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愛しき妹を守れ(Dark 2)  作者: 赤岩実
アルム決戦
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16

 戦闘士の2人に守られるようにしていた魔法師たちが呆然とラミルを見ている。

「さぁ、お前たちどうする?私と戦うか?それともまたデルガで逃げるか?」

 魔法師や魔導師は恐怖に震えていた、ラミルの言うように生き残るには逃げ出す以外に術は無いが、逃げたあとでダルガムがラミルを倒した場合、どんな目に遭わされるかということを考えると、どちらにしても死が待っているようにも感じていた。

「サンデル!」

 突然2人の後方にいた魔法師がやけになったかのように呪文を唱えると、先ほどラミルが呼び起こした雷雲から雷がラミルに落ち、それを見た魔法師たちは助かったと思った、しかし、ラミルが身につけている鎧が真紅に輝いて呪文を跳ね返し、雷はラミルの体をさけるように地面に吸い込まれる。

 ラミルはニヤリと笑ってサンデルを放った男を睨みつけると、魔法師たちも成す術が無いと思ったのか、呆然とただ俯いている。

 突然1人の魔導師が命乞いをするかのように地面に手をつき頭を地面にこすり付けた。

「ラ、ラミル様、どうかお許しください、私はダルガムに脅かされていたのです。私はあなたこそ、魔王を倒したあなたこそが本当のジゼルの王であると思っております、お許しください」

 周りにいた魔導師たちも呆然とその男を見た。

「見苦しいな、いまさらそんなことを言って俺を王だと崇めたとしても、今までお前たちがやってきたことが許されると思っているのか?」

 他の魔導師たちも命乞いしてもラミルの怒りがおさまらないようすに顔が青ざめていく。

「ダルガムに協力してカレルやデルダの王家を滅ぼし、魔法師の力を使ってジゼルの儀式の間を荒らしたこと、これらを許すことは絶対にできない。そしてお前たちがアーシャ様の亡骸を死の谷へ落としたこと、それらは全て王家を侮辱したことと同じだ。例え他のジゼルの末裔たちが許しても、王家の血はお前たちを許すわけにはいかない」

 地面に額をこすりつけていた男も顔をあげてラミルを睨んだ。

「しかたない・・・こうなったら・・・ハス!」

 魔導師たちは自分たちの周りにハスの竜巻を張り巡らせ、ラミルが接近できないようすると、一斉にダルガムたちのもとへ逃げ去った。

(やはり逃げ足だけは速い奴らだな・・・そろそろダルガムと決着をつけるか)

 ラミルはロザイルたちを見た、治癒呪文で復活できないように倒す作戦に変えたため敵兵も半分程度まで減ってきたが、カーズの目の前にクルアが立ち塞がり劣勢に追い込まれている。

(ラミル!カーズが危ない!急げ・・・)

 その瞬間、カーズは鞭を奪い取られ、クルアの剣が振り下ろされた。

「カーズ・・・」

その声は虚しく響きわたり、カーズはその場に倒れこんだ。

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