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『ジリリリリリリ・・・・』
強烈な目覚ましの音で健人は目を覚ました。
「そうか、帰ってきたんだな、どのくらい行っていたんだろう」
健人はリビングへ言ってテレビを点けた、どうやらたった一晩の出来事のようだ。
「たぶん母さんたちも目が覚めているだろうな」
父親が起きてきた。
「健人、早起きだな、母さんたちが心配か?」
「父さんこそ心配なんでしょ、目の下にクマができているよ」
朝食を済ませてから慌しく病院に行ってみると、思ったとおり母親も妹の裕美も目を覚まし、病院のベッドにいることを不思議に思っている。
「良かった」
病院から戻った健人は、ラミルがまたメッセージを書いているのではないかと思ってDarkを開いてみた、すると今度はラミルの書いた文字とは違う字でメッセージが書き加えられている。
勇敢なる我が子孫、ケントへ
勇気を持って魔王と戦い、そしてダルガムとも勇敢に戦ったケント。
千数百年後に産まれてくるあなたを、私は誇りに思います。
(中略)
兄ラミルが、あなたにまたお礼を言うのを忘れたと・・・
兄に代わってお礼を言います、本当にありがとう。
レイラ
その後にラミルからの新しいメッセージが続いた。
ダルガムとの戦いの数年後、ラミルは王国の大臣となり、ラミルに代ってシールがアルム最強の戦士になったらしい。
そしてシールはアルム1の美人と言われたレイラと結婚したと・・・
「そうか、俺はあのシールとレイラの子孫だったのか・・・」
健人はにっこり笑い、金髪の美しいレイラの顔を思い出してDarkを閉じた。
- 終わり -




