いてよねー」


 うーむ、妖精とは何て便利な生き物なんだ。

 勝手な事ばかり言っているけど……。


「ご主人さま……」


 今まで黙っていたエーリカが私の前に進むと、「むー」と唸りながら私の胸板をポコポコと叩き出した。

 慰労会をしている途中に私が急にいなくなったのだ。相当、心配させただろう。

 そんなエーリカを好きなようにさせる。その代わり、頭を優しく撫ぜた。


「……浮気者」


 エーリカの呟きで、頭を撫ぜていた手が止まる。


「エ、エーリカ……何を言っているのかな?」

「ご主人さまは、浮気者です。ティアねえさんと契約魔術する事は百歩譲って納得しますが、よりにもよって、ティアねえさんと合体するとは……わたしもご主人さまと合体します」


 エーリカの「合体」と言う言葉で、再度、アナが真っ赤な顔をしながら目をキラキラしだした。

 変な雰囲気を感じとったマリアンネとルカは、「ちょっと、奥を見てきます」とそそくさと退散していく。

 そもそも、ティアの言う「合体」とエーリカの「合体」は意味が違う。


「アナ、勘違いしないでね。決して、やましい事をした訳じゃないからね」


 馬鹿な事を言うエーリカを無視して、私は早口で私とティアに起きたオークとゴブリンの騒動を説明した。決して、艶めかしい情事をしていた訳ではない事を強調しながら……。


「うんうん、そういう事。さすが、あたしねー。おっちゃんも助ける事が出来たし、行方不明のおっちゃんを探し出せたしで、一番の功労者はあたしで決まりよねー」


 私の横に移動したティアは、無い胸を反らしながら自信満々に自己満足している。

 まぁ、たしかにティアがいなければ、今こうしてエーリカたちと話す事は出来ないでいただろう。


「それはそうと、何でエーリカたちがここにいるの? そもそも、ここって何処なの?」


 私の胸から離れようとしないエーリカを無視して、今まで疑問に思っていた事をアナとティアに聞いてみた。

 無駄な話が多いティアを中心に私が行方不明になった後の話を教えてくれた。

 

 慰労会中に突如姿を消した私。

 そんな私を探す為に、エーリカたちは『カボチャの馬車亭』を中心に探し始めた。

 酒の入ったギルド職員や冒険者は、女性と遊んでいるとか、建物の影で吐いているとかで、真剣に探す事はしなかったが、私と一緒に行動していたティアの思念を受け取ったティアが大量のゴブリンの映像を見て、ギルド職員や冒険者も本格的に捜査し始めた。

 そして、街中に異変が起きていないかと走り回っていたギルドの一人が、数体の野良ゴブリンを街中で見つけ、大騒ぎに発展したそうだ。

 夜も更ける中、所在の分かる冒険者を叩き起こし、緊急のゴブリン退治が行われる。

 それと同じ時、私と魔術契約をしたティアの力が上がったおかげで、分身体同士の情報供給の力が増し、私と一緒にいたティアの所在地が離れていても分かるようになり、私の元まで来る事が出来たそうだ。


「つまり、ここは街の地下を走る地下水路だったわけか」

「ええ、ここは東の工業地区の地下になります」

「あたしの存在を感じて近くまで来たけど、草の根を掻き分けてもおっちゃんのハゲ頭すら発見できなかったのよー。それで、もしかしてっと思って、エーちゃんに穴を掘ってもらった訳よー」

「わたし、頑張りました」


 私の胸にしがみ付いているエーリカが顔を上げて、満足そうな顔をしている。よくよくエーリカの顔や服装を見ると、土で汚れていた。

 つまり、この部屋の天井に穴が空いているのは、エーリカがドリルで掘ったせいらしい。


「今は、地上班と地下班と別れて、冒険者がゴブリンを捜索し退治して回っています。ギルマスと元冒険者の方も頑張っていますよ」


 ああ、あのおっさんたちか……喜々として走り回っている姿が目に浮かぶ。

 酒をたらふく飲んだ後だというのに元気な事だ。


「ラースの兄ちゃんは、青い顔をしながら参加していたわねー。途中で吐いている姿を見かけたわー」


 ギルマスだけでなく、白銀等級のラースとナターリエも参加しているので、ゴブリン退治は問題なさそうだ。

 それにしても、この騒動の原因は何だったのだろうか?

 たまたま大量のゴブリンとオークが街の地下水路に集まり、たまたま私が捕らわれたのだろうか?

 偶然が重なっただけの可哀想な被害者なら良いのだが……。

 ただ、どうもゴブリンたちの行動を見ると、私にも原因がありそうに思えた。

 私の為に起こした騒動。

 見えない糸に捕らわれ、良いように遊ばれているような気味悪さを感じる。

 不安に駆られた私は、ぶるりと震える。

 そんな私に気が付いたエーリカは、私の胸から離れ、「帰りましょう」と提案した。


「ギルドに報告をしなければいけないし、事後処理もしなければいけないんじゃない?」

「ご主人さまの話を聞く限り、生死を掛けた危険な状況でした。魔法で傷を治っていますが、今のご主人さまは、すぐに休息が必要です」

「おじ様を発見した時にギルマスには一言言ってあります。ギルドの報告は明日にしましょう」


 それならと、エーリカとアナの手を借りて、立ち上がる。

 私の倒れていた横にオークの骨が散らばっていた。その近くに、緑色をした親指サイズの魔石と拳大の黄色の魔石も落ちていた。

 ティアにお願いして、二つの魔石を回収してもらう。

 私はエーリカとアナに支えられながら天井の穴の下まで移動し、地上に繋がれている縄梯子をフラフラさせながら危なく登り、望んでいた地上へと戻ってきた。


 ああ、空気が美味しい。


 街灯もない真っ暗な街中であるが、さっきまで明かりが一つもない地下水路にいたので、僅かな月明かりでも明るく見えた。

 ようやく戻ってきた安堵からか、急に眠気が襲ってくる。

 疲労と眠気でふらふらと体を揺らしながら、『カボチャの馬車亭』へ向かう。

 北門はすでに閉まっているし、距離が遠いので、アナの家には行かない。

 それに事情を知っているカルラたちが心配しているとの事で、今日は『カボチャの馬車亭』で一泊である。


 心配して待っていてくれたカルラたちに軽く言葉を交わしてから、もう一度外へ出て、井戸水で体を洗った。

 すぐにベッドで眠りたかったが、血や土、スライムの体液で汚れている体を綺麗にしなければいけない。

 同じように土だらけのエーリカも井戸水で体を洗い、新しい服に着替える。

 部屋は、以前、使わせてもらった二人部屋である。

 他の部屋は、酒に酔いつぶれ動けないギルド職員が使っているとの事。

 私とエーリカが一つのベッドを、アナとティアがもう一つのベッドを使う。

 アナとティアも井戸水で身綺麗にしているので、遅れて部屋にくる。

 そんな二人を待つ気力もなく、私はベッドへ倒れた。

 もぞもぞとエーリカが私の横に潜り込んでくるのを肌で感じながら目を瞑る。


 今日一日、色々な事があった。

 女神に祈りを捧げた後、客にスープを売った。

 お祭り騒ぎの街中を遊び歩いた。

 夕方にもう一度スープを売り、夜には慰労会であった。

 そして、最後はオークとゴブリンとの死闘である。

 とんでもない一日だった。

 私は今日あった出来事を思い出しながら、エーリカの体温を感じながら眠りにつく。


 こうして、長い一日が終わった。


オーク・ゴブリン戦、終了です。

三話か四話ぐらいで終わるつもりでしたが……予定通りにならないものです。

あと数話で第二部は終わります。

これからも、宜しく、お願いします。

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